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鍵のない夢を見る の商品レビュー

3.4

663件のお客様レビュー

  1. 5つ

    59

  2. 4つ

    187

  3. 3つ

    272

  4. 2つ

    68

  5. 1つ

    10

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2024/08/16

読んでいてしんどくなる、でもまた続きが読みたくなる。しかし、続きはこれまたしんどい…。 人の心の闇の部分はとても深く暗い。

Posted byブクログ

2024/08/14

違和感なくテンポよく、さらにテイよくデフォルメされた女子特有の性。潜在意識まで言語化がエグいから途中でゲェッてなった。ハッとするような心理描写うま過ぎ。あと男なんて所詮・・・「知ってたよ」ね。

Posted byブクログ

2024/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

これも直木賞受賞作ということで、特に予備知識もないまま、読み始めたのだけれど…。 辻村深月さんの作品を単行本で読むのは初めてだったかもしれない。原作の映画は2本くらい記憶にある。 最近読んできた直木賞受賞作は、割とエンタメ性の強い作品が多かった気がする。何となくそんなつもりで読み始めたけど、なかなか。胸の中を小さな棘で刺されるような感じの掌編を集めた短編集だった。 もしかしたら、もう忘れてしまってるかもしれない、巷のいくつかの事件をモチーフに描かれてるのかもしれない。5つの作品の中の最初と最後(仁志野町と君本家の話)は、事件にならない(新聞に載らない)ような話だった。残りの3つは全部、刑法で引っ掛かるようなもの。ただ、その犯罪がメインではなく、そこに絡む人々の通り一遍ではない思いが丹念に描かれている。それは五つともそうだ。踏み外した人生を歩むつもりでなくとも、ふとしたことで「あちら側」に行ってしまいそうな人の危うさ。その思いは、全部でなくとも、どこか自分にも心当たりのある気がして、居心地が悪かったのだろうと思う。 最近読んできた直木賞の作品は、読む手が止まらない物が多かったけど、いやコレも勿論結末を知りたくて読み続けたけれど、5篇の合間合間で息をつかないとしんどいような、そんなヒリヒリした作品だった。そしてそんな人々の心情を書き表す作者の筆致に感嘆する。

Posted byブクログ

2024/05/01

読後感はどれもよくないのに、読まずにいられない この作家はどうしてこんなにひとの心がわかるのだろう すごい

Posted byブクログ

2024/04/10

うーん、嫌いな作家さんではない、 というか積極的に好きな作家さんなんだけど、 この作品は私には合わなかった感じ。 読後感のいい作品が好きです。

Posted byブクログ

2024/03/01

普通の人たちが事件を起こす時の心の葛藤がリアルに書かれてて、喉がゴクッって鳴る。最初のほころびはほんの出来心から始まるのに、あっという間に取り返しのつかない大波にさらわれてしまうのを、当事者さえも「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と諦観してる様がよく見える。 登場人物の背...

普通の人たちが事件を起こす時の心の葛藤がリアルに書かれてて、喉がゴクッって鳴る。最初のほころびはほんの出来心から始まるのに、あっという間に取り返しのつかない大波にさらわれてしまうのを、当事者さえも「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と諦観してる様がよく見える。 登場人物の背景も人生観もしっかり設定されてるので、短編だけど、彼女彼らのことをずっと昔から知ってるご近所さんのような気持ちになりながら、ハラハラしました。

Posted byブクログ

2024/02/21

ひとつ読み終わるごとに呼吸を忘れていたことに気づくくらい、のめり込める作品。1文1文が細やかだから主人公と同化しやすく、展開の緊張と弛緩を体で感じることができた。 個人的に短編はあまり好きではないが、辻村さんのなら読みたいと思える。

Posted byブクログ

2024/02/20

短編集、五篇収録。 どれもこれも一筋縄ではいかない。最大の密室とは人間の心の中だと考えていたが、まさにそれを地で行く物語たちだ。 人間の暗部や苦悩、そこから導き出される様々な結末には心が重くなった。救いとはそれぞれの背景によって違い、奇妙な形をしているのだ。

Posted byブクログ

2024/02/01

辻村さん二冊目。前回読んだものが思春期のお話だったので今回は大人な物語ばかりの短編集で意外でした。特別惹かれる物語があったわけではないけど読みやすいし描き方にセンスがあって、安心して読める感じが好きです。お話と特に関係ないですが、個人的には「君本家の誘拐」は大事にされて育つとこう...

辻村さん二冊目。前回読んだものが思春期のお話だったので今回は大人な物語ばかりの短編集で意外でした。特別惹かれる物語があったわけではないけど読みやすいし描き方にセンスがあって、安心して読める感じが好きです。お話と特に関係ないですが、個人的には「君本家の誘拐」は大事にされて育つとこういう感じなのかというのを見せつけられてる気がして気持ちがざわざわしてしんどかったです。

Posted byブクログ

2023/12/04

いつもいつも同じような感想な気がするのですが、辻村先生の物語は人間の気持ちが生々しくてすごく刺さる 特に3つ目の話が好き、見てもらいたい、目に映りたいって繊細な女性な気持ちのゆらぎがすごくわかりみが深くてびっくりしたの 他の作品よりちょっとだけ官能的な描写が多いのも生々しくてすご...

いつもいつも同じような感想な気がするのですが、辻村先生の物語は人間の気持ちが生々しくてすごく刺さる 特に3つ目の話が好き、見てもらいたい、目に映りたいって繊細な女性な気持ちのゆらぎがすごくわかりみが深くてびっくりしたの 他の作品よりちょっとだけ官能的な描写が多いのも生々しくてすごくよかった

Posted byブクログ