鍵のない夢を見る の商品レビュー
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女性ならではの話、明らかにおかしい人の話など、色々なテーマで人の考えや生き方に触れていて面白かった。私の周りにも普通に居そうな、ちょっとズレてる感じがリアル。 [君本家の誘拐] 女は結婚したら子どもを産むべきと言ったイデオロギーに縛られる人、2子連続で育休産休を連続で期限いっぱいまで使うのが当たり前と考える人、その一方で育休産休の抜けを補っている人たちがいる。当たり前や権利、正論を主張する人に対して、いつもちょっとした違和感を感じる。照井理彩としてその違和感についても書かれていたところが良かった。 [石蕗南地区の放火] 登場人物みんな、自分が普通だと思っている。むしろ自分以外の人にちゃんと違和感を感じている所も含めて、なんかゾワっとした。 [美弥谷団地の逃亡者] お母さんを殺した後の話だったのか。美衣は陽次にどんだけ酷いことをされても、本当の意味で拒否しない。どこかで信じていて、客観的に物を見られていないなって思いながら読んでいた。最初時系列がごっちゃで少し混乱したけど、最後の場面で一気に繋がった感じ。怖い、陽次はやばいやつだ。読み返すと、その怖さがさらに増した。
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人の未熟な部分の描写が秀逸だとおもった 共感できる部分と、共感できない部分のバランスがなんともいえない 絶妙に主人公が全員自己中心的だなぁと感じたけど、根本はみんなそうなのかもとも思った
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第147回直木賞受賞作 これが初読みの辻村さん 罪を犯した5つの短編 表題作のないタイトル その意味が伝わるような5篇だった 女性の心理描写が凄すぎる一方、 しょーもない男が多すぎて苦笑い しかし、その男女の綾なす思いの 緻密な描き方に瞠目させられた
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ぎょっとしたり、えーそんな短篇5話 ・仁志野町の泥棒 親だけでなく、友達だと思ってたりっちゃんが万引をするところを見てしまう…そして時は流れ… ・石蕗南地区の放火 放火の原因は、私に会いたいためと思い悩む だか動機が明らかになると…あぁ恥ず ・美弥団地の逃亡者 娘をDV彼氏から守...
ぎょっとしたり、えーそんな短篇5話 ・仁志野町の泥棒 親だけでなく、友達だと思ってたりっちゃんが万引をするところを見てしまう…そして時は流れ… ・石蕗南地区の放火 放火の原因は、私に会いたいためと思い悩む だか動機が明らかになると…あぁ恥ず ・美弥団地の逃亡者 娘をDV彼氏から守るため、警察に「被害届」を出す なのに、母は殺され…怖っ ・芹葉大学の夢と殺人 「やりたいことがあるなら、働きながら目指しなさいよ。現実的に夢を見なさい」そう母に言われて、教師になった未玖 夢を追いかけ続け殺人を犯した雄大 「一人殺しただけじゃ、死刑にだってならない」と、言う雄大のために非常階段から身を乗り出す どうか彼が死刑になりますようにと えぇっ ・君本家の誘拐 誘拐されたと思ったら、子供を家に寝かせていた なのに、なぜに…とりあえずよかった
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湊かなえさんの「リバース」を読んだ後なので、直木賞のこの「鍵のない夢をみる」を軽い気持ちで、エンタメ小説かな?次は明るい作品が読みたいな。くらいの気持ちで読みました。 そんな事ない。ド…イヤミスでした。 調べてない、僕が悪いのですが。 黒深月でした。 心…えぐられました。 ...
湊かなえさんの「リバース」を読んだ後なので、直木賞のこの「鍵のない夢をみる」を軽い気持ちで、エンタメ小説かな?次は明るい作品が読みたいな。くらいの気持ちで読みました。 そんな事ない。ド…イヤミスでした。 調べてない、僕が悪いのですが。 黒深月でした。 心…えぐられました。 短編集ですが、徐々に闇レベルを上げてくる物語達。 読むのが怖くなる…恐ろしくなる。 でも… 読む手が止まらなくなる。 最後は、予想を超えてくる結末。 辻村深月さん、流石です。 貴方の物語の幅の広さ深さには、毎回驚かされます。
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5話の物語全部モヤモヤする。モヤモヤする物語がモヤモヤするまま終わる。私はスッキリする終わり方やハッピーエンドの方が好きなのに、なぜか読むことをやめられない。人間の人間らしいところが、目の前にあるかのような文章だった。体温や匂いがこちらへ伝わりそうなほど。「人生とは」みたいな哲学...
5話の物語全部モヤモヤする。モヤモヤする物語がモヤモヤするまま終わる。私はスッキリする終わり方やハッピーエンドの方が好きなのに、なぜか読むことをやめられない。人間の人間らしいところが、目の前にあるかのような文章だった。体温や匂いがこちらへ伝わりそうなほど。「人生とは」みたいな哲学的な問いの模範解答にもなりそうな、ビビっとくる、かっこいい、ずっと忘れたくないと思うほど鋭い一文が、何個も文章に隠れていて、さすが辻村さんだ、と思った。読み終わってから、そういえばタイトルはどういう意味なんだろう、と思った。ファンタジー小説か?と思うほどふわふわしたタイトルをこの本につけたのはなんでだろう。現実は鍵のない夢を見ているようなもんだって意味かな。そんな気がする。
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辻村深月さんの直木賞受賞作品。ぼくは短編よりも長編作品の方が好きなので、ちょっと評価は低めにしました。 さすがだな〜と思うのは、5つの犯罪に関する短編集で、ずーっと主人公の女性の心情をリアルに描いていて、なんとなくハラハラしたり、共感するんだけど、話はそんなに進まず、最後に一気...
辻村深月さんの直木賞受賞作品。ぼくは短編よりも長編作品の方が好きなので、ちょっと評価は低めにしました。 さすがだな〜と思うのは、5つの犯罪に関する短編集で、ずーっと主人公の女性の心情をリアルに描いていて、なんとなくハラハラしたり、共感するんだけど、話はそんなに進まず、最後に一気に話が進んで1話が終わるという構成が見事としか言えないです。 いくつも伏線が張られていて、最後にさらっと回収するんですが、ストーリー性と言うよりも心理描写の中で張られているので、気付かないんですよね。で、最後にあそこで伏線を張っていたな〜と思わされます。 5つの話は、 ・仁志野町の泥棒 友達の母親が泥棒癖を持っていて、ある日、自宅でその母親と遭遇したことがトラウマとなり友達と一緒にいられなくなる少女の話 ・石蕗(つわぶき)南地区の放火 災害共済の仕事をしている結婚適齢期のタイミングを逃し、こじれてしまったOLと、彼女に会いたくて放火をする男の話 ・美弥谷団地の逃亡者 DV彼氏とホテルを出て、海に向かい、レストランに入るが、実は、母親を目の前で殺され、一緒に逃亡している恐ろしい状況だったという話 ・芹葉大学の夢と殺人 大学に通いながら医学部再受験を目指している夢みる男が大学教授殺害容疑で指名手配される話 ・君本家の誘拐 子供が誘拐されたと騒いでいたが、実は育児ノイローゼで、子供を家に置いて買い物に来ていたことを忘れていたと言う話
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短編5編の全てが人生の帰路に直面する女性の話。各話の主人公女性の心理描写がこれでもかというくらい具体的で繊細で読み応えがあった。 「帰路に直面する」と書いたが、どちらかと言うなれば、ある種の呪いのようなものに囚われた女性が色んな意味を包括した「解放」されるまでを描いていたように感...
短編5編の全てが人生の帰路に直面する女性の話。各話の主人公女性の心理描写がこれでもかというくらい具体的で繊細で読み応えがあった。 「帰路に直面する」と書いたが、どちらかと言うなれば、ある種の呪いのようなものに囚われた女性が色んな意味を包括した「解放」されるまでを描いていたように感じた。 中でも私は「美弥谷団地の逃亡者」がお気に入りだった。最後の主人公の台詞は、読み進めた先に予想を裏切られた気分だが、よくよく考えれば当然かつシンプルな心情ですよね。そこに一直線なんだけど、読み手としては違う結末を予想してしまったので、気持ちのいいカタルシスがありました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
辻村さんの作品を読むのはほとんど初めてかな。凄いな~。読んでいて気持ちがいい作品ではないけど物語に引き込まれていく。登場する人物たちは全体的に駄目な人たちだけど自分や周囲の人に絶対いないとは言えない人たちばかり。う~んこんなに読書に引き込まれたのは久々かな。サイン貰って良かった(笑)気に入った作品は?って聞いてもらったのに答えられなかったのが残念。ちゃんと読んでいればもっとちゃんと返事できたのに・・・。この人はもっと読んでいこう(笑)
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辻村深月さんの本は大好きで、色々と読んでいますが、この本も面白く読みやすかったです。 その後、どうなった??って感じで終わってるのが、少しモヤッとするけど、それがまたいいのかなぁ。
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