戦後史の正体 の商品レビュー
日米行政協定を真剣に具体的に勉強しようと思った。 久しぶりの戦後史は面白いし、現代を理解するには 歴史をひもとき、設計思想を頭に入れないと短絡的な 意見になるので注意しよう
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戦後の外交を動かしてきた最大の原動力は 米国から加えられる圧力に媚びる「追従・依存」路線と それに抵抗する「自主」路線のせめぎ合い、 相克だったということを事実をもって説明している 60年安保や米国に逆らった総理大臣の行方など 大学教授などの専門的立場にある人を含めて 一般の市...
戦後の外交を動かしてきた最大の原動力は 米国から加えられる圧力に媚びる「追従・依存」路線と それに抵抗する「自主」路線のせめぎ合い、 相克だったということを事実をもって説明している 60年安保や米国に逆らった総理大臣の行方など 大学教授などの専門的立場にある人を含めて 一般の市民が思い込まされてきた常識と 事実は掛け離れていたことを 呆れてしまうほどに思い知らされる内容である 冷戦の終わったことで焦ったアメリカの産業軍属複合体が 軍縮問題にパニクって無理やりソ連の代わりとなる敵を作り出す それが現在の泥沼ギャング社会を表面化する引き金となった 70年前後からニホンも経済敵国に指定され ヤクザのように開き直った強引な内政干渉が日常茶飯事と成る 戦時中に国民から供出させた物資が軍属によって隠匿せれていたものを 洗い出して没収するために米国占領軍GHQが検察内に作ったのが 「隠退蔵事件捜査部」であり その後「特捜部」となって実質アメリカCIA直属に近い状態にあるという ニホンの総理大臣で「自主路線」にあった人々が 退陣に追い込まれた裏には特捜部があったという 重光葵・石橋湛山・芦田均・岸信介・鳩山一郎・佐藤栄作・田中角栄・ 福田赳夫・宮沢喜一・細川護煕・鳩山由紀夫 アメリカ「追従・依存路線」にはまった人々は 吉田茂・池田勇人・三木武夫・中曽根康弘・小泉純一郎・ 海府・小渕・森・安倍・麻生・菅・野田・・・ 一分抵抗した人々は 鈴木善幸・竹下登・橋本龍太郎・福田康夫・ 更に報道機関にも追従組織を作り外務省・防衛庁・財務省・学界をも飲み込んできた 自主路線の人々を失脚させる道筋にも行きつかのパターンが存在する 占領時代では公職追放=鳩山一郎と石橋湛山・財界人追放・ 検察の立証とマスコミの報道によって潰す=芦田均と田中角栄と小沢一郎と金丸信 政府内部を分裂撹乱して追い詰める=片山哲・細川護煕 スキャンダル等でマスコミと大衆を動員して追い詰める=岸信介 アメリカの不支持を強調して勢力を弱める=鳩山由紀夫・福田康夫 選挙で敗北に追い込む=宮沢喜一 こうして続けてきた暴力的アメリカの戦略に屈せず自主路線を歩んでいる国もある カナダは隣国にありながらも毅然とした態度貫いてきていまうし ドイツや北欧も自主的だと思います
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ここに書かれていることが事実であれば、非常に新鮮。反吉田ラインの視点に拘り過ぎている気はするが、これ迄自分の中で情報が偏っていたのは事実。今迄省略してきた重光、岸、佐藤といった人達のことをもっと知らないといけないな。いい機会になりました。
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話題の本。 本屋で立ち読みをし、本を買わない方針なのにこれは買ってしまった。 日本の戦後史は敗戦とGHQによる占領から出発しているが、ここまで米国の意のままに操られているとは驚きだ。 米国も日本にいろんな手で圧力をかける マスコミをつかって 検察を使って 外交交渉で。 この本はできるだけ 多くの人に読んでもらいたい。
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2012/10/19:読了 今まで読んだ本の中も、ベスト10に入るほどの 良い本だと思った。 いろいろな人が、ブログなどでこの本の紹介を していたのを読んでいて期待はしていたが、 記述の「分かりやすさ」と、内容の深さは 予想以上だった。 普通の経済・政治の本や、国際金融資本に 関する本を読む場合、どうしても記述者の余分な バイアスがあり、変な洗脳をされるおそれもあるが、 この本を1つの座標軸にしておくと、右や左や陰謀や 宇宙などへ右往左往することも、少なくなるように思う。
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米国陰謀史観の戦後解説。ある意味、正しく、ある意味、オーバー。複眼的思考のためのツールとしては最高。今まで無かった本です。
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大学で教えられていたせいか、すごく読みやすい本でした。また、ありそうでなさそうな一貫した視点(日米関係~従属か自主か)で、書かれているところがよかった。重光葵は以前書いた本では、相当ボンクラな外交官として書かれていましたが、こういう見方もあるのだなと改めて歴史は一方の説から読むの...
大学で教えられていたせいか、すごく読みやすい本でした。また、ありそうでなさそうな一貫した視点(日米関係~従属か自主か)で、書かれているところがよかった。重光葵は以前書いた本では、相当ボンクラな外交官として書かれていましたが、こういう見方もあるのだなと改めて歴史は一方の説から読むのはよくないと感じました。孫崎さんの他の本も読んでみようと思います。ただ日米関係は難しいですね、ただ自主ってわけにもいかないし。
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アメリカとの関係。対米追随路線と自主路線。笑っちゃうくらいすべてつじつまが合う。これからどうすりゃいいんだ。苦笑。
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とても勉強になった。戦後史をアメリカとの関係で整理し、大きな流れをつかむことができる。表現もわかりやすい。アメリカの影響がこんなにも大きいということがよくわかった。 新たな一つの視点を手に入れることができた。新聞を読むのがますます楽しみになる。
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鵜呑みにしてはいけないのかもだが、目からウロコなところも多々ある。多面的な考察を持つには読むべきかと。
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