1,800円以上の注文で送料無料

毒婦。 の商品レビュー

3.5

120件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    35

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2015/09/06

大好きな北原みのりさんの木島早苗裁判傍聴記。今読んでるけど面白いです。 ブログに感想書きました↓ http://zazamusi.blog103.fc2.com/blog-entry-650.html

Posted byブクログ

2014/07/22

かなり強いバイアスがかかった本。メールの内容などの実際の裁判の内容は面白いのだが、それ以外の文にはげんなりさせられた。 タイトルの通り、この本は傍聴した女性の感想文でしかない。 美しさとか性とかが露骨になった一つの事例として、何らかの得るものがあるのでは、と思ったのだけど、それは...

かなり強いバイアスがかかった本。メールの内容などの実際の裁判の内容は面白いのだが、それ以外の文にはげんなりさせられた。 タイトルの通り、この本は傍聴した女性の感想文でしかない。 美しさとか性とかが露骨になった一つの事例として、何らかの得るものがあるのでは、と思ったのだけど、それは高望みでした。 酷すぎて、木島さんが実は「良い人」なのでは、とすら思います。

Posted byブクログ

2014/06/24

「中出しはいわれたままにするのに、結婚は親に反対されらからダメなんておかしいよ!」という傍聴人女性の会話に尽きる。結婚を夢見て木嶋佳苗を愛したまま殺されたとされる被害者男性。もし加害者と被害者の性が反対であったなら、この事件はどのような差があったのか容易に考えることができる。

Posted byブクログ

2014/06/18

読みやすくて、あっという間に読んでしまった。 キジカナとほぼ同世代のわたし。 なんであの容姿で、一億円近くの金額を男性たちから巻き上げられたのか? 当初からとても興味があった。 揺るぎない自信と、魅了する声と、知性と…容姿の不器量さをやすやすとカバー出来る、さまざまな魅力、いわ...

読みやすくて、あっという間に読んでしまった。 キジカナとほぼ同世代のわたし。 なんであの容姿で、一億円近くの金額を男性たちから巻き上げられたのか? 当初からとても興味があった。 揺るぎない自信と、魅了する声と、知性と…容姿の不器量さをやすやすとカバー出来る、さまざまな魅力、いわば吸引力がカナエにはあったのだと思う。 悪女の見本みたいだ。 美人が女を売り物にするのは納得できても、ブスが女を売り物にするのは、許せないのが同性というもの。 モヤモヤしながらも、読み進めるうちに、カナエの手腕に不謹慎ながら感服してしまった。 と同時に被害者たちの孤独と純粋さが可哀想に思えた。 男って哀しいなー。と。 カナエはきっと、人に心の内をさらけ出すことのない人生だったのだろう。 プライドが高く、自己顕示欲が強く、上昇志向も人一倍ある。 人に負けたくない、田舎者とバカにされたくない!という心の叫びが聞こえるようだった。 人にブスと言われようと、私はこんなに男に貢がれるような女なのよ、すごいのよ。と常に思っていたのではないか。 きっと貢がれることで自分の存在価値を見出していたのだと思う。 カナエの哀しさも、垣間見れたような気がした。 プライドの高い彼女は、きっと認めないだろうけれど。

Posted byブクログ

2014/05/24

もう5年も前のことなのかと時間の早さに驚くが、婚活サギなどと言われた木嶋佳苗の裁判の傍聴記。 そんなにワイドショーもみないし、週刊誌も読まないので当時の記憶はさほどないが、なにかの番組で彼女のブログが紹介されて「朝からシャンパン。これがホントの朝シャン。」と書いていたことに、「...

もう5年も前のことなのかと時間の早さに驚くが、婚活サギなどと言われた木嶋佳苗の裁判の傍聴記。 そんなにワイドショーもみないし、週刊誌も読まないので当時の記憶はさほどないが、なにかの番組で彼女のブログが紹介されて「朝からシャンパン。これがホントの朝シャン。」と書いていたことに、「もはや滑稽だ」と思ったことは覚えている。ホントのセレブだったら、こんなこと書かないだろうよなぁと思ったのだ。 それくらいの記憶しかない中で読んだ本書。著者の北原氏は、佳苗がまったくわからない、佳苗を「知りたい」という気持ちで裁判に通ったという。 本書を読んでも(そして著者自身も)佳苗という女はわからないままなのだが、佳苗をとりまく被害者男性…というよりは、その男性たちが代表してしまったのであろう、日本男性の脆弱さはわかった気がする。 佳苗の事件は、それをあぶり出したというか。 ただ、それがあぶり出されたところで、なにか改善されたかというと、多分、なにも変わっていない。 男性による(ストーカー殺人等の恋愛・結婚関係の)犯罪にストーリーがない一方、佳苗は最後まで夢(もしくはケア)を与えて、恐怖感なく殺している(ように見える)。 犯罪は擁護されるべきものではないが、ようは、男(社会)が佳苗(女)に甘えすぎたがゆえの代償でもあったのではないだろうか。

Posted byブクログ

2014/04/04

詐欺、殺人は許されることではないけど自分に正直に生きた結果の犯罪のような気がした。著者の北原みのりの文章がよかった。

Posted byブクログ

2014/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

まさに今日、2審でも死刑判決が出た 山ほどの結婚詐欺と3件の殺人罪で死刑判決が出ている木嶋佳苗被告の1審までの裁判傍聴記。 筆者が女性で週刊誌の連載というだけあって、かなり面白おかしく書いている印象。被害者の遺族は読んだら怒るだろう。。。 でもこの事件における男女の感じ方や考え方違いなどの指摘は納得したりもする。 裁判で語られる被害者の男性たちがコロっと騙されていく様が色々な意味であまりにも哀れすぎる。。。 筆者の被害者の描写もちょっとひどい気もしたり。。。 でも裁判ってすべてさらけ出されちゃうんだよね。死んでしまってからも色々プライベートを明かされてかわいそうだと思ってしまった。 佳苗被告は太っていて不美人にもかかわらず、男の人の求める結婚相手像(料理、セックス、育ちの良さ、穏やかさ、男性への賞賛の言葉、介護ができるetc) をアピールして女性としての自信にみなぎっていることに不謹慎だけどある意味すごいとおもったり。。。 とはいえ何故結婚詐欺だけで留まらず殺人を犯したのかの話はあまり出てこなかったし(自供してないから仕方ないけど) どうしてそういう価値観や人格になったかはまだ謎のままなので、今後の傍聴記や記事が気になるところ。

Posted byブクログ

2014/03/08

なかなかにおもしろかった。 読んでいて、ずいぶん昔に読んだ篠田節子さんの「女たちのジハード」のなかの一つのエピソードを思い出した。 主人公がお見合いした小説家志望の農家の男性は主人公を単なる働き手や性の対象としか見ておらず相手をおもいやることもしないのをなんとなく嫌な感じで読んで...

なかなかにおもしろかった。 読んでいて、ずいぶん昔に読んだ篠田節子さんの「女たちのジハード」のなかの一つのエピソードを思い出した。 主人公がお見合いした小説家志望の農家の男性は主人公を単なる働き手や性の対象としか見ておらず相手をおもいやることもしないのをなんとなく嫌な感じで読んでいた。 「なんだかわからないけど嫌な感じという」のが、被害者や裁判で佳苗を見下したように振る舞う人たちや侮蔑した言葉で批評する人たちにも感じた。

Posted byブクログ

2014/02/08

週刊朝日に連載された裁判傍聴記録。1970年生まれの女性の著者の眼を通じた観察。木嶋佳苗に殺害された独り身の中年男性たちの侘しさが際立つ。

Posted byブクログ

2014/07/07

「不美人を笑う男たちを利用した不美人の犯罪」。婚活サイトで出会った男たちを「ケア」しながら騙し、あげく殺した木島佳苗のルポで、エンタメ+社会批評として最高に面白い。著者が公判で目撃した佳苗は決して「不美人」ではなかった。毎回服装と髪型を変え、女としての自分を演出しながら、被害者の...

「不美人を笑う男たちを利用した不美人の犯罪」。婚活サイトで出会った男たちを「ケア」しながら騙し、あげく殺した木島佳苗のルポで、エンタメ+社会批評として最高に面白い。著者が公判で目撃した佳苗は決して「不美人」ではなかった。毎回服装と髪型を変え、女としての自分を演出しながら、被害者の男たちにいらだち、弁護士と談笑する佳苗。「リングイネ」を知らない検事に対して「そんな男に佳苗を裁いてほしくない!」という著者の絶叫には笑ってしまったが、「リングイネ」を知っている男の方がかえっていやらしいんじゃないか? このエピソードからしても佳苗のやったことは女子の女子による女子のための犯罪という感じがするけれど、著者が主張するように、バブル期からバブル崩壊の狭間の日本社会が生んだ必然的な犯罪というのもすごくよくわかる。本書のスピンオフである『毒婦たち』(上野千鶴子、信田さよ子との鼎談)とあわせて読むべし。

Posted byブクログ