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戦後史の正体 の商品レビュー

4.3

220件のお客様レビュー

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2015/01/04

戦後の日本外交を「対米従属」と「自主」の路線に分けて整理。 当時の関係者の回顧録などは詳しく調べていて出典も明記されている。丁寧な作り。 関係者への直接の取材はほとんど無い。 別の面から書かれた本も読むことが必要と思う。

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2014/11/22

陰謀史観だとの論もある。外務省、情報調査局という現場にいた人の話だから間違ってはいないのだろう。情報分析官という職務上、必要以上のものが見え、聞こえてしまう(謀略)ということではないだろうか。 アメリカと日本の関係が、アメリカの世界戦略によって左右する。アメリカは自国の国益を第...

陰謀史観だとの論もある。外務省、情報調査局という現場にいた人の話だから間違ってはいないのだろう。情報分析官という職務上、必要以上のものが見え、聞こえてしまう(謀略)ということではないだろうか。 アメリカと日本の関係が、アメリカの世界戦略によって左右する。アメリカは自国の国益を第一に考えている。など、当たり前の事である。日本に置き換えてみても当たり前のことと思うが。 問題なのはそれに追随してしまう日本の方にあるのだが。結論としてもそう述べられているが。 見方によれが、嫌米・反米とも見られなくはない。 以下、引用省略

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2014/09/27

戦後の日本外交史は、 米国に対する「追随」路線・「自主」路線の2つが 主流となる。 現在の政治・経済動向、国際情勢を理解するために、 過去は知るべきだと思った。 勿論、この本も1つの意見から出たもの、 自分でしっかりと原典に当たり、意見を構築したい。

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2018/11/15

日本の戦後史はアメリカとの関係を見ればわかるというもの。アメリカによる影響がいかに大きいかが記載されている。 アメリカは外交戦略を持っており、それが変わることによって大きな影響を受ける日本という構造。 2018/11/15 安保条約はアメリカぎ望むだけの軍隊を望む場所に望む期間...

日本の戦後史はアメリカとの関係を見ればわかるというもの。アメリカによる影響がいかに大きいかが記載されている。 アメリカは外交戦略を持っており、それが変わることによって大きな影響を受ける日本という構造。 2018/11/15 安保条約はアメリカぎ望むだけの軍隊を望む場所に望む期間だけ駐留させる権利。 植民地化するために少数派を支援するのはセオリー。 ニクソンの訪中は佐藤首相の繊維密約の報復。

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2014/09/17

戦後日本におけるGHQの方針、冷戦下における政策転換。サンフランシスコ条約以降も続く米国圧力。安保・日米地位協定のはじまり。60年代安保闘争とは何だったのか。吉田茂に始まる対米追従派の政治・マスコミと重光葵、岸信介、石橋湛山、佐藤栄作らの自主路線派という対立項で戦後史を読み解く著...

戦後日本におけるGHQの方針、冷戦下における政策転換。サンフランシスコ条約以降も続く米国圧力。安保・日米地位協定のはじまり。60年代安保闘争とは何だったのか。吉田茂に始まる対米追従派の政治・マスコミと重光葵、岸信介、石橋湛山、佐藤栄作らの自主路線派という対立項で戦後史を読み解く著者の視点。

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2014/08/26

戦後日本史の対米追従路線を批判的にとらえた本、のはずだが内容は稚拙な陰謀論、かつ特定の思想(反米親中、反自民親民主)へ誘導する恣意的なものである。およそ論理的とはいいがたヒステリックな構成で、証拠として弱い資料や資料の曲解による議論、そもそも根拠のない議論が展開される。資料や議論...

戦後日本史の対米追従路線を批判的にとらえた本、のはずだが内容は稚拙な陰謀論、かつ特定の思想(反米親中、反自民親民主)へ誘導する恣意的なものである。およそ論理的とはいいがたヒステリックな構成で、証拠として弱い資料や資料の曲解による議論、そもそも根拠のない議論が展開される。資料や議論の比較による客観性の担保もなく、恣意的に結論ありきの論が展開される。 著者のバックグラウンドにむしろ興味がわいた。

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2014/08/16

「対米従属路線」対「自主独立路線」という切り口で戦後日本の70年を分析、歴代首相もその切り口で鋭く論考されている。 願わくば、これだけの情報と分析力を持っているのだから、TV等の討論番組等で、もっと鋭い討論を期待したいところだ。

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2014/08/03

分かりやすく、読みやすい。戦後史は苦手な分野で手をつけていなかったけど、これを読んで少し他の本も読みたくなった。この本に書かれている内容がどこまで真実なのかもっと知りたい。

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2014/07/28

筆者は元外交官。その後は2009年まで防衛大学校の教授。如何に戦後の米国の対日政策は米国の「その時々の」論理で決められてきたかを読み解いている。 さらに歴代首相を各種エビデンスを用いながら、自主派と対米追従派に分けて、その時々の政局・事件を俯瞰し解説している。かなり過激な内容では...

筆者は元外交官。その後は2009年まで防衛大学校の教授。如何に戦後の米国の対日政策は米国の「その時々の」論理で決められてきたかを読み解いている。 さらに歴代首相を各種エビデンスを用いながら、自主派と対米追従派に分けて、その時々の政局・事件を俯瞰し解説している。かなり過激な内容ではあるが、現代史を考え直す必要を感じた。 まず、終戦は1945年の8月15日ではなく、降伏文書に調印した9月2日であること。 歴代の首相の中で吉田茂は「国賊に近い」対米「従属」派とのこと。一方で、自主は重光葵をはじめとして、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、最近では鳩山由紀夫などであり、米国の意図に従わず、日本のあるべき姿(日本の国益のため)の為に奮闘した。そのために佐藤首相を除いて、「米国の関与」によって短期政権となったとのこと。 最近の政権、外務省の対米追従路線を批判している。 最後に、カナダの元首相の言葉を引いて締めくくっている。「米国と対峙していくことはきびしいことだ。しかし、それでも我々は毅然として生きていこう。ときには不幸な目に遭うかもしれない。でもそれをみんなで乗り越えていこう」。

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2014/05/27

外交官の視点から見た戦後史。 歴代の首相と政策を「対米追随」と「対米自主」の2つの軸から捉えており、分かりやすい。 勿論、この歴史観を真に受けてはいけない部分もあるだろう。 孫崎氏の思想はかなりはっきりしているので、歴史の捉え方も客観的であるとは言い難い。 しかし、元外交官が内...

外交官の視点から見た戦後史。 歴代の首相と政策を「対米追随」と「対米自主」の2つの軸から捉えており、分かりやすい。 勿論、この歴史観を真に受けてはいけない部分もあるだろう。 孫崎氏の思想はかなりはっきりしているので、歴史の捉え方も客観的であるとは言い難い。 しかし、元外交官が内部から政治や歴史を評価すること自体が珍しく、その立場でなければ手に入らない情報、感じ取れない思惑が多数盛り込まれていることは事実だろう。 歴史の裏側を知ることができるという意味で、本書は充分読む価値がある。 また、本書では日本のメディアがいかに中立でないか、アメリカから影響を受けているかについても書かれている。 自分で正しい情報を選びとり、政治的な思惑に流されない力が必要になってくることをひしひしと感じた。

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