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天地明察(上) 角川文庫
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天地明察(上) 角川文庫

冲方丁(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2012/05/18
JAN 9784041003183

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商品レビュー

4.1

537件のお客様レビュー

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2026/08/01

本屋大賞受賞作ということで手を出したが、主人公・春海がおっとりした性格で嫌なところがなく、とても好感が持てた。 導入にて、わざわざ絵馬を見に行くことに何の意味があるのかと思いきや、絵馬の中で算術の問答が行われており、いわば算術掲示板。その存在も面白いし、それら算術自体に夢中になっ...

本屋大賞受賞作ということで手を出したが、主人公・春海がおっとりした性格で嫌なところがなく、とても好感が持てた。 導入にて、わざわざ絵馬を見に行くことに何の意味があるのかと思いきや、絵馬の中で算術の問答が行われており、いわば算術掲示板。その存在も面白いし、それら算術自体に夢中になっている算術オタクである春海も面白い。 磯村塾の壁にも同じように問答がたくさん貼られており、そこにはどの問題にも一瞥即答する故に解答さん、解くだけで問題は出さないから解盗さん、などと呼ばれる関孝和という謎の男が存在する。 読んでいて一番好きだったのがやはり、北極出地の観測隊の中での2名の老人、62歳書道家の建部昌明と、57歳医師の伊藤重孝。 純粋に興奮する姿がとても可愛いのと、年齢を感じさせない考え方がとても良い。また、それぞれに具体的に口にできる夢があるのも羨ましい。 「星だ!」「星だ!」 いきなり二人揃って大声を出し、春海をぎょっとさせた。 確かにうっすら星がまたたいている。そして中天に北極星が見えた。 「天の開始である!象限儀を整えて読め!」建部が、びっくりするような大声で告げた。p206 「そのような人物が江河にいるとは」建部など力いっぱい拳を握りしめ、 「ぜひ弟子入りしたい」 はっきりとそう言った。なんと伊藤まで首肯している。この二人の老人にとって研鏡のためなら三十余も年下の若者に頭を垂れることなど苦でも何でもないらしい。それどころか、 「だいたいにして若い師というのは実によろしい」 「ええ、ええ。教えの途中で、ぽっくり逝かれてしまうということがありませんから」 などと喜び合うのだった。とはいえ右筆であり御典医である二人は交友関係が幕府により厳しく制限されている。二人の身分では、そうそう悲殿の土に教えを請いに行けるものではない。それでも、弟子入りしたいと思えるほどの人物が江戸にいるということ自体が喜びなのだろう。p242

Posted by ブクログ

2026/06/28

ド理系の時代小説って聞いたけど、ド文系の私は果たして楽しめるのか?と思いつつも読み始めた。 正直、算術自体はさっぱり理解できない。 まだ物語にもそこまで入り込めていない。 でも一生のうちにやり遂げられるかどうか。 そんな大きな夢を抱いて北極出地に挑んだ建部や伊藤があまりにも魅力的...

ド理系の時代小説って聞いたけど、ド文系の私は果たして楽しめるのか?と思いつつも読み始めた。 正直、算術自体はさっぱり理解できない。 まだ物語にもそこまで入り込めていない。 でも一生のうちにやり遂げられるかどうか。 そんな大きな夢を抱いて北極出地に挑んだ建部や伊藤があまりにも魅力的すぎたから、事業成就は嬉しいのにめっちゃ泣いた。 自分よりも年嵩の男達が目を輝かせて夢を語るのを見て、影響を受けないなんて無理だよなあ。 下巻から春海の物語が始まるって事で良いんですよね。

Posted by ブクログ

2026/06/19

暦、算術という自分の中にはあまり関心のなかった分野の小説だが、とても面白くあっという間に読んでしまった。 いくつになっても大願を持つこと。 何かを始まるには遅いということはないこと。 人生の岐路と呼べる年齢に差し掛かった今、あまりに胸に刺さる本だった。 あらゆるものは、膨...

暦、算術という自分の中にはあまり関心のなかった分野の小説だが、とても面白くあっという間に読んでしまった。 いくつになっても大願を持つこと。 何かを始まるには遅いということはないこと。 人生の岐路と呼べる年齢に差し掛かった今、あまりに胸に刺さる本だった。 あらゆるものは、膨大な時間と大勢の人間の努力の積み重ねの上にあり、今を生きる私たちがやることら、その積み重ねの上に、何かを少し上乗せすることだ。 下巻が楽しみだ。

Posted by ブクログ

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