1,800円以上の注文で送料無料

街場の文体論 の商品レビュー

4.4

119件のお客様レビュー

  1. 5つ

    54

  2. 4つ

    36

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/07/20

言語学と文学について、大学での講義をもとに編集された本。とても面白かった。アナグラムのミステリーにはドキドキした。ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を再読して、「記号論」も読んでみたい。「言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される」。浴びるように読み続ければ、自分もい...

言語学と文学について、大学での講義をもとに編集された本。とても面白かった。アナグラムのミステリーにはドキドキした。ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を再読して、「記号論」も読んでみたい。「言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される」。浴びるように読み続ければ、自分もいつか言葉の魔術師になれるだろうか。

Posted byブクログ

2014/04/18

ベースゼロから始めた受験という挑戦の、3年目の戦いの最後にボロボロになりながら座り込みたくなっている時に、御仏が現れ山頂を指さし、目指すものはあそこに必ずある、と示してくれたような1冊。

Posted byブクログ

2014/03/16

大学講義とはこうでなければ。なぜ学ぶのか?届く言葉とは?の答えに対するヒントが詰まっている。 天啓と、空目・空耳の相関関係に関する考察が興味深い

Posted byブクログ

2014/02/16

とっつきにくい内容もあるけど、口語調、講義形式で気疲れしない。 本は苦手な質なのに、授業を受けに行くようなワクワクした気持ちで毎日一講ずつ読んでしまった。

Posted byブクログ

2014/02/15

吉本隆明にたいする世界のローカル化のところがすごくよかった。 読み終わった。生成的な言語について、最後にこたえが示されて、よかったと思った。祝福。

Posted byブクログ

2014/01/20

☆4なのは、きっとまだ私には、読み返して見つけるべき発見があるからだと思う。  わたしはきっと、「育ちのよさ」とかそういうのを余り持たぬ人間なので、「生まれながらに環境が備わっていて身に付いたもの」など、人並みかそれ以下でしかないと思われる。(客観的に計りようがないが、「あぁ、...

☆4なのは、きっとまだ私には、読み返して見つけるべき発見があるからだと思う。  わたしはきっと、「育ちのよさ」とかそういうのを余り持たぬ人間なので、「生まれながらに環境が備わっていて身に付いたもの」など、人並みかそれ以下でしかないと思われる。(客観的に計りようがないが、「あぁ、この人は育ちが良い」と判断できる時点でそのように思われます)  私は絵を見るのが好きだから、それについて調べるのも好きで、 でも後から努力して身につけたものは、身に着けようと思えば思うほど、既に備わっている人との溝を感じる。  でもそれは、わたしが努力しなくていいって理由にはならないし、わたしが絵を見ることを好きだ、それについて調べるのも好きだ、ということを否定する理由にもならない。  私が生きるうえで感じる、何かに対しての「疚しさ」であったり、「屈託」だったりするものはきっと、「既に持っている人」に対する憧れと、何をしても届くことがない圧倒的な力への挫折のような心持ちなのかもしれない。  ただ、今は、  自分が歩み続け、楽しむことを忘れなかった「興味」への矜持を、「続けて」、自分が身を投じている教育現場で「繋げて」いくことを、  するだけだ。  誰でも等しく「知りたい」という気持ちをこんなふうに諦めずにいられるのは、知識ある人が、より多くの人のために自分の能力を使うことを惜しまなかった、先人の「学びのあり方」ゆえのものと思います。  私は「知識ある人」にもなれない普通の人間だけれど、先人たちが残してくれた足跡を辿り、途上の山を、高みを目指し上っていくことをしていきたい。

Posted byブクログ

2013/11/23

シリーズ最後、最後の大学講義。 文章作りための講義。大学の講義だと感じさせるところを残している。 いきなり、粗忽な人の説明を文章にしろという。文章を書くためには、自分の中にいる他者を見つけなければならない。作家として仕事をするには。¥、地下室の下の地下室、手付かずの鉱脈を探し当て...

シリーズ最後、最後の大学講義。 文章作りための講義。大学の講義だと感じさせるところを残している。 いきなり、粗忽な人の説明を文章にしろという。文章を書くためには、自分の中にいる他者を見つけなければならない。作家として仕事をするには。¥、地下室の下の地下室、手付かずの鉱脈を探し当てる。誰を意識して、何を伝えるのか?万人向けのメッセージは誰にも届かない。 母⇒赤ちゃんへ、「あなたがいて私はうれしい」鏡像的なメタ・メッセージのやりとり。理解できなくとも届く。 あなたは、そう問うことでよって何が知りたいのか?自分の判断の根拠を説明できる。学問は、象牙の塔に入ってしまった。再び出る時代である。

Posted byブクログ

2013/10/17

内田先生に興味がある女子大生は、神戸女学院大学でも少数派だそうですが、授業は人気があるのでしょうか。

Posted byブクログ

2013/10/09

「文章を書く」という行為について学生に語る機会が、最近増えました。 それも、内田さんの文体の強靭さに、人間として共感を覚えていることのあらわれだと思います。 大学での最後の講義にもとづく本書は、教育とは、生き延びるとは…というテーマにも泥臭く立ち向かった傑作です。 大分県立芸術...

「文章を書く」という行為について学生に語る機会が、最近増えました。 それも、内田さんの文体の強靭さに、人間として共感を覚えていることのあらわれだと思います。 大学での最後の講義にもとづく本書は、教育とは、生き延びるとは…というテーマにも泥臭く立ち向かった傑作です。 大分県立芸術文化短期大学 : 美術科(美学・美術史) 教員 荻野哉

Posted byブクログ

2013/09/27

様々な内容を通して、文体論について面白く学べる本。個人的には一部言い過ぎかと思われる場所もあったが、気付かされることが多く、内田さんの他の本も読んでみようと思った。

Posted byブクログ