やりたいことは二度寝だけ の商品レビュー
この人が芥川賞作家だったんだ・・・。 と思ってしまうが、ちょっと期待ほどではないエッセイ集。 題材が平凡なのか、いや平凡だからこそ、皮肉やユーモアが 欲しいのかも知れない。 その盛り方が、かなり不足しているように読んでいて感じた。 一番良かったのが、帰路の新幹線のゆるさを描い...
この人が芥川賞作家だったんだ・・・。 と思ってしまうが、ちょっと期待ほどではないエッセイ集。 題材が平凡なのか、いや平凡だからこそ、皮肉やユーモアが 欲しいのかも知れない。 その盛り方が、かなり不足しているように読んでいて感じた。 一番良かったのが、帰路の新幹線のゆるさを描いた章。 いらだちがなく、「東京」の余韻をのこしたまま大阪に帰るという 瞬間。これは読んでいて、楽しく気持ちの良い文章だった。 もっと、こういうのが欲しかった。
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(2013年2月26日読了) 津村さんの本は好きだけど、未だにエッセイ禁の後遺症があり、一度は借りるのを止めたのだけど、先日の「ワーカーズ・ダイジェスト」を読みながら、やっぱり借りてみようと決心した。 細かく、細かく、津村さんの日常が綴られている。 大きく4つの章に分かれているが...
(2013年2月26日読了) 津村さんの本は好きだけど、未だにエッセイ禁の後遺症があり、一度は借りるのを止めたのだけど、先日の「ワーカーズ・ダイジェスト」を読みながら、やっぱり借りてみようと決心した。 細かく、細かく、津村さんの日常が綴られている。 大きく4つの章に分かれているが、津村さんのこだわりについては、繰り返し書かれている。津村さんはどこにでもいるちょっと変わった人。 タイトルの「二度寝」については、本文には書かれていなかったが、あとがきにちょっとだけ触れていた。 芥川賞をとられた「ポトスライムの舟」は未読なので、読んでみたいと思った。これからも読み続けて行きたい作家さんのひとり。
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やっぱり津村記久子はいいなぁ。エッセイは始めて読んだけど、ああいう小説を書いている人が、いかにも考えてそうなことだなと納得しながら口の端を少しあげながら読み終えました。あとがきにもあるように、眠れない夜とかむけに(最近はあまりないけど)ベッドのそばに置いておきたい本。
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会社員&小説家の津村記久子さんのエッセイ。日常をダラダラと書き連ねるユルさが好い。無理のある奇矯な視点などなく、ほんのわずかにズレた着眼点に共感を抱く。モリッシーの言葉とドラクエを比較したりとか。 「ピッチャーびびってるヘイヘイヘイ」とオフィシャルに歌いたいがために野球をやり...
会社員&小説家の津村記久子さんのエッセイ。日常をダラダラと書き連ねるユルさが好い。無理のある奇矯な視点などなく、ほんのわずかにズレた着眼点に共感を抱く。モリッシーの言葉とドラクエを比較したりとか。 「ピッチャーびびってるヘイヘイヘイ」とオフィシャルに歌いたいがために野球をやりたいとすら思う、という一文に参った。
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時々ふふっと笑い、時々立ち止まりたくなるエッセイ。 普通の、小心な女の人なんだなぁ、という感じ。だからこそ小説にリアリティが出るのだろうけど。 それにしても、会社勤めしながら作家なんて、すごいなぁ。
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30歳すぎとは思えないくらい地味で、ちょっぴりおばさんくさい 津村さんのエッセイ。(良い意味で。) タイトルや表紙のイラストのイメージ通りのゆるゆる加減。 淡々としていると思いきや、大好きなドラクエやノートに関してだと 急に熱くなるのがおもしろい。 そして友人のYちゃんがなんと...
30歳すぎとは思えないくらい地味で、ちょっぴりおばさんくさい 津村さんのエッセイ。(良い意味で。) タイトルや表紙のイラストのイメージ通りのゆるゆる加減。 淡々としていると思いきや、大好きなドラクエやノートに関してだと 急に熱くなるのがおもしろい。 そして友人のYちゃんがなんともいい味を出している。 二度寝のネタがボツになってしまったのは残念。 このエッセイを読んで、津村さんという人にとても興味を持ったので 今度は小説を読んでみようと思った。
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次は、次こそは、もうダメかもしれない…云々。何があってもいいように、負の言葉で保険をかけながら日々生きている津村氏にひどく共感した。自分と同じタイプ。勝手な仲間意識からとても好感が持てた。そして笑えた。 よぉーし、明日も後ろ向きながら前に進むぞーぅ。と、無理のない範囲で元気がもら...
次は、次こそは、もうダメかもしれない…云々。何があってもいいように、負の言葉で保険をかけながら日々生きている津村氏にひどく共感した。自分と同じタイプ。勝手な仲間意識からとても好感が持てた。そして笑えた。 よぉーし、明日も後ろ向きながら前に進むぞーぅ。と、無理のない範囲で元気がもらえる、私にとって非常にちょうど良いエッセイ。 文庫本になったら買おうかな。
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お仕事小説や地元小説をたくさん書いている津村記久子さんのエッセイ。予想した以上の平凡さ。でもちょっと変な人ー、という感想を持った。 小説のイメージを全く裏切らない人となりのようだ。 前から思ってたんだけど、日中普通に働いて、帰ってきてから4時間寝て2時間書いてまた寝るとかすごい生...
お仕事小説や地元小説をたくさん書いている津村記久子さんのエッセイ。予想した以上の平凡さ。でもちょっと変な人ー、という感想を持った。 小説のイメージを全く裏切らない人となりのようだ。 前から思ってたんだけど、日中普通に働いて、帰ってきてから4時間寝て2時間書いてまた寝るとかすごい生活だよなあ。 過労死したりしないのかな。なまけもんの私がこんな生活になったら早々にぶっ倒れてしまいそうだ。
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やはりこの人の文章は好きだ。考えてはることにも共感できる。また小説を読みたいと思う。 うらやましいのはおもしろさ。やはり関西で培われるものなのかなぁ。
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言語を扱うということは、いろいろな生物のスキルの中でも奇跡に近いわざだと思う。それを習得しかかっている慕わしい存在を無にするというようなことをよくできるな、と貧乏性のわたしなどは思うのである。せっかく産んだということ以上に、せっかくここまでのスキルを身につけさせたのに、といつも疑...
言語を扱うということは、いろいろな生物のスキルの中でも奇跡に近いわざだと思う。それを習得しかかっている慕わしい存在を無にするというようなことをよくできるな、と貧乏性のわたしなどは思うのである。せっかく産んだということ以上に、せっかくここまでのスキルを身につけさせたのに、といつも疑問に思う。愛情が殺意の領域に入っていけない瞬間があるのなら、そこに「もったいない」という気持ちを滑り込ませれば、と思うわたしは、世間知らずの馬鹿なんだろうか。 (P.24)
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