鍵のない夢を見る の商品レビュー
2022.10.01 イヤミス傑作集のなかに「石蕗南地区の放火」が載っており、その出典がこの短編集だったので借りてみた。 どの短編も、女の人なら誰でも過去の感情や恥ずかしさ、躊躇や後悔などを思い出させるキーがそこかしこに散りばめられてて、うまいなあ…さすが人気作家さんだ…と素...
2022.10.01 イヤミス傑作集のなかに「石蕗南地区の放火」が載っており、その出典がこの短編集だったので借りてみた。 どの短編も、女の人なら誰でも過去の感情や恥ずかしさ、躊躇や後悔などを思い出させるキーがそこかしこに散りばめられてて、うまいなあ…さすが人気作家さんだ…と素直に思った。 そこそこ厚かったのに夢中になりアッと言う間に読み終えてしまいました。 短編に出てくる男の人が放火したり殺人したり子育てやらなかったりみんな揃いも揃ってクズで、辻村さんは男の人に恨みがあるのかと思うくらい笑 今までなんで読まず嫌いだったんだろう。これからは積極的に読んでいこうと思います。
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辻村深月さんの書く人物はなんだか虚しくなる。悲しくなる。惨めになる人が多い。 こんな人いたなー。とか、こんな嫌な自分だった時期あったなと思い出してしまう。 この作品に出てくる、放火犯の男なんてホント、「あーいるいるこんな人ー!」と思わず声に出してしまった。 人間の嫌な部分を自分も...
辻村深月さんの書く人物はなんだか虚しくなる。悲しくなる。惨めになる人が多い。 こんな人いたなー。とか、こんな嫌な自分だった時期あったなと思い出してしまう。 この作品に出てくる、放火犯の男なんてホント、「あーいるいるこんな人ー!」と思わず声に出してしまった。 人間の嫌な部分を自分も持ってるから、何となく登場人物に感情移入してサクサク読めてしまうのかもしれない。
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新刊の「嘘つきジェンガ」を読む前に ぜひとも読んでおきたかった1冊 どのお話も とて面白かった 面白かったけど 疲れた(笑) 頼む 踏みとどまってくれ そっちは 危ないよ そう声をかけたくなる気持ち もう 見ていられない と 思う気持ちと この決着はどう着くのかを 知りた...
新刊の「嘘つきジェンガ」を読む前に ぜひとも読んでおきたかった1冊 どのお話も とて面白かった 面白かったけど 疲れた(笑) 頼む 踏みとどまってくれ そっちは 危ないよ そう声をかけたくなる気持ち もう 見ていられない と 思う気持ちと この決着はどう着くのかを 知りたい気持ち なんやかんやで 体力を使う 短編集です
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SL 2022.7.30-2022.7.31 今まで読んだ辻村深月さんとは雰囲気の違うダークな作品。 救いのないラストで嫌な読後感。 だけど、不思議と惹き込まれる。 特に「芹葉大学の夢と殺人」、破滅に向かう狂気の世界が強い印象に残る。
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短篇が5つ。いずれも後味が悪い。自分の知っている人が、軽い気持ちで重い犯罪を犯す。その思考回路は…。 語り手も、犯罪者も、変わってる。 最後の「君本家の誘拐」は、産後のメンタルに共感した。辻村さんも、産後間も無くして書いたので感情移入したとのこと。
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辻村深月さんの作風はすごく優しくて柔らかく、繊細な印象がある。 ものすごくよかったー! どの短編もめっちゃ素敵なんだけど、やっぱり辻村さんが人間の心の闇を描いた時のお話が好きでたまらない。 「石蕗南地区の放火」は美しい作品だ。 相手の男のダメさ加減も話が進むごとに闇深くな...
辻村深月さんの作風はすごく優しくて柔らかく、繊細な印象がある。 ものすごくよかったー! どの短編もめっちゃ素敵なんだけど、やっぱり辻村さんが人間の心の闇を描いた時のお話が好きでたまらない。 「石蕗南地区の放火」は美しい作品だ。 相手の男のダメさ加減も話が進むごとに闇深くなっていく。 主人公の、実在の人間としか思えない解像度の思考も、生々しさがえげつない。 「芹葉大学の夢と殺人」が好きです。 恐ろしいほど完成されている。 まっすぐで鋭く、残酷なメッセージだ。 帯にある、「望むことは、罪ですか?」という文章…生きづらい、読んでいてこんなに心が締め付けられているのに、面白すぎて読むのをやめられない!そんな作品。
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5編からなる、短編集。 いずれの結末は、なんともいえない、後味の悪さですが、読んでいておもしろかったです。 日常に潜んだ、人々の狂気、嫉妬といった、人のよくない面が色々盛り込まれた作品でした。
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読んだ後、ざらついた気持ちになる短篇集。 20代の頃、女性同士の会話で嫉妬混じりのこんな会話のやりとりあったなぁ、と色々思い出す。 出産後、赤ん坊の生きる生命力のパワーを前に呆然とし、常に追い立てられるような日々を過ごしたことを思い出した。 いい人ばかりが出てくる本や...
読んだ後、ざらついた気持ちになる短篇集。 20代の頃、女性同士の会話で嫉妬混じりのこんな会話のやりとりあったなぁ、と色々思い出す。 出産後、赤ん坊の生きる生命力のパワーを前に呆然とし、常に追い立てられるような日々を過ごしたことを思い出した。 いい人ばかりが出てくる本やドラマはつまらないと思うけど、こう人間のエゴばかりが描かれている本も気が滅入るもんだなぁ、ということがわかった。
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4.3 →短編集で、どの話もすごく面白かったです。 日常に潜んだ狂気が上手く表現されていて、実際にニュースなどで報道されている事件もこういうような経緯で起こったのかもしれないな、と思わず考えてしまう作品でした。 1話1話すごく奥が深くて、オススメです!
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読みやすい文章でスラスラ読めた. 少しだけ心が病んでいる主人公とその周りの人々. 意外と私も含めて多くの人がこの少しの闇とかズレとか持っていると思うんだけど 主人公はそのズレがどんどん大きくなっていっていき気がつくとこんなことに… . 読みやすい文章の割にちょっと重めの内容だった...
読みやすい文章でスラスラ読めた. 少しだけ心が病んでいる主人公とその周りの人々. 意外と私も含めて多くの人がこの少しの闇とかズレとか持っていると思うんだけど 主人公はそのズレがどんどん大きくなっていっていき気がつくとこんなことに… . 読みやすい文章の割にちょっと重めの内容だったなぁ.
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