天地明察(上) の商品レビュー
文庫化を待ちわびてた作品です。登場人物のキャラクター設定が良いですね、主人公もビビッドに内省、また行動するところがまた青春を感じせさせます。さあ下巻を読み進めます。
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そういえば、初冲方さん。エッセイ(?)は読んだことあるんだけど、カオスレギオンとか読もう読もうと思いつつ、だらだら今日まで読まずにきました。 いやしかし、最初にいきなり三角形の図形が出てきたので、思わず本を閉じてそれを解こうとしてしまいました。本文に解答が書いてあるので、どうい...
そういえば、初冲方さん。エッセイ(?)は読んだことあるんだけど、カオスレギオンとか読もう読もうと思いつつ、だらだら今日まで読まずにきました。 いやしかし、最初にいきなり三角形の図形が出てきたので、思わず本を閉じてそれを解こうとしてしまいました。本文に解答が書いてあるので、どういう解き方なのかは判った気がしますが、なぜそうなるのかはまだ判らず。 しかし、時代小説かぁ、という腰のくだけた思いとは裏腹に、読み始めるとあっという間に上巻読了。 めっちゃ面白いです。
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最近名前を目にすることが多い安井算哲。 碁、数学、天文学と固めな題材を軽めな文章とプロットでわかりやすく変換。上巻は春海の人物紹介と成長を見せた。引き続き下巻読みます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
キャラが立っていて、かなり面白い。ただ、春海のテンションの浮沈とか、若干プロットが透けてる印象はある。もう少し重厚さがあってもいいけど、このライトさも、時代小説としての新しさとして歓迎されるべきなのだろう。 建部&伊藤の無邪気なおっさんコンビがよかったんだ……。ちょい泣きそうだった(涙) まさか関孝和が出てくるとは思ってなかった。漫画偉人事典で関孝和を知った幼稚園児のころから、関孝和かっこいい妄想をしてた私としてはとてもテンションがあがりましたとさ。下巻に続く。
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文庫化をずーっと待ってた!碁打ちが何故、暦なのか、どう関わって行くのかが上巻まるまる使って丁寧に描かれている。観測隊のじい様たちの若々しさ、「明察」に至った時の喜び方が可愛い。関孝和の名前が出てきたこともうれしかった。どうしよう、続き読みたいけど、読みたくない。もっと読んでいたい...
文庫化をずーっと待ってた!碁打ちが何故、暦なのか、どう関わって行くのかが上巻まるまる使って丁寧に描かれている。観測隊のじい様たちの若々しさ、「明察」に至った時の喜び方が可愛い。関孝和の名前が出てきたこともうれしかった。どうしよう、続き読みたいけど、読みたくない。もっと読んでいたい。
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江戸時代に、呼び名を違えど数学という考え方があったのにはびっくりです。史実や史上の英雄、はたまた剣豪を主人公にしたのではない、時代小説は新鮮でした。 ただ少し話の流れが遅いのか、流れが見えないのかが辛いです。 下巻はどうなるんだろうか。。
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感想はこちらでひとまとめ。 http://booklog.jp/users/ohsui/archives/1/4041002923
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以前から読みたくてたまらなかった♪やっと文庫化されたのを機に一気読み♪ 沖方さんの小説は、やっぱり面白い♪ キャラクターが良い♪ 主人公が飛びぬけた超人的能力やらワザの持ち主ではない、どちらかといえば才能はあるくせに趣味に没頭するいわゆるオタクなタイプで、江戸初期なのに、まるで平...
以前から読みたくてたまらなかった♪やっと文庫化されたのを機に一気読み♪ 沖方さんの小説は、やっぱり面白い♪ キャラクターが良い♪ 主人公が飛びぬけた超人的能力やらワザの持ち主ではない、どちらかといえば才能はあるくせに趣味に没頭するいわゆるオタクなタイプで、江戸初期なのに、まるで平成の現代っ子のようw そんな主人公が、旧態依然とした暦に否を唱え、改暦のために全生命を賭して、己の存在をかけて一世一代の大勝負を仕掛ける♪ 大きく息を吸い込むような読後感の、ジワっとくる感動はさすがです♪ 尚、水戸の黄門様(徳川光圀)の印象が、180度変わりましたww 映画が今から楽しみです♪♪ 滝田洋二郎監督は、「木村家の人々」以来ずっと超お気に入りな監督さんだし、嬉しい限り♪
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「実は,その名の由来は,とある歌によった。『雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど 春の海べに すみよしの浜』という伊勢物語の歌から,晴海という名が生まれた。…雁が鳴き,菊の花が咲き誇る優雅な秋はあれども,自分だけの海辺に’’住み吉’’たる浜がほしい。…この場合,秋は明らかにもう一つの...
「実は,その名の由来は,とある歌によった。『雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど 春の海べに すみよしの浜』という伊勢物語の歌から,晴海という名が生まれた。…雁が鳴き,菊の花が咲き誇る優雅な秋はあれども,自分だけの海辺に’’住み吉’’たる浜がほしい。…この場合,秋は明らかにもう一つの意味を示している。「憚りながら,退屈な勝負にはいささか飽き申しました」その本音こそ,晴海の名の本性だった」 「明暦の大火とその後の復興は,衝撃とともに,ある種の感動すら,年若い晴海にもたらしたのである。晴海がそのとき打たれたのは,生まれて初めて,大きな''変化''と呼ぶべきものが,明確な形を伴って世に出現したのをはっきり見たことによる昂揚の念であった」 「算術だけだった。これほどの感情をもたらすのはそれしかなかった。飽きないというのは,そういうことなのだ。だから怖かった。あるのは喜びや感動だけではない。きっとその反対の感情にも襲われる。…''退屈な勝負''」に身を委ねるほうがよっぽど気楽でいられた。…だがそうなればきっと,本当の喜びを知らずに死んでいく」 「もしかすると,暦とは,一つに,人々が世の権威の所在を知るすべなのかもしれない。江戸や京や伊勢といった世の権威を,公然と,またひそかに比較しうる道具なのである」 「人には持って生まれた寿命がある,だが,だからといって何かを始めるのに遅いということはない。その証拠が建部であり伊藤だった」
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冷静なレビューを書ける自信がないくらい、好きになれた作品だった。 ”理系”ということ以外には数学も天文学もまったく畑違いで むしろ共感できるところは少ないはずだったのだが どうしてこんなに熱くなって読み込めたのだろう。 文字通り一生懸命生きていた人々の想いが、爽やかな文章でぎ...
冷静なレビューを書ける自信がないくらい、好きになれた作品だった。 ”理系”ということ以外には数学も天文学もまったく畑違いで むしろ共感できるところは少ないはずだったのだが どうしてこんなに熱くなって読み込めたのだろう。 文字通り一生懸命生きていた人々の想いが、爽やかな文章でぎっしり描かれていて、 主人公ひとりに無駄に感情移入するでもなく、 自然に共感し感動し、とっくに頑張り終えた人々の話とわかっているのに ページを追うごとに涙が出そうなくらい「がんばれ」と思う。 下巻を早く読みたい。 でも下巻に移ってしまったらこの物語を読み終えてしまう。
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