天地明察(上) の商品レビュー
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単行本発売時から気になっていたが、単行本は読まない、読んでも全然進まない(作品そのものの読みやすさ関係なしに)超文庫派の私には2週間という返却期限はあまりにも短すぎた・・・ 文庫本発売を機に購入してゆっくり読むことに(その割には2日で読み終わったけど) 上巻では囲碁で仕えていた...
単行本発売時から気になっていたが、単行本は読まない、読んでも全然進まない(作品そのものの読みやすさ関係なしに)超文庫派の私には2週間という返却期限はあまりにも短すぎた・・・ 文庫本発売を機に購入してゆっくり読むことに(その割には2日で読み終わったけど) 上巻では囲碁で仕えていた春海が人生の転機となる経験・北極出地までを収録。 関やえんをはじめ、キャラクターでどんどん魅せてくる。 下巻の展開が気になるところ。
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よくこんな本書けるなー。すごい!天文学と数学の知識がなくてもスイスイ読める。実にさわやかで清々しい本です。
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冒険譚の始まりって感じで良い。 才気溢れる主人公と、叱咤激励しつつも温かく見守ってくれる数々の人との出会いと別れ。 まさに青春と言える上巻でした。
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全2巻。 ちょいちょい評判を目にするので読んでみる。 賞を5つも穫ってるらしい。 映画化もされるみたい。 徳川四代将軍・家綱の時代に実在し、 暦の変更に尽力した人の生涯。 暦って昔はずっと正しくないの使ってて、 それが正しくないとは知りながらも 変えることが難しかったらしい...
全2巻。 ちょいちょい評判を目にするので読んでみる。 賞を5つも穫ってるらしい。 映画化もされるみたい。 徳川四代将軍・家綱の時代に実在し、 暦の変更に尽力した人の生涯。 暦って昔はずっと正しくないの使ってて、 それが正しくないとは知りながらも 変えることが難しかったらしい。 暦を司るって言うのは天皇の権威だから。 加藤廣の「信長の棺」でもそんなこと言ってた気がする。 たしか。 http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/4167754010 で、 それを改正しようぜって動きを 若者の情熱と、幕府側の政治的な狙いを 盛り込んで物語にした感じ。 まず、この作家さん。 なんかいろいろやってる人らしい。 アニメとかマンガとかゲームとかライトノベルとか。 いわゆる硬派な小説家ではないっぽい。 それで若い人やたら食いついてたのね。 きっと。 ただ、意外にも、ライトな感じってのはあんま無かった。 きちんと調べたんだろうなあって感じ。 逆に、キチンと書かなきゃって 生真面目になってる堅苦しさみたいなのを感じた。 むしろ。 専門分野の話だから職業小説ぽい部分もあるんだけど、 「火天の城」の山本兼一みたいに、 知らなくても読ませるって強さはあんま無く、 いまいち想像つかないまま読み進むって感じ。 なんで、 基本は主人公のキャラ造形を楽しむ話かも。 情熱とか青春を。 ただ、そうやって見ると、 実在の人物をベースにしてるから あんまり人生をいじくれなかったようで、 少し中途半端。 夢も恋も一本道じゃない。 小説だとそこそこ読めるけど、 これ映画化したらコケるだろうなって感じがすごいした。 ざっくりまとめると、 中途半端な青春小説に、堅苦しい説明書きを足した感じ。 それなりにワクワクし、引き込まれたけど、 そんなに騒ぐほどかねって思った。 泣いたけど。 結構。 泣いたけども。 でも、 もっと面白い本は一杯ある。
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一昨日のニュース番組で算数が出来ない大人が増えてるって特集をやってたけど、1/3+1/5+1/6=?って問題に、3/14って、街頭の答はヘキサゴン顔負けで、確かに電卓やPCがあれば困ることはないけれど、ねぇ。 今は大学入試でも文系だと数学がないので高校でも勉強しないようだけど、私...
一昨日のニュース番組で算数が出来ない大人が増えてるって特集をやってたけど、1/3+1/5+1/6=?って問題に、3/14って、街頭の答はヘキサゴン顔負けで、確かに電卓やPCがあれば困ることはないけれど、ねぇ。 今は大学入試でも文系だと数学がないので高校でも勉強しないようだけど、私の頃はしっかりあって、苦手だったけど必死に勉強したな。 勉強すると分かるようになるもので、出来なかった問題が出来るようになる喜びや補助線一本見つけることでがらりと問題の見え方が変わる驚きが、そこにはあったように思う。 さて、本屋大賞のこの物語、主人公は将軍家に仕える碁打ち衆の一人である渋川春海。 だけども春海は碁に飽き算術に見入られていて、神社に奉納されている絵馬に記された算術の難問を瞬時に解いた関なる人物に驚嘆し、彼に挑みたいと問題を作り上げていくというのが前半。 いまや数学は全く忘れてしまって、ここに書かれている設問にもさっぱりな私だけれど、春海の気持ちは微笑ましく良く分かる。 そうした春海の心中を見抜きその才能を認める老中・酒井の命を受け、北極出地の旅に出る後半。 朱子学や神道などへの考察を交えて大きく変わっていく武士の時代を描きながら、アニメのようにサラサラ流れる物語に深味は無いけれど、どの登場人物も個性豊かに、いずれもが探究心と稚気と矜持を併せ持ち、その心根のままに行動する彼らを描くお話しは、とても心地が良い。 本論と思しき「宣命暦」の改暦はまだ匂いだけで下巻に続く…だけど、周到に描かれたこの上巻だけでも既に面白さは一級品。
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徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。 即ち、日本独自の暦を作り上げること。 当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。 改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。 碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見...
徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。 即ち、日本独自の暦を作り上げること。 当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。 改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。 碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。 彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く―。 日本文化を変えた大計画をみずみずしくも重厚に描いた傑作時代小説。 第7回本屋大賞受賞作。 渋川春海と彼を取り巻く人間模様と改暦にかける情熱など、読んでいて爽快でした。 しかし、多くの個性的なキャラクターが登場するせいか人物像の掘り下げには少々難があるかもしれません... その反面、キャラに陰りや重みが少ない分、軽快でスピーディーな展開が楽しめます(-^□^-) (お話としても凄く面白かったです) ・「囲碁侍」算哲が天才数学者関の存在を知り、挑み、そして挫折。 ・全国各地を測量して回り、その結果授時暦への改暦を願い出た。 ・そして授時暦に代わる、研究の集大成たる「大和暦」を作り上げた。 完成した「大和暦」をいかに正式に国の暦として採用させるかというその過程や、幕府と朝廷の間の政治力学の狭間でこれを実現していく緊迫した終盤は実に感動的でした。 気弱な青年であった晴海が個人的に人間として成長していく過程もまた魅力的な作品。 そして、一貫して描かれているのは一途かつ頑固な改暦への情熱。 そしてその情熱を支える妻、えんの賢さ・温かさもいい味を出しています。 碁打ち、算数、天文、歴史、好きにはたまらない小説ではないでしょうか。 私は碁も天文、算数等あまり得意な分野ではありませんが、それでも楽しく読む事ができました。
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サクッと読みやすくて、1日で読みきってしまった(^^; 主人公、春海の算術に対する情熱。建部、伊藤の(かなり壮大な)夢を語る姿は、思わず泣けてしまった。 後編に期待♪
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※このレビューにはネタバレを含みます
やっとこの時が来た。文庫本派の私は、文庫本化をまだかまだかと待ち望み、近日刊行と知るやAmazon予約ポチッとな、です。 でしかも、金環日蝕に併せて読めるとは奇縁なり。 良い。なぜかやたら涙ぐんでしまった。 特段泣かせるような場面ではないのに、会話や言葉の端々に、渋川春海の気持ちの高ぶりとか、建部,伊藤他でてくる人物それぞれから何か熱い気持ちを感じたのかな。ムネアツです。 そこかしこ映画化ポスターが貼ってあるため、脳内では岡田准一さんがジタバタし、走り、思案しています。でも、これ2時間くらいの映画に収まるかな?大晦日TV時代劇みたいなところで思いっきり時間かけて映像化してくれたらなあ。ま、でも映画は映画で気にはなります。 純粋に学業や知的好奇心に没頭できるってすごい。そんな気持ち、なくなっちゃたのかなー
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親父達のアツい生き様に、久々に目頭が熱くなる(/ _ ; ) 江戸時代の数学がこんなにレベル高かったとは想定外。 冲方さん、マルドゥックもいいけど、清々しいこの作風もいいね。 惜しむらくは、映画化決定の帯のせいで、ヒロインのイメージが完全に宮崎あおいに固定されてしまったことか…o...
親父達のアツい生き様に、久々に目頭が熱くなる(/ _ ; ) 江戸時代の数学がこんなにレベル高かったとは想定外。 冲方さん、マルドゥックもいいけど、清々しいこの作風もいいね。 惜しむらくは、映画化決定の帯のせいで、ヒロインのイメージが完全に宮崎あおいに固定されてしまったことか…orz 後半戦も楽しみだ♪(´ε` )
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