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戦後史の正体 の商品レビュー

4.3

220件のお客様レビュー

  1. 5つ

    90

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    27

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2014/01/13

いわゆる”教科書に載っていない日本史”本 戦後史は「対米追従」と「自主路線」のせめぎあいであったという主張 著者が一線にいた元外交官なので、説得力があるのです

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2014/01/01

去年ベストセラーになって、一躍有名になった孫崎氏の代表作。孫崎史観が存分に味わえます。要するに戦後の日本政治は、対米追随と自主独立の二路線の対立だったという単純な見方なんだが、単純なだけにわかりやすく面白くなるというわけだろう。偏った見方だとわかっていながら、吉田政権が結んだ安保...

去年ベストセラーになって、一躍有名になった孫崎氏の代表作。孫崎史観が存分に味わえます。要するに戦後の日本政治は、対米追随と自主独立の二路線の対立だったという単純な見方なんだが、単純なだけにわかりやすく面白くなるというわけだろう。偏った見方だとわかっていながら、吉田政権が結んだ安保条約と岸政権時代の安保闘争の異常性は、結構驚いた。 確かに、経世会の政治家が悲惨な末路を送ったという事実だけを見ても、陰謀史観で見たくなる動機づけとしては十分だし、その方が面白い。もちろん一面的な見方ではあるが。 保守層からは袋叩きにあっている孫崎氏だが、むしろ、保守層がなぜ総じて親米になるのかは気になるところ。

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2013/12/26

これを読むと、戦後史に関してはかなり「洗脳」されていることがわかるような気がします。ある程度アメリカの影響を受けているというところは理解していたつもりですが、戦後直後の内容については、自分も生まれてはいないところなので、かなり異なった認識をもっていたと思いました。 特に吉田茂さん...

これを読むと、戦後史に関してはかなり「洗脳」されていることがわかるような気がします。ある程度アメリカの影響を受けているというところは理解していたつもりですが、戦後直後の内容については、自分も生まれてはいないところなので、かなり異なった認識をもっていたと思いました。 特に吉田茂さんあたりの政治状況の認識は全く異なります。小説「吉田学校」の影響が大きかったかも。 「戦後」の認識がとても変わる一冊です。

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2013/11/24

ものの切り方から受け入れられない人もいるだろうが、この切り方ならば、この書き方は非常に納得。 別の切り方の本も読みたくなった。

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2013/09/29

日本がどんな歴史を進んできたのか知らなさすぎた。 そして日本人は戦わなさすぎ。そろそろアメリカとの関係を見直すべき時なんだと思うけど、それを行える政治家はどこにいるのだろうか。

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2013/09/29

謳い文句どおり高校生が理解できる平易な文体で書かれている。 しかしこの本はすべてのオトナは一回読んだ方がいいんじゃないかと思える興味深い内容だ。 思想の左右は関係なく戦後の日本を冷静かつ客観的に分析している。そしてその構造は至極シンプルに二つに別れ、結局アメリカの意向で日本の政治...

謳い文句どおり高校生が理解できる平易な文体で書かれている。 しかしこの本はすべてのオトナは一回読んだ方がいいんじゃないかと思える興味深い内容だ。 思想の左右は関係なく戦後の日本を冷静かつ客観的に分析している。そしてその構造は至極シンプルに二つに別れ、結局アメリカの意向で日本の政治は今もなお動いているということを嫌というほど思い知らされる。 しかしそれにしてもアメリカは本当に面倒な国だ。自分では何もできない手間のかかる女かよ。できれば別れたいところなのだが。

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2013/09/05

「高校生向けに」というだけあって、平易で読みやすい。対米追随と自主の2軸の間を揺れ動く日本の戦後政治史。これもひとつの歴史の見方。 政治家を失脚させるためには、検察とマスコミによる印象操作で充分…ここのところ日本で長期安定政権が生まれないのはなぜだろう、という疑問に少しばかりヒ...

「高校生向けに」というだけあって、平易で読みやすい。対米追随と自主の2軸の間を揺れ動く日本の戦後政治史。これもひとつの歴史の見方。 政治家を失脚させるためには、検察とマスコミによる印象操作で充分…ここのところ日本で長期安定政権が生まれないのはなぜだろう、という疑問に少しばかりヒントをくれる。

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2013/08/21

対米自主路線と追従路線という観点から見た、戦後の日米外交の話。読み終わった頃にはTPPに対しての漠然とした違和感が何なのか分かりました。 本の冒頭で指摘されるまで、ポツダム宣言の中身を読んだことなかったことに気づかなかったな…。

Posted byブクログ

2013/08/20

この1冊だけ読んで鵜呑みにすると「思う壺」だが、それでも読んでおく価値はある。 相手の戦術を学び把握して、易々と乗っからないこと。特にイメージダウンを図るネガティブキャンペーン、不自然な新聞論評には注意が必要。 国民が勉強しておくことで心ある政治家を助けることが出来る。

Posted byブクログ

2013/08/16

終戦記念日である8月15日、一気に読破。 しかし、日本と戦争した国々の人は8月15日が終戦記念日であると捉えてはおらず、日本が東京湾に停泊した米国戦艦ミズーリ号にて降伏文書に署名した、9月2日が戦争が終結した日と答える。 このエピソードを皮切りに、我々が歴史の授業で全く習わな...

終戦記念日である8月15日、一気に読破。 しかし、日本と戦争した国々の人は8月15日が終戦記念日であると捉えてはおらず、日本が東京湾に停泊した米国戦艦ミズーリ号にて降伏文書に署名した、9月2日が戦争が終結した日と答える。 このエピソードを皮切りに、我々が歴史の授業で全く習わなかった、 「戦後日本史」の驚くべき事実がズラリで、とても勉強になった。 ●「天皇は国民の象徴」だけではなく、国政にも大きな影響を持っていた。 →天皇を戦争犯罪人に仕立てる事を阻む為に、GHQ草案の日本国憲法を飲んだ。 →天皇はGHQ沖縄を半永久的に軍事支配してほしいと考えていた。 ●戦後米国は、日本が再び戦争大国となり自国に歯向かってこないようにと、徹底的に国力を弱体化させることに務めた。 ↓ しかし占領費が年々暴騰。さらに、冷戦が勃発すると、日本をソ連の防波堤に利用しようとし、一転して国力を上げさせた。 ↓ さらに冷戦が崩壊すると、繁栄を遂げた日本を経済面で敵国と見なし、プラザ合意など様々な経済措置を一方的に押し付けた。 ●「自主路線」を掲げ米国と対峙した政治家は、ことごとく潰された。また、その際には検察・マスメディアが暗躍し、同じ党内で別の主張を持つ者へ権力が流れるような流れをつくった。 〜「自主路線」を掲げた政治家〜 ・重光葵(降伏直後の軍事植民地化政策を阻止。) ・石橋湛山(敗戦直後、膨大な米軍駐留経費の削減を迫る。) ・芦田均(「有事駐留案を」提示。) →昭和電工事件を仕掛けられ失脚。後に無罪。 ・岸信介(従属色の強い旧安保を改訂。) →安保闘争を利用した財界からの抵抗に合い、退陣。 ・鳩山一郎(対米自主路線を提唱し、ソ連との国交回復実現。) ・佐藤栄作(ベトナム戦争で沖縄米軍基地の需要高まる中、沖縄返還を実現) ・田中角栄(米国の反対押し切り、日中国交回復を実現) →ロッキード事件で失脚。政治家生命断たれる。 ・福田赳夫(ASEAN外交推進、米国一辺倒でない外交) ・宮沢喜一(クリントン大統領に対し対等以上の態度で交渉) ・細川護煕(「日米同盟」より「多角的安全保障」の重視) ・鳩山由紀夫(普天間基地の県外移設、東アジア共同体の提唱) 等々。 これを読むと、北方領土問題や竹島、尖閣諸島問題も、日本が隣国と手を組ませない為に米国が仕組んだ罠であると分かる。自国の繁栄のための財源だった郵便貯金を民営化させ、米国債の財源とさせたのも、TPPへの流れも全て米国に仕組んだ罠。 今後もまた、『在日米軍基地の見直し』、『中国との関係改善』、『米国債の売却』問題に、「自主路線」or「対米追随路線」のせめぎ合いが起こっていく。 本書にある全ての見解が正しい訳ではないにせよ、今世の中で起きている出来事をひも解くに必要なことがたくさんあり、まさに今を生きる日本人必読の書と言える。

Posted byブクログ