パンとスープとネコ日和 の商品レビュー
群ようこと言えば、私の中では『かもめ食堂』なのだけど、こちらも同じような空気感で心地よかった。 猫を飼い始めてから、『猫』という名がつく本を多く手に取るようになりました。 そんな理由で図書館の棚から手に取った1冊。 後半は泣いて、泣いて、泣きまくった。 私にもとても大切な猫がい...
群ようこと言えば、私の中では『かもめ食堂』なのだけど、こちらも同じような空気感で心地よかった。 猫を飼い始めてから、『猫』という名がつく本を多く手に取るようになりました。 そんな理由で図書館の棚から手に取った1冊。 後半は泣いて、泣いて、泣きまくった。 私にもとても大切な猫がいるからだ。それも2匹も。 いずれこんな日が来ると思うだけで、胸が張り裂けそうになる。 でも、これも『猫を飼う』と決意したときから覚悟は決めたつもりでいる。 実際には半身をもがれる様な苦しさに襲われるだろうけど。 毎日をとても大切に生きたいと思わせてくれる素敵な本でした。
Posted by
ストーリーより、お店を開業して経営するためのヒントがいっぱいという印象。あと、人は完全に一人で生きて行くのは難しいなと思った。
Posted by
母親を亡くし、切り盛りしていた食堂を改装して、パンとスープのお店を開店するアキコさん。出自や、母の食堂の時とは客層が変わってしまったり、商店街の付き合い、お店の方針に戸惑っていた。料理教室の先生から自分がブレないことが大事なことに気づかされる。口コミ等に惑わされず自分の料理に対す...
母親を亡くし、切り盛りしていた食堂を改装して、パンとスープのお店を開店するアキコさん。出自や、母の食堂の時とは客層が変わってしまったり、商店街の付き合い、お店の方針に戸惑っていた。料理教室の先生から自分がブレないことが大事なことに気づかされる。口コミ等に惑わされず自分の料理に対する姿勢をブレないのは良いと感じる。料理を写メに撮ってブログに載せるといったことは現代を映し出している。しまちゃんが良い人で自分の支えになる存在も仕事を楽しく続けられる要素だろう。料理も美味しそうで丁寧さがこもっていて食べてみたい。
Posted by
終始穏やかなままで読了です。家族の縁の薄い主人公が母を失い、その後サンドイッチとスープとサラダとフルーツだけのメニューで食堂を始めるお話。昔の常連さんや、お向かいのママさん、亡くなったお母さんの旧友らしき人。身勝手で言いたい放題で、自分と違うことを認めない。無神経な人達にも穏やか...
終始穏やかなままで読了です。家族の縁の薄い主人公が母を失い、その後サンドイッチとスープとサラダとフルーツだけのメニューで食堂を始めるお話。昔の常連さんや、お向かいのママさん、亡くなったお母さんの旧友らしき人。身勝手で言いたい放題で、自分と違うことを認めない。無神経な人達にも穏やかに対応する主人公に憧れたり、歯がゆかったり。たろちゃんが亡くなったのは悲しかったし、唯一の家族まで失った主人公の心中は察するに余りありますが、しまちゃんとの出会いがほっこりと暖かく全体の中でもいいスパイスになっていました。
Posted by
そうか、小林聡美さんでドラマにもなってるのね。食堂ものだから、『かもめ食堂』の二番煎じみたいにならなければいいけど・・・。 淡々と進むアキコの日常。でも、その心の裡はけっして穏やかなことばかりではない。それでも、日常のことをこなしていかなくてはいけない。 淡々と書かれているけど、...
そうか、小林聡美さんでドラマにもなってるのね。食堂ものだから、『かもめ食堂』の二番煎じみたいにならなければいいけど・・・。 淡々と進むアキコの日常。でも、その心の裡はけっして穏やかなことばかりではない。それでも、日常のことをこなしていかなくてはいけない。 淡々と書かれているけど、人生の重みが伝わってくる。でも、それを、どういなして生きていくか、だと思う。ドライに聞こえるかもしれないけど、群さんに、「生てけばいいのよ」って言われてるようで、心強い。
Posted by
ドラマを先に見ていました。物語が進むにつれ、展開の異なりに気づき、原作はこういった終わり方をしているとわかりました。この結末の方がつくり話、いわゆるハッピーエンドでおわらない、ほんの少しの現実感がみえて、すこしほっとした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
アキコは出版社を退職し、未婚でアキコを産んだ母の死をきっかけに、自分のお店を持つことにした。父親らしい人は分かっているけどもうこの世にはいない人。誰とも繋がっていないように見えるアキコだけど、バイトのしまちゃんがいる。猫のたろもいる。それで十分だったのに、たろはあっけなく死んでしまう。その部分は作者は猫が好きで好きでたまらないんじゃないかと思うほど書き込んであり、猫好きの人にしか伝わりにくい部分だった。けど、全体的に心が温かくなるものがつまった一冊でした。
Posted by
一人のアラフィフの女性の出自と脱サラして小さいレストランを始めると言う二本を軸に話が進むがタイトルにあるように飼い猫が主人公の感情を豊かにしてくれます。私の「こうありたい」小さな日常が描いてあり、大好きな本になりました。(玄米を自宅で精米し土鍋で炊くとか)
Posted by
普通の人とは違う生き方を強いられた主人公が、母親の死をきっかけに自分らしく生きようとする物語。 猫のたろちゃんとアルバイトのしまちゃんと一緒に新しいパンとスープのお店を始めたり、周りの人たちとの交流もあったり。 心理描写がすごく書き込まれてるところが良かったです。
Posted by
ドラマ化された時にナチュラル系猫友がはまっていて気になっていたこの作品。寝る前に軽く読み始めたら最後まで一気に読んでしまい、最後は号泣。こんなお店が近くにあったら通います。それほどナチュラル系ではないのだけど(*^_^*)
Posted by