武器としての交渉思考 の商品レビュー
当初はちょっと胸がひりひりした。 結局ものは言い様で、互いのパイの増大を目的としてても、 交渉を有利に進めるためのポイント・戦術が書いてあり、 すごく納得もするけど、とりあえず私のように自分に自信の無い人には縁の無い話のような気もした。 なんだか尤もだがあこぎな本だ…とより交渉と...
当初はちょっと胸がひりひりした。 結局ものは言い様で、互いのパイの増大を目的としてても、 交渉を有利に進めるためのポイント・戦術が書いてあり、 すごく納得もするけど、とりあえず私のように自分に自信の無い人には縁の無い話のような気もした。 なんだか尤もだがあこぎな本だ…とより交渉というものに対する苦手意識が膨らみかけた。 けれどよくよく己を顧みれば考えてみれば、 ビジネスで交渉なんてしたことはないが、 小さな個人間交渉はよくよく見れば毎日やっている。 レジでお客さんに新規のポイントカードを受け取ってもらうという地味ぃな作業は、実は交渉だった。 性別、服装、所持品、忙しそうな人、興味持ってそうな人、ちらと見える財布にカード類が多い人、ポケットから皺紙幣を出す人、表情や所作などちらりと見て、 いけなさそうなら手短に型通り、あっさり引く。 いけそうならば、利点をアピール。 突っ込んで質問されたなら、その回答と周辺のメリットを挙げつらね。 理解が遅そうなら図式パンフを見せながら、一字一句はっきりと。 理解が早い人にはお得具合をあれもこれもとアピール。 と、交渉苦手意識はあるが、全く出来てない、ということもなさそうだと振り返る。 それでチップを貰えただとか、自分のファンが出来て結果店の売り上げが上がったとか、目に見える成果はない(自分がそこを目標としてやっていない)けれど。 どっちが大小となるかはわからないけれど、カードを受け取ってもらえた時には「よっしゃ!」となるので その程度のウィンは確かにもらえている気がする。 しかしそもそも、交渉とはやはり勝つ気がないと自らは吹っ掛けることが出来ない。 受身姿勢の自分は、勝たなくてもいいけど負ける勝負はしたくないのは本音のところ。 せめて引き分けでないといけないとは、思う。長年長女やってきて。 だので、この本は自信の無い私にとっては負けない方法を教えてくれる本、という認識に変えれば幾分読みやすくなった。
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瀧本氏による「決断思考」に次ぐ第二の武器の提示。論件について第三者が結果を決定(判定)するディベート。その思考法を取り上げた前著からさらに発展して本書では、相手と二人で行われる交渉について分かり易く講義形式で解説。 これから世に出て行く若者へ、自ら行動を起こし、交渉することで新...
瀧本氏による「決断思考」に次ぐ第二の武器の提示。論件について第三者が結果を決定(判定)するディベート。その思考法を取り上げた前著からさらに発展して本書では、相手と二人で行われる交渉について分かり易く講義形式で解説。 これから世に出て行く若者へ、自ら行動を起こし、交渉することで新しい取組みやルールをつくれと力強く語る。「若いうちはロマンよりソロバン」「本気で世の中を動かすつもりなら『エスタブリッシュメント』の支援を得よ」「組織化してアクションを起こせ」等々、その指南にはうなづかされる。 本書は、交渉し、人を動かすための手法を様々な練習問題を通して考えさせてくれる。バトナ(BATNA)、ゾーパ(ZOPA)、アンカリング等、交渉での基本的な用語説明も身近な実例を取り上げていてとても分かり易い。 この歳で耳が痛かったのは、自分の世界が異質な人を避けてタコツボ化していることに改めて知ったこと。そして「変わる」ことを躊躇し、頑なに思いを貫こうとすること(「認知的不協和の解消」っていうらしい)。つまり認めたくないことを他に理由をつけて無理やり自分に納得させようとしてしまうこと(;一_一)。 前著の「決断思考」同様、瀧本氏の若者への思いはホント熱い。そして氏はこう言い放つ。「この本を読んだみなさんが明日からも同じ生活を送るのでは、意味がないのです。」と。 私も若者に負けず、自分なりの「宿題」を見つけて取り組まねば。"Do your homework and take action!" 瀧本さん、本書を読んで喝を入れられた気がします。素晴らしい著書をありがとうございます。
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交渉術について具体的に書いてある良書です。 いいなぁ今の若い人は瀧本さんの本を実践しようと思えばできるのね。
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瀧本さんの新刊。相変わらず内容が濃い。ある種論理的な(形式的な)内容の網羅性に、気持ちというか情熱みたいなものの流れがうまく噛み合わさって職人的な何かすら感じる。 肝心の交渉術の記述もすっきりしていて読みやすいし納得がいく。何より自分は非合理的な人への対応の章の方が身の回りに堪え...
瀧本さんの新刊。相変わらず内容が濃い。ある種論理的な(形式的な)内容の網羅性に、気持ちというか情熱みたいなものの流れがうまく噛み合わさって職人的な何かすら感じる。 肝心の交渉術の記述もすっきりしていて読みやすいし納得がいく。何より自分は非合理的な人への対応の章の方が身の回りに堪えることが多かった。さも付随的な章に見せておいて、多くの人にとってこちらが身にしみることは書いてる彼も分かっているのだろう。 この本で他人とかかわる術を学ばせ、そのために自分の行動方針を固めるにあたっては前著、さらにその軸となる内面的・実存的な部分は種々の煽りで埋めようとする感じ、徹底的であるなあ。
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交渉術の入門書であり、そんじょそこらの自己啓発書が束になっても勝ちえない濃さがあります、必読書でしょう。
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"武器"シリーズの第2弾。第1弾の"決断思考"も読んでいたので、早速購入。著者の主張するように、前著の"決断"と今回の"交渉"は、どちらか一方だけ身につけるのではなく、車輪の両輪のように、両方を身につ...
"武器"シリーズの第2弾。第1弾の"決断思考"も読んでいたので、早速購入。著者の主張するように、前著の"決断"と今回の"交渉"は、どちらか一方だけ身につけるのではなく、車輪の両輪のように、両方を身につけることで役立つ。
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なぜ交渉力が必要か、から記述している良書。 実際に交渉スキルに関しては「ハーバード流交渉術」に書いていることが割と書いているが、つまりこれらの要素は押さえておくべき基本中の基本なんだろうな、と。 自分にはその復習にもなった。 交渉に関する本の超入門書としておすすめ。
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前著「武器としての決断思考」が面白かったので今回も買いました。答えが何かわからない混沌とした時代に決断思考と交渉思考を持って社会と対峙することにより、社会を変えるゲリラ(若者)を育成する著者の考えに共鳴します。ぜひ高校生や大学生に読んでもらいたい本です。
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交渉が決裂した時の相手の損失を考えるという視点や、 選択肢をいくつか持つことなど 交渉に役立つTIPSが多く書かれた本。
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