天地明察(上) の商品レビュー
ずっと気になってたけど、ようやく文庫で出てくれたので購入。少し青春くさいが、読んでて清々しくなるので良し。
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大反省。ええっこれ冲方丁なの?と、上巻を読みながら2回も作者名を確認してしまった。『マルドゥック・スクランブル』が大好きな私。全く内容について確認せず、 冲方丁という作者名と、周囲の評判のみで購入。いわゆる「作者買い」というやつだ。 これが大反省。「作者買い」することによって、...
大反省。ええっこれ冲方丁なの?と、上巻を読みながら2回も作者名を確認してしまった。『マルドゥック・スクランブル』が大好きな私。全く内容について確認せず、 冲方丁という作者名と、周囲の評判のみで購入。いわゆる「作者買い」というやつだ。 これが大反省。「作者買い」することによって、勝手に内容に先入観=妙な期待を持ち、本にこれを押しつけようとしてしまう。ページをめくりながらそんな自分に気がつき、気持ちにリセットをかけることにした。 時は江戸時代、四代将軍家綱の治政下、暦の改訂に取り組む男の話は非常に面白い。この先の展開を楽しみに、下巻へ手をのばそう。 通常は上下セットで感想を書くのだが、自戒のために上巻の時点でこれを書いておく。これから本を買うときも読むときもまた気をつけなくては。
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映画の予告編を見て購入。 前篇は、主人公も若いけれど、作家も若いなあ、という印象。サラッと書く部分と濃厚にコッテリのとこがあっても良いんじゃないかな。 関孝和の名がすぐ出てくる。サービスがいいなあ。もっと、焦らしてくれた方がオジサンは嬉しいんだけど。擦れっからしみたいな言い草で失...
映画の予告編を見て購入。 前篇は、主人公も若いけれど、作家も若いなあ、という印象。サラッと書く部分と濃厚にコッテリのとこがあっても良いんじゃないかな。 関孝和の名がすぐ出てくる。サービスがいいなあ。もっと、焦らしてくれた方がオジサンは嬉しいんだけど。擦れっからしみたいな言い草で失礼。 最初、ある女性がでてきて、前篇で退場、別の女性が出てくる。どちらが宮崎さん?。こんなこと考えるのは、読書の邪魔かな。 後編はやるべきことがはっきりしてから、立て板に水というか、グイグイ話が進む。思わぬ躓きと挽回がクライマックス。その後は意外な権謀綬数の話も至極あっさり、サラサラと流れる。うん。読み応え十分。面白かった。 保科正之のことを読みながら、司馬遼太郎の「王城の守護者」京都守護代、松平容保のことを頭に浮かべていた。この藩祖にして、あの最後の藩主ありってこと。水戸光圀が最後は天皇につくつもりなのに対し、会津は徳川本家大事。水戸家の在り方は家康の深謀遠慮だろうけれど、会津松平家は秀次の一回だけの浮気のお蔭だからね。歴史って不思議だね。 秋の映画公開がを楽しみ。 えっと、小説中の数学の問題の解説はないの?
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「未知こそ自由だった。誤りすら可能性を作り出し、同じ誤りの中で堂々巡りをせぬ限り、一つの思考が、必ず、次の思考の道しるべとなる。」 『これ、算哲。御主は実に良い学び方をしておるぞ。この誤問がそう言っておるわ。』 『羨ましい限りでございますねえ。精魂を打ちこんで誤謬を為したのですか...
「未知こそ自由だった。誤りすら可能性を作り出し、同じ誤りの中で堂々巡りをせぬ限り、一つの思考が、必ず、次の思考の道しるべとなる。」 『これ、算哲。御主は実に良い学び方をしておるぞ。この誤問がそう言っておるわ。』 『羨ましい限りでございますねえ。精魂を打ちこんで誤謬を為したのですからねえ。』 何かに打ちこむことってすてきだなぁと思わせてくれる。青春小説のよう。
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とても面白かった。 碁の家に生まれた春海が、勝負のない碁の世界に飽きて、算術、天文神学などを身につける。その中で魅力的な人や才能のある人と親交を深めて改暦を達成する。 仕事を通じて知り合った人とその後も親交を深めていれるのが羨ましい。最後はそういうつながりがモノを言うんだろうな。
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展開が遅い。上巻を読んでも、まだまだ何をするのかが具体的に見えてこない。日本各地で北極星を計測しただけで、関との絡みも希薄、囲碁も中途半端 分けも分からず、周囲に流されつつも、自分が将来なすことのために実績を積むというのは大切。周りが布石を打ってくれている 上下合わせて50...
展開が遅い。上巻を読んでも、まだまだ何をするのかが具体的に見えてこない。日本各地で北極星を計測しただけで、関との絡みも希薄、囲碁も中途半端 分けも分からず、周囲に流されつつも、自分が将来なすことのために実績を積むというのは大切。周りが布石を打ってくれている 上下合わせて500Pくらいなので、上下巻に分けなくてもいい。集英社あざとい。発売時期は金環日蝕があり、非常にタイムリーでした
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時代小説と思うと用語に違和感あり。題材は素晴らしい。荒削りさがそのまま魅力たりえているのは、マルドゥックに通じるか。 作品とは関係ないが、文庫版の解説はあまりに無内容で残念。
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待望の文庫化!さっそく買って読んだ。震えた。泣いた。 この本に出会えてよかった!思わず本を撫でたくなるくらい。 一つのこと全身全霊で心血を注ぐ人の姿、 いくつになっても向上心があり、大きな夢を描いて邁進する姿、 そして世代を超えて同志たちがお互いを尊敬し合う姿が感動的すぎて震える...
待望の文庫化!さっそく買って読んだ。震えた。泣いた。 この本に出会えてよかった!思わず本を撫でたくなるくらい。 一つのこと全身全霊で心血を注ぐ人の姿、 いくつになっても向上心があり、大きな夢を描いて邁進する姿、 そして世代を超えて同志たちがお互いを尊敬し合う姿が感動的すぎて震える。 それにしても算術、暦が江戸時代の人たちの一種の娯楽やったとは!
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加筆修正ってあったんだもの。 映画見に行こうかなぁ。 キャストはちょっと不満で、トレーラー見て結構がっかり来ているのだけれど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
面白い。 冲方丁ってこんな文体も書けるのか。 彼の作品は難解な設定のSFが多く、それか彼の代名詞であるように思っていたので、時代物という、設定を弄りようがないものをどう書いているのか、凄く興味がありました。 いざ読んでみたら、数学と天文学の話で、やっぱり難しい作品を書くのが好きだなぁと思いましたが、ストーリー事態は分かりやすくて、普段のSFより、随分と読みやすかったです。 物語の感想は、下巻を読んでから、総括して書こうかな。
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