1,800円以上の注文で送料無料

天地明察(下) の商品レビュー

4.2

619件のお客様レビュー

  1. 5つ

    249

  2. 4つ

    208

  3. 3つ

    92

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2022/11/13

自分が全身全霊をかけて打ち込んできたものが報われないとき、とてつもない絶望感に襲われる。そこで、立ち上がることができるのは、自らの強い想いと、誰かから託されたものとがあるからだ。 いままで信じて疑わなかったものが違っていたのだと分かった時、それを斬って捨て去るのはとても難しい。...

自分が全身全霊をかけて打ち込んできたものが報われないとき、とてつもない絶望感に襲われる。そこで、立ち上がることができるのは、自らの強い想いと、誰かから託されたものとがあるからだ。 いままで信じて疑わなかったものが違っていたのだと分かった時、それを斬って捨て去るのはとても難しい。困難なことを成し遂げるには、途方もない時間や努力、それに加えて確たる証拠、そして積み重ねてきたものを信じる力が必要だ。 諦めないこと、ひたすらに研鑽することの大切さを改めて教えてくれるお話だった。

Posted byブクログ

2023/01/11

めちゃ面白かった‼︎ なんでこんなに数学のくだり丁寧にやるんだろう?とか思ってたけど、下巻残り1/3で全てが繋がりました。算術の出題、誤問の話はここで効いてくるんかぁ〜…!最後には碁打ちとしての冷静な面が出てて凄く格好よかった。 晴海がふにゃふにゃになったところは一緒に溶けた。 ...

めちゃ面白かった‼︎ なんでこんなに数学のくだり丁寧にやるんだろう?とか思ってたけど、下巻残り1/3で全てが繋がりました。算術の出題、誤問の話はここで効いてくるんかぁ〜…!最後には碁打ちとしての冷静な面が出てて凄く格好よかった。 晴海がふにゃふにゃになったところは一緒に溶けた。 理系の話が弱い私でも相当楽しめたし、保科正之や関孝和など興味深い人物を知れたし(あとで調べてみよう)、人間味ある可愛らしい主人公に夢中になった。 後半に行くほど面白いので、是非多くの人に最後まで読んでもらいたい。

Posted byブクログ

2022/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

上巻と合わせて。 測量の難しさと奥深さ。研鑽を重ね、時の権力にさえ立ち向かった主人公算哲の生き様がかっこいい。

Posted byブクログ

2022/09/09

上巻は長らく時間がかかったけど下巻はあっという間に読み終えられた。 昔の時代は寿命と何かを成し遂げるタイムスパンが今のそれと反比例しているかのようで、その寿命でそんなに時間かけていいの⁈と読むこちらも背筋が伸びる感じがします。 何事にも一所懸命。清々しい読後感。 しかし、途...

上巻は長らく時間がかかったけど下巻はあっという間に読み終えられた。 昔の時代は寿命と何かを成し遂げるタイムスパンが今のそれと反比例しているかのようで、その寿命でそんなに時間かけていいの⁈と読むこちらも背筋が伸びる感じがします。 何事にも一所懸命。清々しい読後感。 しかし、途中、今の時代も昔の時代も根回し文化は変わらずなのねー、と思いつつ。

Posted byブクログ

2022/09/10

下巻に「絶異」という単語が出てきたが、この作品そのものだと思った。 数学が真理の探究にあるのだとすれば、そこにたどり着くまでの道程で得られるカタルシスは案外「小説」と相性が良いのかもしれない。

Posted byブクログ

2022/09/08

「安井算哲よ。天を相手に、真剣勝負を見せてもらう!!」この言葉を聞いて全身が震えましたっ! (´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`) この物語は、囲碁打ちの名家ながら算術、星の観測に魅了された安井算哲が800年間使われた 宣明暦の大きなズレの問題に挑み! 時には挫折しかけた...

「安井算哲よ。天を相手に、真剣勝負を見せてもらう!!」この言葉を聞いて全身が震えましたっ! (´༎ຶོρ༎ຶོ`)(´༎ຶོρ༎ຶོ`) この物語は、囲碁打ちの名家ながら算術、星の観測に魅了された安井算哲が800年間使われた 宣明暦の大きなズレの問題に挑み! 時には挫折しかけたり、それでも周囲の人の 協力を経て←ここでちょいちょい有名な偉人たちも出てくるのでめっちゃ面白い! 日本独自の暦を作る壮大なプロジェクトに 挑む物語であるっ!ᕦ(ò_óˇ)ᕤ いや〜読み終わって思った事が さすがに、最初は小難しく感じるかもしれません でも!それでも!何十倍にしても返ってきます! 必ずです!読み終わった後、必ず思います 読んでよかったと!(●´ω`●) 自分は読んだ後、良かった〜の連発でした笑笑 だいぶ身体震えたわ!笑笑 だいぶ泣いたわ!笑笑 1つの事に長い年月をかけてブレずにやっていく 惚れるわぁ〜算哲さん男やけど惚れるわぁ〜 このての小説は、男性にはもってこいの物語や 是非読んで欲しい!!いや、性別関係なしに興味がある方は是非読んで頂きたい! 最後に、読んでいる最中に、ふと思った これはプロジェクトXやと、、、 つばめよ〜高い空から教えてよ 地上の星を
つばめよ〜地上の星は今 何処にあるのだろう〜 そらぁ〜歌うわぁ〜!! ありがとうございます\(^o^)/

Posted byブクログ

2022/08/15

会津藩藩主、将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられたのは、改暦の使命。 武家と公家、士と農、天と地を結ぶ改暦事業でした。 改暦の総大将に任じられた春海でしたが、ここからが想像を絶する苦闘の道。 関孝和、徳川光圀など、数々の手助けも得ながら、ついに和暦の完成へ。 碁打ちにして...

会津藩藩主、将軍家綱の後見人、保科正之から春海に告げられたのは、改暦の使命。 武家と公家、士と農、天と地を結ぶ改暦事業でした。 改暦の総大将に任じられた春海でしたが、ここからが想像を絶する苦闘の道。 関孝和、徳川光圀など、数々の手助けも得ながら、ついに和暦の完成へ。 碁打ちにして暦法家である渋川春海の奮闘と挫折、そして大いなる喜び。 感動の作品です。

Posted byブクログ

2022/07/31

改暦という大事業を成し遂げる渋川春海の生涯が描かれる大河物語。冲方丁というSFでも歴史物でも何でもござれのヒットメーカーが、江戸時代に実在した青年の数奇な運命を描く。困難なことがあってもめげずに進む様子は励まされる。映画化もされたこともあり、タイトルの響きの良さもあり、冲方丁を知...

改暦という大事業を成し遂げる渋川春海の生涯が描かれる大河物語。冲方丁というSFでも歴史物でも何でもござれのヒットメーカーが、江戸時代に実在した青年の数奇な運命を描く。困難なことがあってもめげずに進む様子は励まされる。映画化もされたこともあり、タイトルの響きの良さもあり、冲方丁を知ってもらえるようになった作品だと思う。

Posted byブクログ

2022/05/22

読後、清々しさが残るとても良い作品だった。 それにしても、保科公の数々の提案が今の江戸、近代につながっていったのだなと思うと、感嘆。会津は歴史において外せない地だったのではないかと思う。その後会津が追い込まれる戊辰戦争は胸が痛む。

Posted byブクログ

2022/04/18

面白い。学問に取り組みこと自体の子供っぽさのようなものがキレイに表現されていて、それを超えて、大人になっても一生取り組む楽しさを「明察に」表現している。下巻ならではの面白さ。

Posted byブクログ