毒婦。 の商品レビュー
裁判記録のまとめのようなもの。 ここまで異性を引き込める話術というか交渉術は何だったのか、でも読んでも全く理解できない男女の不思議な関係だった。悪い意味ではなく
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今更ながらこの事件にはやはり興味が引かれついに手に取りました。 …が、うーん、結局このモンスターは何だったのか。 ただの金の亡者というのとも違うような。ターゲットとなった男性たちの「資質」といいますか翻弄するための見極めの加減が恐ろしいほどに的確というのか。 確かに「落としやすい」男性たちだったのかもしれませんが彼女の持っているものがあまりにも大きな魔性だったのかなと思わされました。 でも文体がちょっと残念でしたね。女性代表!みたいなスタンスで書かれていて共感する部分もあるのですがみんながみんな著者のように彼女を見るわけでもなし、もう少し事件としての客観性が文体に欲しかったと言うか。 もやもやを解消したくて手に取ったものの、もやもやがもっと深まっただけのような読後感でした。
Posted by
正直美人じゃないこの女性が、どうして何人もの男性を落とせたのかなーとの興味から手にした一冊。つか女子力高い。外見を凌駕するのか、と。そこは真似たくなりました。事件モノのノンフィクションは結構読むけど、被害者に同情できないと思ったのは初めてかも。いや、かといって被告擁護の気持ちは全...
正直美人じゃないこの女性が、どうして何人もの男性を落とせたのかなーとの興味から手にした一冊。つか女子力高い。外見を凌駕するのか、と。そこは真似たくなりました。事件モノのノンフィクションは結構読むけど、被害者に同情できないと思ったのは初めてかも。いや、かといって被告擁護の気持ちは全く起こりませんが。芯が強すぎて、この人怖い。
Posted by
木嶋佳苗の裁判傍聴記。 佐野氏の本よりもうちょっとラフで読みやすく、裁判中の木嶋氏の様子がよく描かれている。 佐野氏のように、関係者に疎まれるような取材もあまりしておらず、あくまで裁判を中心に記録している。 また、同じ女性からという視点で事件を見ているため「これがもし男女逆だった...
木嶋佳苗の裁判傍聴記。 佐野氏の本よりもうちょっとラフで読みやすく、裁判中の木嶋氏の様子がよく描かれている。 佐野氏のように、関係者に疎まれるような取材もあまりしておらず、あくまで裁判を中心に記録している。 また、同じ女性からという視点で事件を見ているため「これがもし男女逆だったら??」という問いを時々投げている。 やはり木嶋氏は、容姿は下でも立ち居振る舞いは上らしい、そしてそれが数々の男を落としてきた力らしい。 男のスペックにもよるが、器量が悪い女でも、男を取り込めないわけではない。 著者が時々問うように、それは男女逆でも同じことが言えるのかもしれない。
Posted by
単なる裁判の傍聴日記として読む分にはいいけど、ジャーナリズム的な視点からはとても読めない代物でした。 著者が繰り返し「女が~」「女が~」と女性全体の代弁者かのように繰り返す最後の下りには流石にドン引き。 出版するにはちょっと早すぎたのでは?と思う。 もっと長いスパンで取材をし、...
単なる裁判の傍聴日記として読む分にはいいけど、ジャーナリズム的な視点からはとても読めない代物でした。 著者が繰り返し「女が~」「女が~」と女性全体の代弁者かのように繰り返す最後の下りには流石にドン引き。 出版するにはちょっと早すぎたのでは?と思う。 もっと長いスパンで取材をし、最も大事な木嶋佳苗に対して直接疑問(面会なり文通なり)をぶつけた上で見えてきたものを著して欲しかった。 これでは、ただ流行に乗って裁判を傍聴し、興奮して書いただけにしか見えない。しかも論理的な推論が鮮やかに書かれてもいない。これだから女は…と言われてしまう代表例。
Posted by
薄々感じてはいたけどこの一文「男性たちにあなたが感じた苛立ちの根源を、描いてほしい」でゲンナリ。 著者の持論を展開するために、事件も犯人も利用しているように感じた。 フェミニストってこんなに厄介なんだなあ。 関わりたくない女ということで、木嶋佳苗と著者と、二重構造ととらえて読むと...
薄々感じてはいたけどこの一文「男性たちにあなたが感じた苛立ちの根源を、描いてほしい」でゲンナリ。 著者の持論を展開するために、事件も犯人も利用しているように感じた。 フェミニストってこんなに厄介なんだなあ。 関わりたくない女ということで、木嶋佳苗と著者と、二重構造ととらえて読むと、それなりにおもしろい。
Posted by
プロの結婚詐欺師は凡庸な容姿であることが多いらしい。並より美しければ、多くの異性を惹きつけられるがサクラや詐欺の疑いをかけられやすく、醜ければ大多数に相手にされない。 「木嶋佳苗」は不美人であるが故に、彼女が騙し取ったとされる金額の大きさや容易く騙された被害者の男性たちに対して...
プロの結婚詐欺師は凡庸な容姿であることが多いらしい。並より美しければ、多くの異性を惹きつけられるがサクラや詐欺の疑いをかけられやすく、醜ければ大多数に相手にされない。 「木嶋佳苗」は不美人であるが故に、彼女が騙し取ったとされる金額の大きさや容易く騙された被害者の男性たちに対しても、たくさんの疑問が投げかけられている。「美人でないのにどうして?」「出会ってすぐに求婚されるほどの魅力があるのか?」「なぜ被害者たちはすぐにお金を渡したのか?」など。。。 傍聴記録、ではあるがこの本は著者の主観に因るところが多く、読むうちに被害者の男性陣への同情よりも「木嶋佳苗」という女性に対しての興味がかき立てられてしまう。 もちろん人の命を奪うことは罪であるし、嘘八百・時には身体も投げ出し、使い捨てるように複数の男性から金銭を騙し取ることは宜しくない。 だが、長年女性に縁がなかった男性たちにとって、一回りも年下の女性と運命的な恋に落ち、心尽くしの手料理を味わい、騙されたという確証もなく、幸福な甘い夢のなか、「醒めない」永遠の眠りにつけたことは、一種の幸福なのではないか。そういった意味で「優しい」事件のように思えてしまった。 恋の終わり、愛の終わりを知ることなく、相手の冷たい本心にも気づくことなく。。。遅咲きの幸せのなかで亡くなった彼ら。 アラサーの女性は大抵、ただ待っていても白馬の王子様は迎えに来てくれないことに気づいている。しかし男性は40を越え50を越え、老年になってもまだ手前勝手な夢を見ている。木嶋佳苗はそんな男性たちの夢を叶え、そして奪った。 毒婦。私もまた毒されているのか…。
Posted by
この本というか……これを読んで、被告人の意思の強さというか……………いやはや何というか、被告人当人の手記及びBlogを読んで、凄まじいまでのカリスマ性がある方なんだろうな、と感じた。 事件について、この本の通りに審議が進んだのだとしたら、刑事裁判とは実に人情的に進められるの...
この本というか……これを読んで、被告人の意思の強さというか……………いやはや何というか、被告人当人の手記及びBlogを読んで、凄まじいまでのカリスマ性がある方なんだろうな、と感じた。 事件について、この本の通りに審議が進んだのだとしたら、刑事裁判とは実に人情的に進められるのだなぁと思ってしまう。物証というよりは心証重視に見えてしまう。(書かれていないだけで物的証拠があるのだろうけれど)
Posted by
風呂の中でサクッと読める本として、久々にこの本を再読してみた。2回目でもやはり先が気になる文章で、集中していっきに読んでしまった。 ただ面白いんだけど、「なぜ木嶋佳苗が殺人を犯したか(本人は否定しているが)」、「被害者男性らは何をもってここまで木嶋を信じ切り、金を振り込み続けた...
風呂の中でサクッと読める本として、久々にこの本を再読してみた。2回目でもやはり先が気になる文章で、集中していっきに読んでしまった。 ただ面白いんだけど、「なぜ木嶋佳苗が殺人を犯したか(本人は否定しているが)」、「被害者男性らは何をもってここまで木嶋を信じ切り、金を振り込み続けたのか」、「木嶋の人格形成について」…気になるポイントはどれも結局中途半端で、ちゃんとした分析もなし。 そして筆者がだいぶ木嶋佳苗寄りで、仮にも連続殺人の容疑者を美化しすぎているのが少し気になったな。木嶋の使っているシャンプーなんてどうでも良いわっていうね。 木嶋の異常なまでに肥大化した自己顕示欲(と体?)は、どのようにして培われたのだろうか。もう少し踏み込んだ内容の本があれば、読んでみたいかもな。
Posted by
バックレればよさそうなものなのになぜ殺したのかを知りたいのだが、被告人が殺人を否認しているので理由はわからない。この事件は、性別によって受ける印象が だいぶ違うところが面白い。お金を騙しとるためにものすごいマメに活動していて感心した。才能の無駄使い。逮捕直前に引っ越した場所が、他...
バックレればよさそうなものなのになぜ殺したのかを知りたいのだが、被告人が殺人を否認しているので理由はわからない。この事件は、性別によって受ける印象が だいぶ違うところが面白い。お金を騙しとるためにものすごいマメに活動していて感心した。才能の無駄使い。逮捕直前に引っ越した場所が、他の被害者が死亡した 家のすぐ近所だというところが怖すぎた。
Posted by