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戦後史の正体 の商品レビュー

4.3

220件のお客様レビュー

  1. 5つ

    90

  2. 4つ

    68

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    3

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2013/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沖縄の基地問題は鳩山さんがどんなに頑張っても解決するわけがなかったって言うことなんですねぇ。領土問題は第2次世界大戦時のアメリカの置き土産だったんですねぇ。これからの日本の首相のあるべき姿としては(米国からの)自主派ではすぐ潰されるし、対米追随派では国益を損ないっぱなしだし、一部抵抗派くらいで頑張るのが一番賢いのかもしれませんね。そう見ると、鈴木善幸、竹下登、橋本龍太郎、福田康夫あたりの価値が見直されていいはずなのですねぇ。

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2013/03/05

やや結論ありきで都合のよいエピソードが摘み食いされている感はあるが、意図的に平易な文章で綴られており、読みやすい。

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2013/03/05

書店に平積みしてあったのですが、他のどの本よりも書名が抜群でした。 私の本の選び方は、読みたいテーマから事前に検索する場合と、本屋で書名と装丁に惹かれて選ぶ場合があります。 この本は、まさに後者。 戦後史に興味があったわけではなく、 ましてや専攻したこともありません。 でも惹...

書店に平積みしてあったのですが、他のどの本よりも書名が抜群でした。 私の本の選び方は、読みたいテーマから事前に検索する場合と、本屋で書名と装丁に惹かれて選ぶ場合があります。 この本は、まさに後者。 戦後史に興味があったわけではなく、 ましてや専攻したこともありません。 でも惹かれました。 本との出会いは、一期一会。 読み進めていくうちに、この事実が本当であるならば、自分の無知を責めずにはいられませんでした。 日頃私たちが目にする情報が、誰かの手によって操作されているとしたら、 隠蔽されているとしたら。 日本の民主主義とは、一体何なのでしょうか? 一歩踏み込んで戦後史を勉強していくと、今の日本が少し見えてくる。

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2013/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館で80人待ちでしたが、やっと借りられました。一気に読みました。 戦後の日本政治は、自主派と対米追随派が、それぞれの思惑でどのように行き、アメリカがどのような態度を取ったのか、明らかにした1冊。 防大2年生に対して行った授業の経験を元に高校生向けに書いたとあるとおり読みやすいです。 但し、対米追従に対するアンチテーゼとして、日本にどのような処方箋があるか、という点については、抽象的な文言しかないような気がします。 その意味では同じ著者の「米同盟の正体~迷走する安全保障」の方が、まだ具体的な処方箋が書かれていた、(その有効性は置いておいて)という気がするので、☆4です。

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2013/02/28

高校生でも読め、日米関係を柱とした日本の現代史。 戦後から現在まで登場する日本の首相は、全てアメリカにコントロールされていた。その上、昭和天皇すらアメリカ追随を積極的に推進していたらしい。 高校生でなくても、驚愕の事実が次々と明らかになる。が、信じていいのか?

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2013/02/22

戦後の日本政治を「対米追従」と「自主独立」の対立軸で見ていく。「自主独立」の政治家は対米追従の者を埋め込まれた検察・マスコミなどによって失脚している歴史。陰謀論的な印象があったが、取り上げられている内容からはごく妥当な推論とも思う。 ただ個人的には、現状、「自主独立」が「再軍備」...

戦後の日本政治を「対米追従」と「自主独立」の対立軸で見ていく。「自主独立」の政治家は対米追従の者を埋め込まれた検察・マスコミなどによって失脚している歴史。陰謀論的な印象があったが、取り上げられている内容からはごく妥当な推論とも思う。 ただ個人的には、現状、「自主独立」が「再軍備」に直結しているのが引っ掛かる。あと細かい話では、筆者が海部を支えた小沢をどのように見ているのか、と、この本を筆者が出版できているが米政府や対米追従マスコミなどはどう反応するのだろう、といったあたりが気になった。

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2013/02/22

これを読んだ後、報道などがどういった意図で流されているのかを考えるようになった。過去の首相で印象が変わった人もいた。そしてあえて、アメリカ悪玉論に染まりすぎないように、とも思う。

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2013/02/17

「戦後史の正体 1945 - 2012」(孫崎 享)を読んだ。これは面白い!!たまにはこういうのを読んでこういう視線で現実世界を認識する事が大切なんだろうな。ここに書かれている事が真実なのかとか正しい事なのかの判定が私には出来かねるが、少なくとも一貫した趣旨に説得力はありますね。

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2013/02/17
  • ネタバレ

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元外務省・国際情報局長が日米関係の視点から戦後70年を解説する本作。 こういった立場の方が、こういったことを書かれるということが、純粋と凄い。 戦後の日本外交は、米国に対する「追随」路線と「自主」路線のせめぎあいだったという。 それぞれの政治家を名指しで、どのような路線をとってきたか解説されている。 p173 「日本と周辺国の関係を見ても、ロシアとは北方領土、韓国とは竹島、中国とは尖閣諸島と、みごとなくらいどの国とも解決困難な問題がのこされていますが、これは偶然ではないのです。」 p297 「米国は歴史的に、国際的な約束より自国の決定が優位に立っていると考えてきた国です。国際的な約束を守ることが自分の国に有利な時には、国際的な約束を守ります。他の国にも守るように圧力をかけます。しかし、自分の国が不利になると、国際的な約束を破って行動するところがあります。」 今の好景気感の裏には、かの国の思惑があるのかも?なんて邪推するようになる一冊。

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2013/02/14
  • ネタバレ

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 戦後の歴史を知る上でこの上ない情報が満載である。こうした話については、CIAの陰謀説やでっちあげ説、はたまた右翼的・左翼的との見解に分かれてしまう可能性があるが、結論的に、アメリカの圧力がかかり、それが現代まで続いているというのは間違いないであろう。  本書は、戦後のアメリカとの外交を中心に、日本がとった形として「自主派」と「対米辻随派」に分けて展開している。積極的に現状を変えようとしてアメリカに働きかけた自主派としては、重光葵、石橋湛山、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、細川護煕などを挙げている。アメリカに従い、その信頼を得ることで国益を最大化しようとした「対藝追随派」としては、吉田茂、池田勇人、中曽根康弘、小泉純一郎、菅直人らを挙げている。「自主派」と言われている首相は、ほとんど短期政権に終わり、ことあるごとにアメリカからの圧力がかかったものと思われる。  戦後、日本は独立を果たしたが、その裏では、間接的な支配が続いているという。アメリカの対日工作は、あくまで米国の利益を最優先し、日本に様々な要求を叩き付け、その政策は米国の環境の変化によって変化する。例えば、冷戦時代は、日本を共産主義に対する防波堤として利用し、アメリカ経済が傾けば、プラザ合意やTPPなどといった政策を持ってくる。沖縄問題にしても、日米安保条約や日米地位協定を巧みに利用し、半永久的にアメリカのものとして扱うようなされている状況である。  そして、こんな状況を生み出した背景には、日本の検察と報道に問題があると指摘している。検察の特捜部はしばしば政治家を逮捕するが、その前身は、「隠匿退蔵物資事件捜査部」というGHQの指揮下の組織である。しかにアメリカとの密接な関係にあるか分かる。そして、報道に関しては戦後、GHQの支配の下、検閲や情報操作が行われたのは周知の事実である。表現の自由などなく、都合の良い情報を埋め込まれた日本人を育成してきた。  この先、日本に未来はあるのだろうか。歴史とは昔のことを知るのではなく、現在の問題の解決に向けて学ぶということだという話を聞いたことがあるが、だとするとこうした事実はいつ知ることができるのだろうか。日本の教育ではこうした事実は伏せられている。これもGHQの戦略である。日本人としては確かな教養を身につけておかなければならない。

Posted byブクログ