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街場の文体論 の商品レビュー

4.4

118件のお客様レビュー

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2016/01/16

読み終わってないけど、一度手放しました。 なんども頭から読み始めて8割くらいまで読み進められるんだけど そこからがなぜかどうしてもページをめくれなくて。 いつか再開したら 最後まで読みたいものです。 中身はいつもの内田節でおもしろいです。うんうん、と納得する。 最近はブログと...

読み終わってないけど、一度手放しました。 なんども頭から読み始めて8割くらいまで読み進められるんだけど そこからがなぜかどうしてもページをめくれなくて。 いつか再開したら 最後まで読みたいものです。 中身はいつもの内田節でおもしろいです。うんうん、と納得する。 最近はブログとかでも(表現や手段は違ったとしても根本的には)同じ様な話をしている方も多いのですが、アカデミックという立場から発言されているということの意味はやはりあるなと思う。

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2015/10/18

著者の大学最後の講義「クリエイティブ・ライティング」の講義録。こんな授業なら受けたいなー。バルトとかソシュールとか、難しくて分からないんですが、そもそもメタ・メッセージが伝われば良いんじゃという講義で、その辺は分からなくても良い。熱いメタ・メッセージは伝わってきたのでなるほどな一...

著者の大学最後の講義「クリエイティブ・ライティング」の講義録。こんな授業なら受けたいなー。バルトとかソシュールとか、難しくて分からないんですが、そもそもメタ・メッセージが伝われば良いんじゃという講義で、その辺は分からなくても良い。熱いメタ・メッセージは伝わってきたのでなるほどな一冊。

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2015/06/09

教養=文化に対する関係 冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される 学術的研究とは本質的に「贈与」である

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2015/03/09
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※このレビューにはネタバレを含みます

どんな話を,どんな文章を,人は聴きたがる,読みたがるのか? ほとばしる『伝えたい』という情熱.そして使う言葉を磨き上げること.

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2014/12/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これ、実際の講義録なんだろうか。 だとしたら役に立たない授業だなあ。 危機に対する感度を高めるために必要なのがものを書くこと、というけど、書くだけじゃただの問題提起でしょ。 おもしろく読める、ひとに響く文章はこうだよ、というお話。反論するとウチダさんのたまに出てくるカタカナの濫用は、当方のようなど素人には優しくない。 正直、文章書くのが上手いだけの人間を量産するのは、労働の偏向をもたらして危機感がある。哲学者や思想家がやることは文章術の指南ではないはずだが。 他の類書ですでに知っていた論点があったので、さほど新しい気づきが得られなかったのが惜しい。『読書論』よりこちらを先に読めばよかったな。 と思ったが、全体を通しては、まずまず★3・8ぐらい。 書き方指南のみならず、ちゃんと若い人向けの至言めいたこともあったから。少子化やフィンランドの学力の高さへの指摘は鋭い。

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2014/10/15

内田先生の大学での講義をまとめたものです。 講義の題は「クリエイティブ・ライティング」だったそうです。 文学理論から言語学なんかのややこしい概念も、 授業なので分かりやすくまとまってます。 内容は『寝ながら学べる構造主義』とあんまり変わりませんかね。 バルトやラカンの言うことも...

内田先生の大学での講義をまとめたものです。 講義の題は「クリエイティブ・ライティング」だったそうです。 文学理論から言語学なんかのややこしい概念も、 授業なので分かりやすくまとまってます。 内容は『寝ながら学べる構造主義』とあんまり変わりませんかね。 バルトやラカンの言うことも、内田先生にかかれば分かった気にさせてくれます。 他者に言葉が届くように、言葉を「魂」から「生身」から出していけるようにしたいです。 外国語にしても、まずは伝えたいことが先。 それを置き去りにして、オーラルコミュニケーションの授業ばっかりやってもダメですよね。

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2014/10/07

教員として30年間教壇に立ってきたという内田先生の最後の授業(クリアティブ・ライティング)の中身を先生の語りそのままにまとめた本ですからこれは貴重な本です。 「ものを書く力」とはどういうことなのか。そこにあるものは何なのか。「書く」ということの本質は「読み手に対する敬意」であり実...

教員として30年間教壇に立ってきたという内田先生の最後の授業(クリアティブ・ライティング)の中身を先生の語りそのままにまとめた本ですからこれは貴重な本です。 「ものを書く力」とはどういうことなのか。そこにあるものは何なのか。「書く」ということの本質は「読み手に対する敬意」であり実践的には「情理を尽くして語る」ということである。ということです。変動期にある今の日本にあって「生きる知恵と力を高める言葉」を選んでゆく能力を身につけましょう。そのことが「生き延びるためのリテラシー」を高めることになるといいます。日本人の識字率は高く世界一で、これは漢字という表意文字とひらがなやカタカナのような表音文字の併用にあるというのが理由です。このような二重構造という言語環境の特殊性に日本人は深く呪縛されているという「病識」を持つことから始めるしかないといいます。これは日本語を話さない人たちにその感じをていねいに伝えていくという作業になります。 自分の全身像を見ることがかなわない私たちは、鏡を見るように他者と同期することで快い感覚を得る。しかしそれは現実の一体化ではない。あくまでも仮想的ではあるものの一体化できる。この他者との同期をスムーズにできる人間が「大人」「他人の気持ちがわかる」人だといいます。このような人たちは、自分が見ていないものを見ることができ、聴いていない音を聴くことができるというような共-身体形成を作り、鳥瞰的にものごとを見られる人であります。このような視座を持つことは危機回避上、人類にとって古来から必要不可欠だったというわけです。 心の深いところ、すなわち魂から発する言葉は他者に届く言葉です。話のコンテンツはどんなものであれ、お願いだから話を聞いてくれというような相手からのメタ・メッセージを受け取ることが聴くということになります。自分の利益を追求するというような内向きではない「外へ向かう言葉」を使うのは、多くの人々を巻き込まなければならない最先端の領域の仕事や今何とかしないと大変なことになるというような医療系の人々などのように、非専門家にわかりやすく説明する必要性が求められるからです。そのような場合、書斎にこもって一人でできる仕事をしている人はいませんとありました。 このような一連の講義内容を読むにつけ、授業の追体験とはいえ難しい内容も多くあるにせよ、貴重な最後の講義を聴く機会を得たのは喜ばしい限りです。確かに相手に届く言葉とちっとも響かない言葉の二通りあるのは実感します。 そして、「道なき道に分け入る」というような分野の仕事をしている方は、はっきりと社会とつながっている自覚がある人たちなのでしょう。この本を読んでいるうちにこの間読んだ「渋滞学」の研究をしている西成先生のことが頭に浮かびました。

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2014/08/25

気になっていたけど、手にする機会がなかった内田樹の本。 難しい、聞き慣れない言葉も多かったけれど、内田樹の熱意によるものなのか、ぐいぐいと読み進められた。 言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される。という一文があった。書道でも絵画でも程度の差はあれど、上手な人という...

気になっていたけど、手にする機会がなかった内田樹の本。 難しい、聞き慣れない言葉も多かったけれど、内田樹の熱意によるものなのか、ぐいぐいと読み進められた。 言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される。という一文があった。書道でも絵画でも程度の差はあれど、上手な人というのはどんな字でもどんな絵でも書くことができる。それがつまり、定型を十全に内面化するということだと思う。その上で、崩してみたり自由に描けるようになる、冒険ができるということ、と受け止めた。 どんなことも身体化することで、自分のものとなっていく。でも、簡単には身体化は進まない。何度も繰り返し読んだり、書いたりしていくうちにいつの間にか身体が覚えていく。それが学ぶということの本質なのだと思う。だからこそ、受験勉強だけでは学ぶということは足りないのだと思う。 読みながら、読んだ後、たくさんのことを考えることができるいい講義だった。

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2014/07/26

内田樹の街場の文体論を読みました。 内田樹の神戸女学院大学での最後の授業であるクリエイティブ・ライティングについての講義録でした。 内田樹の講義を聴いているような気持ちでおもしろく読みました。 印象に残ったのはメッセージとメタ・メッセージという話題でした。 文章というのはその...

内田樹の街場の文体論を読みました。 内田樹の神戸女学院大学での最後の授業であるクリエイティブ・ライティングについての講義録でした。 内田樹の講義を聴いているような気持ちでおもしろく読みました。 印象に残ったのはメッセージとメタ・メッセージという話題でした。 文章というのはその中にメッセージが書かれていますが、その文章ではメタ・メッセージも発信されています。 メタ・メッセージとはそのメッセージを誰に届けたいか、何を届けたいかということです。 試験の回答として書かれた文章は試験官に向けて「合格を出してほしい」というメタ・メッセージを持っています。 評論家の書いた文章の多くは「オレって頭がいいだろう」というメタ・メッセージを持っています。 そして、本当に優れた文章というのは「この文章をあなたに届けたい」というメタ・メッセージを持っていて、届いた人には自分に向けたメッセージであることが直感でわかるものなのです。 私もblogに文章を書きなぐっている一人なので、肝に銘じておこうと思ったのでした。

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2014/07/20

言語学と文学について、大学での講義をもとに編集された本。とても面白かった。アナグラムのミステリーにはドキドキした。ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を再読して、「記号論」も読んでみたい。「言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される」。浴びるように読み続ければ、自分もい...

言語学と文学について、大学での講義をもとに編集された本。とても面白かった。アナグラムのミステリーにはドキドキした。ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」を再読して、「記号論」も読んでみたい。「言語の冒険は定型を十全に内面化できた人間だけに許される」。浴びるように読み続ければ、自分もいつか言葉の魔術師になれるだろうか。

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