光待つ場所へ の商品レビュー
今までの辻村作品のスピンオフ作品。「しあわせのこみち」では「冷たい校舎の時は止まる」の清水あやめが主人公で、彼女の大学時代のお話。 「アスファルト」ではこれまた「冷たい校舎の時は止まる」の藤本昭彦のお話。 「チハラトーコの物語」では「スロウハイツの神様」の莉々亜のお話。 「樹氷の...
今までの辻村作品のスピンオフ作品。「しあわせのこみち」では「冷たい校舎の時は止まる」の清水あやめが主人公で、彼女の大学時代のお話。 「アスファルト」ではこれまた「冷たい校舎の時は止まる」の藤本昭彦のお話。 「チハラトーコの物語」では「スロウハイツの神様」の莉々亜のお話。 「樹氷の街」では「ぼくのメジャースプーン」、「凍りのくじら」、「名前探しの放課後」の秀人、ふみちゃん、天木、松永郁也のお話。主に郁也と天木メインかな? また、それらの話には赤羽環や鷹野、芹沢理帆子が出てくる!辻村作品ファンにはたまらない!! 特に好きだったのがやっぱり「樹氷の街」!「名前探しの放課後」では高校生ですでに郁也と天木達は仲良かったけど、今回は中学生の彼らが知り合うきっかけになった話でほっこりする。こんな友情羨ましい!ってくらいみんないいやつ。 それと、多恵の言葉に高校も日本に残った郁也とそれを見守る理帆子がいい。そんなことがあったのね~と。また郁也のお話が是非読みたい。
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一話目の青春に感動。描いた絵の桜を想像して胸が痛むような…甘酸っぱい気分に浸りました。スロウハイツの神様の登場人物が出ていて懐かしくなったからまた読もうかな
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この方は人の感情の読ませ方がうまくて、読むと作中の人物に感情が引きずられる。 繊細な心のうちを繊細なまま描く技術は見習いたいところだ。 四編の短編が入っているのだが、「しあわせのこみち」と「樹氷の街」が好み。 普通と違うことを誇りにしている主人公の「しあわせのこみち」はその打ち...
この方は人の感情の読ませ方がうまくて、読むと作中の人物に感情が引きずられる。 繊細な心のうちを繊細なまま描く技術は見習いたいところだ。 四編の短編が入っているのだが、「しあわせのこみち」と「樹氷の街」が好み。 普通と違うことを誇りにしている主人公の「しあわせのこみち」はその打ちのめされたことから始まるところが楽しい。へこんで、けれどそれを認めたくなくて、それなのに認めてしまう。醜い感情に向き合うことを良しとしなかったことに、向き合いだした彼女の姿がよかった。潔い姿に思わず背筋を正したくなる。 「樹氷の街」は合唱コンクールで仲良くなる少年少女の話。なのだけれど、思いがけず女の子のいやらしい部分も覗いてしまうあたりがリアルだなあと。実態がわかれば悪い子じゃないのだけど、倉田は確かに普通に見てると悪い部分ばかりが見えてしまう。損するタイプだね。 松永くんが次第に心を許していく過程と、天木が彼の深いところに入り込んでいくことが合唱と合わさって、よい。樹氷の街の合唱が何を意味するものなのか、それを理解した時の心地よさがたまらない。 あと「チハラトーコの物語」は嫌いじゃない。ただ嘘で幸せになることもあるけれど、多用はあかんと思うのです。重森との話はちょっと切なかったよ。 自分の世界だけに閉じこもるのは楽で、心地よい。けれどそこから外の扉を少しだけ開けてみたら新しい世界が広がっている。それを文字で、頭の中で、想像させてくれる。新しい世界はきっと独りの世界よりももっと明るい場所なのだろう。
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小中の時は指揮者だったから合唱コンクールものに弱いあたし。 すべてのストーリーの主人公の根暗さ、最高! 前作と関係しているみたいなのでそっちも読まないとだな。
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辻村深月さんの短篇集。 読み終わって自分のレビューを書く前に皆さんのレビューをカンニング。 そうかぁ賛否両論ですね。 一連の辻村作品の関連性を知らずに読んでしまったっぽい人。 関連性判っているけどイマイチ乗り切れない人。 そうですね感想は色々有った方が面白いかもです。 僕の場合は...
辻村深月さんの短篇集。 読み終わって自分のレビューを書く前に皆さんのレビューをカンニング。 そうかぁ賛否両論ですね。 一連の辻村作品の関連性を知らずに読んでしまったっぽい人。 関連性判っているけどイマイチ乗り切れない人。 そうですね感想は色々有った方が面白いかもです。 僕の場合は娘の指南の元、関連性と順番を守って、なおかつ元々こういう形式のスピンオフ的なお話が好きなので… とっても楽しく読ませて頂きました。時にWikipediaとかネット情報をチラ見しながら。 で、最後の話は『少し不覚』にも泣いた。いい歳したオヤジのレビューでした。 他の人も書いてますが、 『冷たい校舎の時は止まる』 『スロウハイツの神様』 『凍りのくじら』 『子どもたちは夜と遊ぶ』 『ぼくのメジャースプーン』 『名前探しの放課後』 を先に読みましょう!
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青春の物語? しまった。この手は不得意だ。「しあわせのこみち」は流し読み。絵画と恋。ダメだ。今回はどれも乗り切れない予感があるんだが、短編集だから一気に行ってしまおう! 次は「アスファルト」。失恋した男の子がドイツに一人旅? だめだな。乗れない。そしてアイドルの「チハラト...
青春の物語? しまった。この手は不得意だ。「しあわせのこみち」は流し読み。絵画と恋。ダメだ。今回はどれも乗り切れない予感があるんだが、短編集だから一気に行ってしまおう! 次は「アスファルト」。失恋した男の子がドイツに一人旅? だめだな。乗れない。そしてアイドルの「チハラトーコの物語」。これもよくわからない。最後の「樹氷の街」は文句無しにいい話。学校合唱コンクールを舞台にして、がんばるこどもたちって感じ。 どのお話にも文句はない。でも、自分なは響かなかったなぁ。残念。
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他の辻村作品を知らない人が読んだら、全く意味の分からない作品になるはずだ。そこが、他の辻村作品と大きく異なる。いつもなら、物語が独立して完成度の高い話が個々で進行し、それに伴うキャラクターがクロスする部分がたまらないのだが、読む側も求めすぎてしまうのか?物足りない作品だった。 ...
他の辻村作品を知らない人が読んだら、全く意味の分からない作品になるはずだ。そこが、他の辻村作品と大きく異なる。いつもなら、物語が独立して完成度の高い話が個々で進行し、それに伴うキャラクターがクロスする部分がたまらないのだが、読む側も求めすぎてしまうのか?物足りない作品だった。 それでも、チハラトーコやふみちゃん、多恵さんなどの名キャラクターが出てくると、どうしても綻んでしまうのは否めない。 これを読むなら『凍りのくじら』と『スロウハイツの神様』だけは、少なくとも読んでおいてください。
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この本を読む前に、『冷たい校舎の時は止まる』、『スロウハイツの神様』、『凍りのくじら』、『名前探しの放課後』を読んでおいたほうが、予備知識があっていいかもしれない。 個人的に、「冷たい校舎~」の登場人物の話はお腹がいっぱいでした。なんというか、展開が読めてしまう。 一番良かった...
この本を読む前に、『冷たい校舎の時は止まる』、『スロウハイツの神様』、『凍りのくじら』、『名前探しの放課後』を読んでおいたほうが、予備知識があっていいかもしれない。 個人的に、「冷たい校舎~」の登場人物の話はお腹がいっぱいでした。なんというか、展開が読めてしまう。 一番良かったのは、「チハラトーコの物語」。『スロウハイツの神様』の中で、彼女だけ印象が良くないまま終わってしまったので、彼女のことがよく知れて見方が変わりました。
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読んだことのある本の中の人物達がそれぞれの道を前に進んでいるんだなと嬉しくなりました。今回は脇役から主役に。
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