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やりたいことは二度寝だけ の商品レビュー

3.5

80件のお客様レビュー

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2013/02/10

自分と考え(方)が近いかな、と思える著者と出会えると嬉しくなる。この著者はそうだった。マツコ・デラックス以来かも!(笑) エッセイはそういう事を感じながら読めるから、大好きだ。 エッセイだけでなく、他の著作も読んでみたい。

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2013/01/31

ここのところ、せっせと津村さんの小説を読んでいるのだけど、(*^_^*) 初めてのエッセイ。 そっか、津村さんは芥川賞を取られた後、 今でも小説に出てくるようなLO生活を送っているのですね。(*^_^*) 津村さんという人は、私にとってはいい意味でとうの立った女の子代表、な...

ここのところ、せっせと津村さんの小説を読んでいるのだけど、(*^_^*) 初めてのエッセイ。 そっか、津村さんは芥川賞を取られた後、 今でも小説に出てくるようなLO生活を送っているのですね。(*^_^*) 津村さんという人は、私にとってはいい意味でとうの立った女の子代表、なんですよ。 実家暮らしでもちろん独身、仕事でイヤな思いをすることもあるし、こんな時代だからお給料だって労働や学歴に見合ったものをもらっているとはいい難い。でも、狭い範囲ながら友達はいるし、妙に好きでたまらないもの、もあったりする。 そんなに多くは望まずに、「わたしごときが」という思いを常に胸に抱く津村さん。 夜の9時くらいに一度寝て、1時すぎとかに起き出し小説を書く。しばらく書いたらまた寝て、次の日は会社に普通に行く、という日々なのだけど、きっとこんな日常が彼女にとっては自然体で気持ちがいい、っていうことなんでしょうね。 このエッセイについて、 「何も残らないし、ひたすらに地味で意味もないけど、読んでいる間少し楽になった、と感じていただければこれ幸いである。」というあとがき。 クスッと笑って、うんうん、わかるよ、とか、う~~ん、ちょっとその偏愛ぶりって公にするのは恥ずかしくない?とか、そうですね、確かに楽になりましたよ。(*^_^*) 津村さんの小説に出てくる女性社員の全てが津村さんをモデルにしている、とは思わないけど、ちょっと前のめりで危うい感じがするところはやっぱりご本人が出ちゃうんだろうな、と。 テレビの星占いでひどい結果が出た時には、会社の同僚に 私がいやな奴になったら運勢のせいだと思ってください、明日からはまたまともな人間に戻ります、と牽制する津村さん。 そして、同じ星座の中田英寿のことを思い出し、遠い空の下で今ころヒデも困っているのだろう、と“迷惑な共感”を。 津村さんはいつも一所懸命で、ウケをねらっての文章ではないのがよくわかる。 きっとみんなホントのことなんだろう、と思いつつ、少しでも楽に生きれるといいですね、といたわりたくなってしまうのが可笑しいです。

Posted byブクログ

2013/01/28

肩肘を張ってる感じがしなくて、弱ってるときに読んで『まぁまぁ、ワタシも明日からがんばればまぁ、いいか』みたいな気持ちになれそうな本。

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2012/12/04

もともと津村さん大好きなんですけどね。 いやーエッセイも抜群に面白いじゃないですか。 独りよがりとか内輪ネタ(編集部の誰それちゃんと飲みに行って盛り上がったよ、みたいな)になりがちな作家さんのエッセイの中にあって、しっかり読者の笑いを意識してくれてる。 市井に生きるアラサー...

もともと津村さん大好きなんですけどね。 いやーエッセイも抜群に面白いじゃないですか。 独りよがりとか内輪ネタ(編集部の誰それちゃんと飲みに行って盛り上がったよ、みたいな)になりがちな作家さんのエッセイの中にあって、しっかり読者の笑いを意識してくれてる。 市井に生きるアラサー女子が毎日考えている、まあ言ってしまえば「しょうもないこと」。 でもこれが面白いのです。 こういう感覚は津村さんの昼の姿=一般会社員というもう片方のわらじのおかげなのかもしれない。 ふつうの会社員はここまで日常を面白く書ける言葉を持たないけれど、一流の「言葉を持つ人」が描くとこうなるんだよなあ。 ウケ狙いに偏りすぎてないのに笑える軽やかな文章も絶妙。 そしてどこか人生に対する真摯な姿勢みたいなものがにじんでいて(それは津村さんの小説全般にも通じているんだけど)、キラキラでもピカピカでもない地味な毎日であっても、生きることのささやかな糧みたいなものはあちこちに転がってるんだよ、っていう気分になります。

Posted byブクログ

2012/11/21

期待値が低かったわりに楽しめた。つまらないものもあるが、一編一編が短いからイラつかない。たまにぐっとくるいいことが書いてあったり、文房具とかドラクエとか趣味の一致によって興奮を分かち合えたり、大阪地元情報が得られたり。決して気負わずに、暇だから読むか、くらいの姿勢で読むととても良...

期待値が低かったわりに楽しめた。つまらないものもあるが、一編一編が短いからイラつかない。たまにぐっとくるいいことが書いてあったり、文房具とかドラクエとか趣味の一致によって興奮を分かち合えたり、大阪地元情報が得られたり。決して気負わずに、暇だから読むか、くらいの姿勢で読むととても良い本だと思う。

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2012/11/08

以前たまたま読んだ雑誌の中に津村さんのエッセイがあって、ものすごく面白かったので、いつかたっぷり読みたいなあと思っていた。最近、また魅力的なタイトルのエッセイが出ているということを知ったので、ほくほくしながら読んだ。もったいないので寝る前にゆっくり、ちょっとずつ。 津村さんのエッ...

以前たまたま読んだ雑誌の中に津村さんのエッセイがあって、ものすごく面白かったので、いつかたっぷり読みたいなあと思っていた。最近、また魅力的なタイトルのエッセイが出ているということを知ったので、ほくほくしながら読んだ。もったいないので寝る前にゆっくり、ちょっとずつ。 津村さんのエッセイは、とにかく出だしの一文が気持ちいい。思い切りがよくて、テンポがいい。好きだ。 検索好きとか、文具好きとかの身近な話題も楽しい。 そして、作家らしく物事にマニアックなこだわりがあったりして、どことなくついていけないところもやっぱり面白いのだ。 収録されているのは2010年までに各所で発表されているもの。最近の、JSPORTS加入後の、ますますエスカレートしているであろう種々の話題が気になるので、またすぐにでもエッセイ集が出版されないかなあ、と期待して待ちたい。

Posted byブクログ

2012/11/07

共感するところ多し。 特に「わかるよ、それー」というのは、 電車内など公共の場で騒ぐ小学生はゴブリンである。 商店街での「店長呼んでー」のおばさんは妖精である。 のところ。 あと、ショッピングセンターでの地味なときめき感も好きだ。

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2012/11/04

まず何よりもタイトルが好き。 冬の朝はまさにこんな状態になる。 そんな日も近いなぁと思いながら読み始めた。 妖精の話とノートの話がとても面白かった。 私もたくさんの妖精に出会っていたんだなぁ‥。 妖精だったのかと思えば、あの人のこともその人のことも、くよくよ気にすることなく眺め...

まず何よりもタイトルが好き。 冬の朝はまさにこんな状態になる。 そんな日も近いなぁと思いながら読み始めた。 妖精の話とノートの話がとても面白かった。 私もたくさんの妖精に出会っていたんだなぁ‥。 妖精だったのかと思えば、あの人のこともその人のことも、くよくよ気にすることなく眺められる気がする。 自分だったらどうかなんて思考で相手のことを考えることが間違っていたのだ。 妖精界ではこういうものなのだと覚えるところから始めなければいけなかったんだ。 そして私も誰かにとっては妖精のように不可解な存在なんだろうなぁ。 ノートの話に共感したり、ドラクエの話を羨ましく思ったりしながら読み進むにつれて、だんだんあることが気になってきた。 二度寝の話はどこだ? 目次を見て二度寝の話がないような‥と心配していたのだけど、まさか没にされていたとは…。 ショックです。 津村さん、私、二度寝について読みたかったです‥。

Posted byブクログ

2012/10/24

タイトルに惹かれて。小説は『とにかく家に帰ります』しか読んでなかったけど、エッセイを読んで他の小説も読みたくなった。日常の目の付け所と、いい意味でテンションの低い語り口が好き。

Posted byブクログ

2012/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近読んだ女性作家のエッセイの中では断トツ面白かった!! ゆるーい内容だから、女子力アップするとか、向上心がわくとか、そういった効果はないです(笑)。 ドラクエⅢネタは、特に共感できる内容。おススメ。 読後感は後書きに集約されている通り。 でも、森永チョイスにチョコレート塗ってあるやつ、「破格に美味し」くはないと思う。 普通バージョンのほうが美味しい。 といいつつ、コンビニで買って、あらためて確認しようと思う。

Posted byブクログ