戦後史の正体 の商品レビュー
知らないことがたくさん書いてあった。歴代の首相に対する印象が変わった。著者の先輩に当たる岡崎久彦さんの「戦略的思考とは何か」と対比すると面白いと思う。
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【メモ】 <自主派> 重光葵、石橋湛山、芦田均、岸信介、鳩山一郎、佐藤栄作、田中角栄、福田赳夫、宮沢喜一、細川護煕、鳩山由紀夫 <対米追随派> 吉田茂、池田勇人、三木武夫、中曽根康弘、小泉純一郎 他、海部俊樹、小渕恵三、森喜朗、安倍晋三、麻生太郎、菅直人、野田佳彦 <一部抵抗派>...
【メモ】 <自主派> 重光葵、石橋湛山、芦田均、岸信介、鳩山一郎、佐藤栄作、田中角栄、福田赳夫、宮沢喜一、細川護煕、鳩山由紀夫 <対米追随派> 吉田茂、池田勇人、三木武夫、中曽根康弘、小泉純一郎 他、海部俊樹、小渕恵三、森喜朗、安倍晋三、麻生太郎、菅直人、野田佳彦 <一部抵抗派> 鈴木善幸、竹下登、橋本龍太郎、福田康夫
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昨今の「原発ゼロ」に関する政府の右往左往にしても、オスプレイ配備問題にしても、本書を読めばその背景がくっきりと見えてくる。要は日本がアメリカの意に反した独自の動きをしようとすると、必ずアメリカ側からの掣肘が入り、結局はアメリカのいいなりになってしまうという構図だ。 「日本はアメリ...
昨今の「原発ゼロ」に関する政府の右往左往にしても、オスプレイ配備問題にしても、本書を読めばその背景がくっきりと見えてくる。要は日本がアメリカの意に反した独自の動きをしようとすると、必ずアメリカ側からの掣肘が入り、結局はアメリカのいいなりになってしまうという構図だ。 「日本はアメリカに隷属している」という事実をまずしっかりと認識し、その現状を容認(対米従属)するのか、改善(自主独立)していこうとするのか、我々一人一人が考え行動していかなければならない。 政治家や評論家・マスコミが個々の問題にどのような発言をし、対処しているかよく観察してみるといい。アメリカというご主人様にべったりと媚びへつらう奴隷根性まるだしの輩がわかってくる。
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戦後の日本を今日までアメリカと日本の中枢との関係を中心に世界での日本を見つめた解説書です。 戦後から日本の首相や大臣、官僚がどのようにアメリカと接し、どのように日本を導いていったかが、高校生が読んでも分かる歴史書として書かれ、非常にわかりやすい解説がされています。 今からの日本を...
戦後の日本を今日までアメリカと日本の中枢との関係を中心に世界での日本を見つめた解説書です。 戦後から日本の首相や大臣、官僚がどのようにアメリカと接し、どのように日本を導いていったかが、高校生が読んでも分かる歴史書として書かれ、非常にわかりやすい解説がされています。 今からの日本をどうしたらいいのかも含め、必読の本であり読んでおくべき本田と思います。 誰(首相)がアメリカ追随の政策をしたか、誰が日本の国益を考えアメリカと接したかがはっきりと分かります。 ぜひ沢山の人に読んでもらいたい本だと思います。
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☆高校生にも理解できるように書かれたらしく、史料が口語訳で載っているなど、とにかくわかり易くサラサラと読むことが出来た。と同時に、自分なりにこれまで理解しているつもりであった歴代首相の実績というかイメージが、ある人ではまさしくその通りであったり、ある人では正反対だったり意外な一面...
☆高校生にも理解できるように書かれたらしく、史料が口語訳で載っているなど、とにかくわかり易くサラサラと読むことが出来た。と同時に、自分なりにこれまで理解しているつもりであった歴代首相の実績というかイメージが、ある人ではまさしくその通りであったり、ある人では正反対だったり意外な一面があったりして、そこらあたりの意外感がちょっとしたミステリー風時代小説を読むようで、あっという間に読み切ってしまった感じ。そして「継続は力なり」この言葉の意味を噛み締めたい。そんな読後感。
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アメリカとの戦後の外交について「自立」と「従属」という軸で書かれている。 以下ちょっと感想 【評価できる点】 分かりやすい文章で、アメリカとの戦後外交史を再考できる(この点は本当に優れている) 【懸念】 2つの軸に(無理に)分けようとしているためか、信憑性が薄いと感じられる記...
アメリカとの戦後の外交について「自立」と「従属」という軸で書かれている。 以下ちょっと感想 【評価できる点】 分かりやすい文章で、アメリカとの戦後外交史を再考できる(この点は本当に優れている) 【懸念】 2つの軸に(無理に)分けようとしているためか、信憑性が薄いと感じられる記述が幾つかあった。 読者はあくまでも「アメリカとの外交」という軸でのみ分析していることを常に考慮することが必要だろう。 【一言】 アマゾンのレビューが偏りすぎてて少し不安。笑
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歴史は過去を知るために学ぶのではなく、現在起こっている問題を理解するために学ぶ。 自分が何かするときも動機は明確にしといたほうがいいなー。 いきなり脱線から入ったけど感想をば。 今話題の尖閣、竹島も歴史を紐解くとそれぞれの思惑や利害の結果なんですって。米軍基地も。どひゃーΣ(゚...
歴史は過去を知るために学ぶのではなく、現在起こっている問題を理解するために学ぶ。 自分が何かするときも動機は明確にしといたほうがいいなー。 いきなり脱線から入ったけど感想をば。 今話題の尖閣、竹島も歴史を紐解くとそれぞれの思惑や利害の結果なんですって。米軍基地も。どひゃーΣ(゚д゚lll)だわ。 この本だけを鵜呑みにするには他のレビューにもあるように、ちょっと論理が飛躍してるところもあるけど、面白く読めました。 日本の平和ボケとマスコミの偏向報道がよくわかった。win-winなんてなかった。そりゃそうだ! なんせ好き嫌いはあるやろうけど、これはおすすめできます。
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日本の戦後の歴史、首相の交代などが、すべてアメリカとのスタンス、独立派か追随派かで分析できるという、大胆かつ異端の書。 こういう大胆な分析もあってもいい。 ただ、外交は、自分は専門ではないが、ロシアとの関係、中国・台湾との関係、石油などの資源の問題など複合的に分析すべき...
日本の戦後の歴史、首相の交代などが、すべてアメリカとのスタンス、独立派か追随派かで分析できるという、大胆かつ異端の書。 こういう大胆な分析もあってもいい。 ただ、外交は、自分は専門ではないが、ロシアとの関係、中国・台湾との関係、石油などの資源の問題など複合的に分析すべきで、すべてアメリカとの関係という風に分析するのはかなり極端だと思う。 確かに著者が書いてあるように、すべての総理大臣の退陣の裏にはアメリカの陰謀があるように説明すると高校生にもわかりやすいとは思うが、複雑な要因を単純化するきらいがある。 その意味では、先に読んだ北岡先生の本とか、ほかの政治学とか政治史の分析も併せて読むことが大事だと思う。 しかし、アマゾンでみるかぎり、随分評価されているようだし、話題になっているので、いろいろ疑問も感じつつ、通読してみた。
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元外務官僚、孫崎氏の著作。戦後史を、日米関係と日本の首相を軸に360頁あまりの中でテンポ良く叙述している。”高校生にも分かるように”とあり、なるほど読みやすい。そして帯に、タブーを語るとあり、今まであまり広くは公に知られていない内容が含まれているようだ。 ポツダム宣言受諾から、安...
元外務官僚、孫崎氏の著作。戦後史を、日米関係と日本の首相を軸に360頁あまりの中でテンポ良く叙述している。”高校生にも分かるように”とあり、なるほど読みやすい。そして帯に、タブーを語るとあり、今まであまり広くは公に知られていない内容が含まれているようだ。 ポツダム宣言受諾から、安保闘争、朝鮮戦争、沖縄本土復帰、日中国交回復、日米貿易摩擦、小泉構造改革など様々な歴史的事象が日米関係の中で語られていく。 歴代の総理大臣を自主路線と対米追従路線に分けている。自主路線派の首相は、軒並み短命で終わっている。理由は様々だが、検察権力や、マスコミなどこの日本の”力”を握っている存在は無視できない。そしてその”力”は、米国と強くつながっていたのだ。太平洋戦争で敗北したものの、日本には主権があると信じて疑わなかった。この本を読むと、その点を考え直さなくてはいけないと感じる。 そして、現在の、普天間基地移設問題、TPP、尖閣諸島など、現在の事象を捉える上で、日米関係の歴史を見てくることは、考える重要なヒントを与えてくれよう。 現在も歴史の激動の中にあるが、新聞やテレビなどの”マスコミ”によるフローの情報に躍るよりも、このような著作の方が遙かに興味深い。
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