戦後史の正体 の商品レビュー
高校生向けを念頭に置いているだけに、文章も口語調で ところどころ、読者に考えさせるような問いかけもあり読みやすい。 前半は、私にとってもほとんど「歴史」だけれど 後半は自分もそれなりにニュースを見るようになった年代だったので 実際に自分が覚えている当時の報道と著者の考察のギャッ...
高校生向けを念頭に置いているだけに、文章も口語調で ところどころ、読者に考えさせるような問いかけもあり読みやすい。 前半は、私にとってもほとんど「歴史」だけれど 後半は自分もそれなりにニュースを見るようになった年代だったので 実際に自分が覚えている当時の報道と著者の考察のギャップに驚いた。 しかし日本はちょっと報道に踊らされすぎなのか? 報道の表面だけ見て、その持つ意味を自分で本当に考えているのか? 外交問題などはその場ですぐ発表できないものもあるだろうから 世間から見えないことがあるのは仕方ないとは思うけれど、 もうちょっと政治に対して寛容になってもいい気がした。 対米姿勢でその時々の首相が見える――というのは面白い視点。
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日本の戦後史を対米追従と自主の二路線の対立を主軸として書いてる。 日本の戦後史自体にあんま詳しくなかったところを面白く、しかも高校生対象ってことでわかりやすく説明してくれてるんで勉強になりました。占領中とか酷いもんすよホント。 昔みたいに骨のある日本人出てこないかな、ってかおれが...
日本の戦後史を対米追従と自主の二路線の対立を主軸として書いてる。 日本の戦後史自体にあんま詳しくなかったところを面白く、しかも高校生対象ってことでわかりやすく説明してくれてるんで勉強になりました。占領中とか酷いもんすよホント。 昔みたいに骨のある日本人出てこないかな、ってかおれがそうならなきゃなと思わせてくれました。
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冒頭の高校生で読めるというのは、池上さんを意識したのでは?とは思いますが、戦後史を通史で読めることと、これまでのような首相の印象ではなく、対米従属路線と自主路線で戦後史を読みとくというのはよい案だと思う。 通史で書くというのはなかなか難しいし、元外交官としての経験や見識を本書に...
冒頭の高校生で読めるというのは、池上さんを意識したのでは?とは思いますが、戦後史を通史で読めることと、これまでのような首相の印象ではなく、対米従属路線と自主路線で戦後史を読みとくというのはよい案だと思う。 通史で書くというのはなかなか難しいし、元外交官としての経験や見識を本書に生かしていると思う。 個人的には、いろいろとどこかで聞いたり、読んだりした話が多くあるが、それを出典付で載せているので検証したい人は出典をあたればよいと思う。一度読んでおいて損はないと思う。
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日米の外交関係から、戦後の日本を読み解いていく。 米国追随型と自主路線。自主路線をゆく政権がことごとく失脚していくのも、新鮮な切り口。 私が苦手なジャンルということもあり、面白く読めた。が、元々詳しい人からは反論もあるかもしれない。
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日本が事実上アメリカの属国であるということは、アメリカに長年住んでいる自分にとっては容易く想像できることだったが、米政府の公開資料や日本の政治家の著作などから丁寧にそのからくりを明らかにしてくれたこの本は、これまで自分の言説を【陰謀論】だと一蹴してきた友人達に是非読んでほしいと思...
日本が事実上アメリカの属国であるということは、アメリカに長年住んでいる自分にとっては容易く想像できることだったが、米政府の公開資料や日本の政治家の著作などから丁寧にそのからくりを明らかにしてくれたこの本は、これまで自分の言説を【陰謀論】だと一蹴してきた友人達に是非読んでほしいと思った。
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最高に面白かった。日米外交という切り口から、日本の政治を眺めると、こうも面白いのか。TPPの動きや、首相の短期スパンの入れ替わりが、一定の理屈がつけられている。あと、吉田茂のイメージが大分変わった。
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帯文:"元外務省・国際情報局長が最大のタブー「米国からの圧力」を軸に、戦後70年を読み解く!" 目次:はじめに、序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか、第1章 「終戦」から占領へ、第2章 冷戦の始まり、第3章 講和条約と日米安保条約、第4章 保守...
帯文:"元外務省・国際情報局長が最大のタブー「米国からの圧力」を軸に、戦後70年を読み解く!" 目次:はじめに、序章 なぜ「高校生でも読める」戦後史の本を書くのか、第1章 「終戦」から占領へ、第2章 冷戦の始まり、第3章 講和条約と日米安保条約、第4章 保守合同と安保改定、第5章 自民党と経済成長の時代、第6章 冷戦終結と米国の変容、…他
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戦後政治の担い手である総理大臣、外務大臣、外務次官たちを、「対米追随」路線と「自主」路線に分け、その視点で彼らの行動、彼らが巻き込まれた出来事を分析し、戦後史を描こうという作品。著者の主張を信じるかどうかは別として、この視点で見ると、確かに、なぜあの政治家があそこで失脚したのかを...
戦後政治の担い手である総理大臣、外務大臣、外務次官たちを、「対米追随」路線と「自主」路線に分け、その視点で彼らの行動、彼らが巻き込まれた出来事を分析し、戦後史を描こうという作品。著者の主張を信じるかどうかは別として、この視点で見ると、確かに、なぜあの政治家があそこで失脚したのかをこれまでとは違った観点から理解できる。扱っている内容は高度だけれども、当初、高校生にも理解できるものをというコンセプトで依頼されたというだけあって、とても分かりやすい。そして、何よりエキサイティング。引用されている資料も豊富で、キーワードや主要人物の解説をページ下段にコラム的に配置している見せ方も気が利いている。ぜひ手にしたい一冊。
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「謀略史観」と朝日新聞にて佐々木俊尚氏に揶揄されたようですが、ついに訂正も入ったようです。 http://gohoo.org/corrections/asahi121021/ この本に書かれていることを正として見ると、今の政治の不可解さがすっきりと理解できます。 「出会えて良かっ...
「謀略史観」と朝日新聞にて佐々木俊尚氏に揶揄されたようですが、ついに訂正も入ったようです。 http://gohoo.org/corrections/asahi121021/ この本に書かれていることを正として見ると、今の政治の不可解さがすっきりと理解できます。 「出会えて良かった」と久々に思える一冊です。
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対米政策は自主路線か追随路線かで現実の政治をみるのかということを知った。そういう目で過去の首相や外相をみると実に目からウロコという感じ。 改めてアメリカは良い意味でも悪い意味でも絶大なるパワーを持った国であることを思い知った。 でも一方で、こういう見方もあるんだというスタンスで決...
対米政策は自主路線か追随路線かで現実の政治をみるのかということを知った。そういう目で過去の首相や外相をみると実に目からウロコという感じ。 改めてアメリカは良い意味でも悪い意味でも絶大なるパワーを持った国であることを思い知った。 でも一方で、こういう見方もあるんだというスタンスで決して偏見を持つことなく読むことも大切だと感じた。 オススメの本。
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