戦後史の正体 の商品レビュー
結局、今でも日本はアメリカの謀略のコントロール下にあるのだろうか。その謀略はアメリカの国益になるためのものであり、それに乗じて権益を守ろうとする検察やマスコミって・・・。検察って今まで正義の味方のように思っていたけど、恣意的に事件を作り出す極めて政治的なところなんだなぁ。最近その...
結局、今でも日本はアメリカの謀略のコントロール下にあるのだろうか。その謀略はアメリカの国益になるためのものであり、それに乗じて権益を守ろうとする検察やマスコミって・・・。検察って今まで正義の味方のように思っていたけど、恣意的に事件を作り出す極めて政治的なところなんだなぁ。最近そのあたりが顕在化されてきていますよね・・・。 岸信介ってあまり今まで印象が悪かったけど、実は対米自主派であったことは意外。田中角栄も小沢一郎もアメリカに刺されたということなのか・・・。 読んで思ったことは昔の政治家の方が信念をもって国益のために敗戦国でありながらアメリカと厳しい交渉をしていたということ。特に2000年以降はベタベタの対米追随で思考停止状態・・・。 日本人と政治の関係って、陳情や任せて文句垂れるという距離感だとは思うが、自らも参加していくように我々も民度を高めていくしかないんだろうなぁ・・・。 論点が荒っぽいところはあるが、大いに考えさせられた。
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戦後の日本は米の圧力の下にある。 を前提に戦後史を解説している内容。 原発にしろ、数々の政界トラブルにしろ、全ての出来事がそうだろうなぁと思っていた分、驚きはなかったが、表に出ていない未解決な事は全部関わっているんだなと感じさせられるものでした。 最近の日本の指導者は従属する人...
戦後の日本は米の圧力の下にある。 を前提に戦後史を解説している内容。 原発にしろ、数々の政界トラブルにしろ、全ての出来事がそうだろうなぁと思っていた分、驚きはなかったが、表に出ていない未解決な事は全部関わっているんだなと感じさせられるものでした。 最近の日本の指導者は従属する人ばかりなので未来がない事を改めて突きつけられるものです。
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「陰謀論」に終始しているかどうかは、 ぜひ、読んでみられたらいいと思う。 少なくとも、ボクにとっては、 現代日本の現状が、なぜ このようになっているのか… すとんと腑に落ちたことが多い。 一読に値する書だと思う。
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なんだかんだ疑問もあるけど面白かったことは間違いないので⭐4。 東大中退からの外務省入省という超絶エリートキャリア官僚に「高校生にも分かりやすい戦後史」を書くなんてできるのか?と思ったが、量はともかく難しい文言を多用するような本ではなかった。集中力などに自信のある高校生なら挑戦し...
なんだかんだ疑問もあるけど面白かったことは間違いないので⭐4。 東大中退からの外務省入省という超絶エリートキャリア官僚に「高校生にも分かりやすい戦後史」を書くなんてできるのか?と思ったが、量はともかく難しい文言を多用するような本ではなかった。集中力などに自信のある高校生なら挑戦してみると良いと思う。 アメリカの支配力を脱するには中東あたりを支援して反米親日政権を樹立しまくり、石油を押さえるという戦略から始めてみてはどうでしょう、という思いつき。
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戦後、米国の利益のために日本が造られた過程がよくわかる。 中国が台頭して、アメリカの政略はアジア日本からアジア中国へと シフトしていくであろう。 日本人が日本とういう国をどうしていくかを考える必要がある。 政治家に任せきりではなく、市民レベルの動きが重要である。 まず、問題を認識...
戦後、米国の利益のために日本が造られた過程がよくわかる。 中国が台頭して、アメリカの政略はアジア日本からアジア中国へと シフトしていくであろう。 日本人が日本とういう国をどうしていくかを考える必要がある。 政治家に任せきりではなく、市民レベルの動きが重要である。 まず、問題を認識して考えることからはじめなければならない。
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終戦の年である1945年から今年、2012年までの戦後史を、元外務省・国際情報局長孫崎氏が解説している。 日本の戦後史は、米国の圧力や裏工作抜きには語る事ができない。 そして当然のことながら米国の対日政策は、あくまでも米国の利益の為にある。だから、米国は自国の国益にとって...
終戦の年である1945年から今年、2012年までの戦後史を、元外務省・国際情報局長孫崎氏が解説している。 日本の戦後史は、米国の圧力や裏工作抜きには語る事ができない。 そして当然のことながら米国の対日政策は、あくまでも米国の利益の為にある。だから、米国は自国の国益にとってプラスとなる「対米追随派」の政治家は優遇するが、自国の国益に結びつかない「自主派」の政治家は排除しようとする。現に米国に露骨に追随していた政治家は長期政権を得たが、圧力に抵抗しようとした政権は短命に終わっている。 また、米国の対日政策は環境の変化によって、大きく変わる。冷戦時代には、共産圏に対する防波堤として日本の国力を増進する必要性があったが、冷戦が終結した今、日本の国力を増進する理由はない。逆に、米国の経済の為に日本を利用しようという方針へと方向転換が図られている。日本の国益と米国の国益は、明らかに一致しないものとなっている。 日本の国益を図り、米国の圧力に抵抗しようとする政治家は排斥される。 その手口にはいくつかのパターンがあるが、例えば不正を起訴し、マスコミが大々的に報道し世論を形成して、政治生命を絶つというのもその一つである。 だから、日本の国益を図る政治家は、日本国民には悪者と宣伝される。 皮肉な話だ。 マクベスの冒頭で語る魔女の言葉を思い出した。 "fair is foul, and foul is fair" 「きれいは汚い。 汚いはきれい」 孫崎氏の解説が本当であれば、日本の政治はこの、魔女の言葉の通りとなっている。
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学校では教えてくれない戦後史。 自分で知ろうとして、辿らなければ知ることのない戦後史。 この「高校生でも読める」戦後史の本は物知らずの中年にも読める本でもあった。よくわからなかった背景が説明されていて夢中になって読んだ。 戦後続く対米外交の難しさ、現在に至る状況、現況について理解...
学校では教えてくれない戦後史。 自分で知ろうとして、辿らなければ知ることのない戦後史。 この「高校生でも読める」戦後史の本は物知らずの中年にも読める本でもあった。よくわからなかった背景が説明されていて夢中になって読んだ。 戦後続く対米外交の難しさ、現在に至る状況、現況について理解を持って考えるきっかけとなった。
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全体を通して、納得させられる内容だった。おそらく今の自民党政権は全力で「対米追従路線」を走っているのだと思うが、それは米国の理解も利益も図りつつ日本独自の指針を立てられるほどの想像力も外交力もないからなのかもしれない。ついこの間、渡辺謙扮する吉田茂のドラマが放映されていたが、一言...
全体を通して、納得させられる内容だった。おそらく今の自民党政権は全力で「対米追従路線」を走っているのだと思うが、それは米国の理解も利益も図りつつ日本独自の指針を立てられるほどの想像力も外交力もないからなのかもしれない。ついこの間、渡辺謙扮する吉田茂のドラマが放映されていたが、一言で「すごく恰好いい」吉田茂が描かれていた。この本によればこれは大いなる誤解を生むもので、やはりメディアの報道の判定にはいつも慎重にならなければならない。というか、真実なんてどこにあんだ?とすら思う。
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目線が確かに新鮮で、売れているだけあってかなり面白かった!田中角栄のくだりなどはなるほどなあと頷けるし、とにかく読みやすい。 ただ、対米追従しなかった場合の社会像が「三丁目の夕陽」というのはちょっと…あとカナダと比較するのも置かれた状況が違いすぎて無理がある気がした。 最大の残念...
目線が確かに新鮮で、売れているだけあってかなり面白かった!田中角栄のくだりなどはなるほどなあと頷けるし、とにかく読みやすい。 ただ、対米追従しなかった場合の社会像が「三丁目の夕陽」というのはちょっと…あとカナダと比較するのも置かれた状況が違いすぎて無理がある気がした。 最大の残念さは、(内容とは関係ないんだけど)出てくる日本側プレイヤーの子や孫たちの最近のにやけ顔が次々思い浮かんで、げんなりしたことだったかも。。
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戦後について「まともに」教えられてこなかったし、知ろうともしなかった。 恥ずかしい限りだ。 国際情勢の変化で対日政策を変えるアメリカ。 自主派の首相はことごとく短命。 アメリカの圧力があったというのは本当だろう。 高校生にもわかるように書いたそうな。 読みやすかった。
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