天地明察(下) の商品レビュー
面白い。足掛け23年の歳月をかけて作り上げた暦が出来上がるまでの過程はすごいロマンを感じる。今のよなら、スーパーコンピュータやAIでもっと早くとてつもなく膨大な計算が出来ると思うが、江戸時代に、それに人生を賭けて挑んだ渋川春海の一途さを思うと本当にかっこいい。 明日も生きている、...
面白い。足掛け23年の歳月をかけて作り上げた暦が出来上がるまでの過程はすごいロマンを感じる。今のよなら、スーパーコンピュータやAIでもっと早くとてつもなく膨大な計算が出来ると思うが、江戸時代に、それに人生を賭けて挑んだ渋川春海の一途さを思うと本当にかっこいい。 明日も生きている、明日もこの世はある〜…。というフレーズが好き。 暦がある事で、人は未来を認識する事が出来る。
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5回くらいよんでる 本当に大好き 大好きな理由はたくさんあるし、初めて読んだ時は史実に衝撃を受け、天と地の魅力に惹かれた。惹かれまくった。 ただ改めて読むとそれだけじゃなくて春海の感情がスルスル入ってくるのも素敵なところだと思う。誤謬の時は同じように震え上がるし、最後の改暦事業の...
5回くらいよんでる 本当に大好き 大好きな理由はたくさんあるし、初めて読んだ時は史実に衝撃を受け、天と地の魅力に惹かれた。惹かれまくった。 ただ改めて読むとそれだけじゃなくて春海の感情がスルスル入ってくるのも素敵なところだと思う。誤謬の時は同じように震え上がるし、最後の改暦事業の時は春海と同じように落ち着いた心情で読める。時代が違えど春海がすごく人間らしいから大好き
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
えんとの再会や関との対面など嬉しいシーンが沢山あったり、登場人物達それぞれに感情移入できたからか、上巻より読みやすく感じた。 春海が長生きしたのは嬉しい反面、色々な人を見送っていくのは辛かった。 歴がどうやって作られたのか、この本を読まなければ知ることはなかったと思う。そういう意味でも読んでよかったと感じでいる。 生涯かけて熱中できることがあるのは素敵だ。
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現実主義な自分には、あらためて、先人から学びを得ることの大切さを教えてくれた一冊でした。 「残心」 カッコいい! 「必至」 言い放ってみたい。相手はポカンだと思いますが。 挫折を繰り返しても、必ず這い上がることは、大事を成し遂げる人たちの共通点ですね。春海の余裕の「残心」は経験に...
現実主義な自分には、あらためて、先人から学びを得ることの大切さを教えてくれた一冊でした。 「残心」 カッコいい! 「必至」 言い放ってみたい。相手はポカンだと思いますが。 挫折を繰り返しても、必ず這い上がることは、大事を成し遂げる人たちの共通点ですね。春海の余裕の「残心」は経験に裏打ちされた見事なものでした。 「私より先に、死なないでくれ」 暦のお話しだけに春海と奥さまのご生涯について、そこにつながるんだ、なんて運命的だったことがやけに感動的でした。
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おもしろかった。渋川春海は本職はお城碁の碁打ちで、算術マニアだけど、偉い人に重用され、経験を積んで、成長していく様が描かれている。 関孝一に感服したり、えんにときめいたり、人となりが好感が持てる。 一度、失敗して落ち込んで、その後立ち直り、大和暦改定を成し遂げるのは立派。 一緒に...
おもしろかった。渋川春海は本職はお城碁の碁打ちで、算術マニアだけど、偉い人に重用され、経験を積んで、成長していく様が描かれている。 関孝一に感服したり、えんにときめいたり、人となりが好感が持てる。 一度、失敗して落ち込んで、その後立ち直り、大和暦改定を成し遂げるのは立派。 一緒に観測に行く人や、保科正行、水戸光圀との交流もいきいき描かれている。
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算術、碁、歴学、何かに才ある者の活躍にも地道な努力があるものだ。そして機を見るに敏。一生を潰にたる何かを見つけられることは望外の喜びなのかもしれない。
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第7回 本屋大賞 第31回 吉川英治文学新人賞 第4回 舟橋聖一文学賞 第4回 大学読書人大賞第1位 おもしろくて夢中で読み耽りました! 歴史小説ならではの馴染みのない文章で言葉を調べながら読みましたが、不思議なくらい話の内容がわかりやすくて楽しかったです。 前半は江戸時代の...
第7回 本屋大賞 第31回 吉川英治文学新人賞 第4回 舟橋聖一文学賞 第4回 大学読書人大賞第1位 おもしろくて夢中で読み耽りました! 歴史小説ならではの馴染みのない文章で言葉を調べながら読みましたが、不思議なくらい話の内容がわかりやすくて楽しかったです。 前半は江戸時代の未知な情報がいちいち新鮮でした。 絵馬に問題を書いて解いてもらう算額奉納は、娯楽の少ない時代では算術も娯楽になるのだと知り驚きです。また、碁打ち衆や茶坊主という職業や、朝令暮改の規則など、江戸幕府事情も色々知れました。 星の観測では、江戸時代にこんな大掛かりな調査をしていたのかと感心し、 「あたかも一隻の大船をみなで操り、星の海を航るがごとき働きであった。」 という、器具を操る隊員たちとの連携を表した一文が素敵でした。 建部、伊藤との天体観測の旅路は、振り返ると夢のような時間に思えます。 この小説の時代背景は、戦国時代が終焉した泰平な時代で、保科正之が登場します。民の生活の安定確保に努めた彼の人柄と能力はもうすごい!としか言えず、日本三大名君なことに納得です。その功績の一つに改暦への関わりもあったんですね。 他にも優秀な算術家や天文学者、上役など何人もの理解者に囲まれ、渋川春海が偉業を成し遂げたことには人の縁も欠かせない要因でした。 志半ばで仲間たちが次々に死去してしまうことが悔しかったですが、春海はよくぞ長生きをしてくれました。運も味方になり改暦を達成できたのでしょう。 人生をかけた改暦はあまりにも過酷な道のりで成し遂げた時には感極まりました。 算段を見極め、抜かりなく根回しをして布石を打つ、そんな碁打ちの術が改暦に活きるところはおもしろく、そしてかっこよかったです。
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春海の成長と時代のうねりがリンクして到達する、最高に痺れるクライマックスに心惹かれ、一気に読了。 脇を固める、保科、関、えんなど、全ての登場人物が魅力的で、胸が熱くなったし、それぞれの人物からの視点での同じストーリーも読んでみたいと思うほどだった。
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江戸時代。 改暦の事業の中心となった主人公。 地獄のような苦しみを味わい、 そこから再び立ち上がる姿に 胸が熱くなります♡ 淡い恋心から始まった女性との 再会もあり。 ときめきって、素敵ねえ。 生涯をかけて戦い続けた男の 最後の結末はとても穏やかで ホッとしました。
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歴史小説ということで、ところどころ分かりにくいこともあったけど、改暦までの流れがイメージできました。 失敗を繰り返しながらも地道に研究と根回しを続けた結果、偉業を成し遂げられる姿が印象的でした。 何ごとも続けることって大事だけど、なかなかできないことです…
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