戦後史の正体 の商品レビュー
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この本を読むと、米国との外交ニュースの裏を想像することが出来るようになる。日本国民としては読んでおくべき本かもしれない。 薄々そうだと思っていても、ここまで戦後の日本の成り立ちに米国のエゴが関わっていたかと思うと気分が悪くなり、愛国心が刺激される。中国といい米国といい、覇権を狙う国家はやはり強かであるということを心に刻まなければならない。また、戦後の政治家の売国行為については、最初は怒りを感じたが、当時の日本の状況ではやむにやまれぬ状況だったのだろうと思う。国力が違いすぎる。日本が抱えるロシア、韓国、中国との国境問題についても米国の影響が多少なりともあるのだろう。(ロシアについては明確にそうである。)しかし今は時代が違う。毅然とした外交をし、守るべき国益は全国民で守っていかなければならない。 以下学びを抜粋。 ①米国の対日政策はあくまでも米国の利益のためにある。 ②米国の対日政策は米国の環境の変化によって大きく変わる。 ③米国の要求に対しては、どんなに困難でもゆずれない国益については主張し続けることが必要。カナダの毅然とした外交を見よ。
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米国が(もしくは世界中のすべての国が)あらゆる外交的場面において自国の利益を究極的には追求していることは、余りにも自明であり、改めて指摘される必要はない。 筆者は米国追従的な外交姿勢はそうでないものよりも日本にとって有害だという前提で論じるが、長期的視点で本当にそうかは必ずしも...
米国が(もしくは世界中のすべての国が)あらゆる外交的場面において自国の利益を究極的には追求していることは、余りにも自明であり、改めて指摘される必要はない。 筆者は米国追従的な外交姿勢はそうでないものよりも日本にとって有害だという前提で論じるが、長期的視点で本当にそうかは必ずしも明らかではないのではないか。 もちろんこれは、パブロフの犬的米国追従ではないことを前提とするが。
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話半分に聞いておくのが吉。歴史は見方で変わる訳で、こうした視点が出てくるのはありがたいですね。戦後からずっと日本の右と左は複雑骨折してるんだよね。
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色々な評判はありますが、元外務省・国際情報局長であった著者が、米国からの圧力というキーワードをもとに、1945年から2012年までの日本外交、いや日本国内政治を、高校生にわかるレベルを念頭に解説している。「アメリカに逆らったら政治家は生きていけない」といわれる我が国の政治的タブー...
色々な評判はありますが、元外務省・国際情報局長であった著者が、米国からの圧力というキーワードをもとに、1945年から2012年までの日本外交、いや日本国内政治を、高校生にわかるレベルを念頭に解説している。「アメリカに逆らったら政治家は生きていけない」といわれる我が国の政治的タブーについて、報道されない事実があるかもしれないと気づかせてくれると思う。
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新聞・雑誌の報道に違和感を感じる人には、良いかもです。鳩山元首相の沖縄基地問題は、かなり叩かれていました。でも、これが無ければ、そもそも問題として認識すらされなかったのでは?と当時は思いました。 ところで、現実的に米国の要求を完全にはねることは可能なのでしょうか。
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日本のザ・首相といった感じの吉田首相の違った一面を知ることができた。 岸信介、池田勇人、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸といった首相に関する見方が教科書や別の書籍で読んだイメージからはいっぺんした。
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2013/3月 うーん。。。 自分が戦後政治をあまりよく知らないということは分かりましたが、 戦後日本が、敗戦国として、自主自立をすべきだったのか? 敗戦国としての日本。 武器を取り上げられて、(ある意味戦争からは守られて)経済成長を一心に頑張った日本経済の脅威の復興は、日本だ...
2013/3月 うーん。。。 自分が戦後政治をあまりよく知らないということは分かりましたが、 戦後日本が、敗戦国として、自主自立をすべきだったのか? 敗戦国としての日本。 武器を取り上げられて、(ある意味戦争からは守られて)経済成長を一心に頑張った日本経済の脅威の復興は、日本だけの力ではない。 裏の工作、お金の流れに、よくないものがあったかのかもしれないが。 果たして、自主自立を謳って排斥されたと書かれている首相達が主権をとって、ホントうによかったか、はまったく別の脅威を思う。
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まだ、読んでいる途中ですが。 日本がアメリカの都合の良いように導かれている。その、所在から洋上の盾のようでもある。 こういった話はちょいちょい、聞いてきたけど、大袈裟っとおもっていたけれども、この本は説得力がある。 沖縄の普天間基地などだけみてしまうと、何故に沖縄ばかり、そしてなかなか進まないのにヤキモキもしたけど、そもそも進むはずがない。 昭和天皇も含めた政治家達が約束してしまっているし、その基本的な枠組みが変わってないのだから、だとすればTPPにしろ原発にしろ、今の状況が誘導されているという内容にも納得できてしまう。。。。 敗戦国で占領されていたという事実(歴史)度外視していてはいつまでたってもこのままだと思った。 自民党政権が長い間政権を担ってきたことも要因だな~っと。 日本の政治家や国民や皆が日本のためを思って本当に富めるように尽力すれば、良かったのにな〜っと思うわけで。。 そして、TPPへと繋がっていく日本。アメリカ様ではいけないと思います。 最後に、本当にこの本はお勧めっす。
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話題の本、遅ればせながら読了。読んで良かった。本の内容が、全く一般マスメディアで報道されない内容ばかりなので、信じていいかどうか迷う所がつらい。 でも孫崎氏の言う通りとして、日本の戦後史を俯瞰してみると、なるほどその通りだなと思う部分が多い。そして、そうだったのかもしれないと思うようになる。 そんな本なので、現代史や政治に興味のある方にとっては必読の書です。 個人的には、第2次世界大戦敗戦国である日本は、しかも無条件降伏の敗戦国は、無条件に米国の完全なコントロール下になってしまうのはしょうがないと思います。勝てば官軍負ければ賊軍ですから。 また、当初は沖縄が分断されたものの(北方領土除き)、結局は一つの国家として繁栄の歴史を歩めたこと、しかも今までずっと国民が死に巻き込まれるような紛争や戦争を免れたこと、などの戦後日本の成果は、米国追随でのマイナス面(日米地位協定の問題、特に沖縄がいまだに半植民地状態であること、米国の意向でプラザ合意やBIS規制がなされたことなど)を上回っているのではと思います。米国に反発したままでは、西側のリーダーである米国主導の資本主義側国際社会に受け入れられず、このような結果にはならなかった可能性もあります。 一方で、もうちょっと外交面で米国に譲ってもらうような成果は上げられなかったのかなと思います。また最近は北朝鮮問題に加え、中国問題も新たな外交課題として浮上してきています。このような状況下、米国追随型でいきながら、巧く回避できることは回避していく、譲ってもらう所は譲ってもらうなどの外交は、もっとトライした方がいいのではと思いました。今後の日本外交に期待したいです。特にロシア・インドとの関係改善との組み合わせでなんとかならないものだろうかと思います。
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最近ははっきり感じるようになった。なんで日本が中国やロシアと仲良くなれないのか。中国に対しての国民アンケートでは8〜9割が良くない印象を持っているという事実。全て政治家も官僚も学者もテレビ・新聞等のメディアも全てアメリカにやられてる。陰謀説なんてもんじゃなくて正真正銘、策略。1冊...
最近ははっきり感じるようになった。なんで日本が中国やロシアと仲良くなれないのか。中国に対しての国民アンケートでは8〜9割が良くない印象を持っているという事実。全て政治家も官僚も学者もテレビ・新聞等のメディアも全てアメリカにやられてる。陰謀説なんてもんじゃなくて正真正銘、策略。1冊の本読んだだけで言ってるんじゃないよ。
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