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シフォン・リボン・シフォン の商品レビュー

3.7

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    17

  2. 4つ

    48

  3. 3つ

    37

  4. 2つ

    7

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2017/09/20

田舎のさわやか書店が閉店した後に出来たお店はランジェリーショップ。それに携わる4話からなる短編集。なかなか面白かった。

Posted byブクログ

2017/06/24

テーマ的に興味ないから、と思っていたら、どうしてどうして面白かった。この方の作品は自分と価値観が近いなぁと感じる。

Posted byブクログ

2017/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 '14/7から『サクリファイス』を皮切りに、近藤さんの作品を読んできました。この本は、25冊目になるのですが、初めて近藤史恵さんの素顔に触れた感じがしました。この作品を読むと、今までの作品は、近藤さんが想いを型に嵌めようとしているかのようにすら感じるのです。  物語りは、寂れた商店街に華やかなランジェリーショップが開くところから始まります。そしてそこに飾られた美しくてフィットする下着が、行き詰った人の心を開放してゆきます。まだ、読んでいない作品もありますが、一番を挙げろと言われたら、この作品を押したいです。  この物語り、私は、とても好きです。それぞれの話しに登場する主人公たちの前に立ちふさがる問題は、私達にとっても避けて通れないような身近な問題ですが、それは、私達の心も持ち様で解決できないまでも、緩和することができるのかもしれません。  近藤史恵さんというお姉さんに(実際には私より11歳も年下なのですけれども)手を引かっれ、ワンダーランドに連れていかられたアリスの様に、次から次への繰り出される謎の真相を知りたくて、むさぼるように読んでしまいました。本当に多彩な方ですが、その根底に流れるものは一貫していて、素晴らしい作家さんだと思います。

Posted byブクログ

2016/11/17

(2016/11/16読了) タイトルと同じ名前のランジェリーショップに関わる四話の連作短編集。星は3.5というところ。 書架から直接選んだので、一話完結の短編集とは知らずに読みはじめたので、一話目の続きが気になってしまった。 この本で表現したかったこととは、親子関係なのではない...

(2016/11/16読了) タイトルと同じ名前のランジェリーショップに関わる四話の連作短編集。星は3.5というところ。 書架から直接選んだので、一話完結の短編集とは知らずに読みはじめたので、一話目の続きが気になってしまった。 この本で表現したかったこととは、親子関係なのではないか?幼い頃から親の遠慮ない言葉に傷つき、囚われていた。そして、この店との出会い(三話は店をはじめること)によって、やっと自分の意思で動きはじめる。四話の老婦人も、認知症を患いながらも、昔の自分から一歩前に進み出しているように見える。 親として、子として、どちらからも共感できる本だった。 (内容) さびれた商店街に花ひらいたランジェリーショップ、そこに出入りする人々の人生模様。レースやリボン、小さな花柄の下着が、行き詰まった人間関係をなぜかほどいていく。地方都市に生きる人々の屈託と希望をえがく、摩訶不思議小説集。 (目次) 第一話 → 32歳、老いた両親と暮らし、母を介護している独身の女性 第二話 → この店の同じ商店街の米屋、店に関わるのはその息子 第三話 → この店の店長の幼少期から現在まで、弟の嫁と実母の介護をしている 第四話 → 老年の冷やかしの女性客、認知症

Posted byブクログ

2016/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

田舎にできたランジェリーショップにまつわる短編集。 「親子」がテーマなのかなあと思いながら読んでいた。親って難しいよね。年を取るにつれて親を捨てることが難しくなっている気がする。好きなだけではいられないし、嫌いなだけでもいられない。

Posted byブクログ

2016/09/20

とある田舎町のランジェリーショップを巡る様々な人の物語。 個人的には1話に収録されている女性の話が好き。 人間が誰しも抱えているどろっとした部分とかの描写がわたし的に苦手だったので★2つ。

Posted byブクログ

2016/07/20

ひなびた商店街に出来たランジェリーショップ、そこを訪れる客と女主人の連作短編集。 介護、性同一性障害、病気、痴呆など、華やかなランジェリーショップを舞台とした話の中にあるのは、かなり重い問題ばかり。 目を背けたくなる設定もありましたが、とても惹きつけられ、最後まで一気読み。 最...

ひなびた商店街に出来たランジェリーショップ、そこを訪れる客と女主人の連作短編集。 介護、性同一性障害、病気、痴呆など、華やかなランジェリーショップを舞台とした話の中にあるのは、かなり重い問題ばかり。 目を背けたくなる設定もありましたが、とても惹きつけられ、最後まで一気読み。 最近手にすることがなくなっていた綺麗なランジェリー、また見に行きたくなってきましたよ。 著者の文章、好きです。とても読みやすい。 この先も、しばらく追いかけたいと思います。

Posted byブクログ

2016/06/26

本の装丁がとても綺麗な柄でこの本の中身にピッタリです。 地方都市のいわゆるシャッター通りが当てはまるような商店街の一角、街の小さな本屋さんが店仕舞いして、その後に出来たのはランジェリーショップでした。このランジェリー・ショップを開いた女性自身のお話やこの店を訪れる人々の人間模様の...

本の装丁がとても綺麗な柄でこの本の中身にピッタリです。 地方都市のいわゆるシャッター通りが当てはまるような商店街の一角、街の小さな本屋さんが店仕舞いして、その後に出来たのはランジェリーショップでした。このランジェリー・ショップを開いた女性自身のお話やこの店を訪れる人々の人間模様のお話が四話載っています。 一話めは、心ならずも母の介護をしている独身女子の話です。両親や兄弟との重苦しい関係や、長女というくびきから逃れられない日常から解き放つキッカケがこの店にありました。綺麗なものを身につけたいという欲求は誰にでもあるもの。しかしもしかするとつい疎かになっているのが下着かもしれません。プライベートな部分だけに扱い方の違いが大きいのですが、それがその人の価値観をも表すのでしょう。「きれいな下着を身につけると‥あなたがあなた自身を大事に扱っているのだから」という言葉がそれを物語ります。

Posted byブクログ

2016/06/06

さびれた商店街に開店したランジェリーショップの短編連作集。事情がある主人公が多いが、短編なので読みやすい。ランジェリーショップに入ったことがないが、綺麗な商品がああるんだろうな、行ってみようかという気持ちになった。

Posted byブクログ

2015/08/12

下着を通して語られるそれぞれの物語。下着一つで変わる事がきっと本当にあるのだと思う。自分の胸にコンプレックスを抱えた女性の物語は、その両親に苛立ちを感じたけれど、そこから抜け出す一歩を見つけられて本当に良かったと思えます。そのランジェリーショップのオーナーもまた苦悩を抱えているわ...

下着を通して語られるそれぞれの物語。下着一つで変わる事がきっと本当にあるのだと思う。自分の胸にコンプレックスを抱えた女性の物語は、その両親に苛立ちを感じたけれど、そこから抜け出す一歩を見つけられて本当に良かったと思えます。そのランジェリーショップのオーナーもまた苦悩を抱えているわけで・・・。近藤さんが描く親の姿は時折私には理解不能だけど、何とかそこから這い上がり、生きる道を見つけていく姿は清々しかったです。息子と息子をかばう母と・・・鈍感な父。この関係も絶妙でした。さらっと読めてとても面白かったです。

Posted byブクログ