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街場の文体論 の商品レビュー

4.4

118件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2013/07/31

普通に作文論的な内容かと思ってた自分が浅はかでした。本作者に限ってそんなベタな訳なかったです。なんとしても読み手に伝わって欲しいっていう勢いを、その文章に持たせるのは至難の業だと思うし、残念ながら、勝手に筆が進む的体験もほとんどしたことがない。伝わりにくいかもとは思いながら、その...

普通に作文論的な内容かと思ってた自分が浅はかでした。本作者に限ってそんなベタな訳なかったです。なんとしても読み手に伝わって欲しいっていう勢いを、その文章に持たせるのは至難の業だと思うし、残念ながら、勝手に筆が進む的体験もほとんどしたことがない。伝わりにくいかもとは思いながら、そのままなんとなく済ませてしまうことも問題だと思いながら、もっと優れた文章に触れ合って、もっと伝わる方法を模索していかないといけないと痛感させられました。いつもながら、大いに勉強させて頂きました。

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2013/06/23

文章の遠近感とか、読み手への敬意とか。 うん、勉強になる。 言葉って、背景にいろんなものを背負ってて、奥が深くて、面白い。

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2013/06/12

私たちは生まれたときに両親や身近な人が話していた言葉=「ラング」と、個人的な言語に対する感覚(「しかし、」を「然し、」と書かないとどうしてもしっくりこないなど)に挟まれながら、自分の能力、社会的地位や階層に見合った言葉遣い=「エクリチュール」を選択しその檻に囚われる[p122]。...

私たちは生まれたときに両親や身近な人が話していた言葉=「ラング」と、個人的な言語に対する感覚(「しかし、」を「然し、」と書かないとどうしてもしっくりこないなど)に挟まれながら、自分の能力、社会的地位や階層に見合った言葉遣い=「エクリチュール」を選択しその檻に囚われる[p122]。 そもそも「クリエイティブ・ライティング」がテーマで始まった大学での講義をまとめたものだが、政治や教育問題など多方面にわたって脱線しながら、最初の講義で示した結論を補完している。 「象牙の塔」のような専門家どうしのエクリチュールにとらわれない「読み手に対する敬意と愛」を身につけることが今後ますます重要になる。未踏の分野へわけいっていくには、より多くの分野のひととの連携、協力が不可欠だから。 また、「言葉にならないもの」を母胎として生成し、発せられる言葉だけが深いところで人を揺さぶる[p293]といい、書くことの「ストカスティック」な側面の重要性を示唆しているところにも魅力を感じる。たとえば、長い論文を長い時間かけて執筆していると書き終えた時の自分を体験するらしい[p204]。

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2013/05/25

とてもよかった。著者の本の中では、寝ながら学べる構造主義と同じくらい 割と難解な内容を含んでいましたが、でもよくわかる。矛盾しているようですが。最後の章(講義になっていたので最終の講義)のところは、とても 勢いがあって、書いてあることにのめりこむ感じでよくわかったし とても納得の...

とてもよかった。著者の本の中では、寝ながら学べる構造主義と同じくらい 割と難解な内容を含んでいましたが、でもよくわかる。矛盾しているようですが。最後の章(講義になっていたので最終の講義)のところは、とても 勢いがあって、書いてあることにのめりこむ感じでよくわかったし とても納得のいく内容でした。 自分も含めて、書く内容。発する言葉。がどのような、無意識での姿勢で どのようなことを発しているのか。それが他にとって、どう受け止められるのか、非常にかんがえなければならないことがおおいと思います。 私の勤めているところは、システム関連会社ですので会社の技術者たち に読ませたい本です。

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2013/05/18

図書館より  自分も文章を書くのは好きな方なので、内田さんの言葉にいちいちうなずきながら読んでいきました。書くのが好きな人ならここに書かれている言葉は、「ああ、あるある」と思えるんじゃないでしょうか。  読み終えて今書いている自分のレビューについてはどうなのかなあ、と考えます...

図書館より  自分も文章を書くのは好きな方なので、内田さんの言葉にいちいちうなずきながら読んでいきました。書くのが好きな人ならここに書かれている言葉は、「ああ、あるある」と思えるんじゃないでしょうか。  読み終えて今書いている自分のレビューについてはどうなのかなあ、と考えます。この本でも書かれている通り、確かに考えてから書いている、というよりも思ったことをポンポンと書いていったら「ああ、こんなことを考えてたんだなあ」と後で気づくことが多いです。  反省しなければいけない、と感じたのはレポートの話です。確かに伝えたいことを書いている、というよりかは、書かなければ単位に響くから、という理由で書いていたかも……。これからは単位のためだけでなく、「このことを伝えたいんだ!」という意思を持って書いてみようと思いました。単純だけど結局それが文章を書くうえで一番大事だと思います。

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2013/05/18

文体論というより、ど素人の為の記号論の入口付近、という印象を受けた。実際にそうかはど素人だから不明だけれど。

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2013/05/08

内田氏、神戸女学院大学での最後の講座内容をまとめ加筆したもの。文体論と銘打ちながらも文章の書き方そのものというよりは書くに至るまでの気持ちや文章を書くことの意味合いなどが書かれているように感じられる。

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2013/04/30

著者の神戸女学院で受け持った最後の講義「クリエイティブライティング」の内容を書籍化したもの。文章を書くとは、言葉を使うとはという根源的なところを突き詰めた1冊。この授業を受けられた学生は幸せだね。

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2013/04/07

内田さんの本は相変わらず面白い。内田さんの本が面白いと思える点は、フランス現代思想や教育論、映画や文学いろんな世界を「一つなぎ」にして読者に話を伝えるのが人一倍うまいからではないだろうか。

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2013/04/07

話が途中でいろいろ飛躍するんで、読み始めは戸惑ったけれど、読み終わった後思ったことは、「この話を学生時代に聞きたかった~!」ということにつきます。しかもこの内容をその場で、生の声で聞けていたら、また違った結果になったと思うんですよね。文章を読んでてさえそう思うのだから、このライブ...

話が途中でいろいろ飛躍するんで、読み始めは戸惑ったけれど、読み終わった後思ったことは、「この話を学生時代に聞きたかった~!」ということにつきます。しかもこの内容をその場で、生の声で聞けていたら、また違った結果になったと思うんですよね。文章を読んでてさえそう思うのだから、このライブ感、半端ないだろうなぁと思います。 そうです、話している内容が重要なんじゃなくて、「この人、うちらになんかすごく伝えたいことがあるらしいぞ」っていう経験が、その人に影響をもたらすんですよね。

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