パンとスープとネコ日和 の商品レビュー

群ようこ(著者)

2017/01/15

まけそうになること、自分がぶれそうになること、そういったことは生きてたらあるけど、それでも温かい気持ちになることもあって、それが人生。毎日を、日常を丁寧に大切に生きるってこういうことなんだろうなぁーと全体を通して感じた。

2017/01/10

周りにどう言われても詮索されても、自分の思った通りの店作りをしたアキコ。ゆるぎない芯があるからできることだし、煩わしい意見や態度を見ても色んな人がいるなぁと考えるので、こう生きれたらいいなと思った。たろちゃんとの別れは悲しみが伝わってきた。

2016/12/08

淡々としていて、あまり印象に残らなかった。初めは、自分のこだわりで開店したお店がどうなるのかや、主人公の考え方がどうなっていくのか気になっていたけど、最後は飼猫のお別れの話で終わり、その後が気になるところが色々ある。猫を飼っている人には共感できる部分が色々とあるのかも。

2016/10/17

お店も料理もシンプルで、でも素材にこだわっていて、かもめ食堂みたいだなぁと思いながら読んでいたらたろちゃんが。喪失感があまりにリアルで泣けて仕方ありませんでした。ブレないことと、傲慢にならないこと、絶えず考え続けるアキコが素晴らしいと思う。しまちゃんも好き。読み終わって、穏やかな気持ちがずーっと残ります。

2016/08/22

図書館で。
なんかかもめ食堂と同じようなお話だなぁと思いました。あちらはお結びでこっちはパンとスープだけど。
なんか…こだわらないことにこだわっているというか自分の大事と思うもの以外は割とどうでも良さそうな主人公だなぁと思いました。薄情というのはちょっと違うんでしょうが情が薄そう。良くも悪くも。

途中からネコが死んで悲しいってだけの話になってしまったような。いや、悲しいですけどね、悲しいでしょうけれどもね。でもなんか主題はなんだったんだろ？と考えると特に出てこないというか。
個人的にはお店って結構大変そうだなぁと思うのでこういう好きなことを好きな感じにやって生きていけるのは素晴らしいなあとおもいます。長続きするかは又別問題として。というか自分だったら体力がもたないと思う…

簡単に読めたので肩肘張らずに読める本といえばそれはそうなのですが。

2016/07/25

猫好きの群さん、「しいちゃんは元気ですか」、そんな気持ちで読み始めた「パンとスープとネコ日和」、２０１２．４発行です。「お食事処　カヨ」を営んでたお母さんが急死して、店を改装し自分で新しい店を始めたアキコはたろという３歳のキジトラ猫との生活。店には、しまちゃんという体育会系で性格のいい子を採用し楽しい日々を。よもや、たろちゃんが急死するという、そんな展開になろうとは。アキコの悲しみは、そのまま読者の悲しみで、とても辛いフィナーレです。第２弾「福も来た」、第３弾「優しい言葉」でアキコが元気になりますように。

2016/06/22

友達と行くのもよい時間を過ごせそうだけれど、いずれ1人で行ってみたいお店。
作っている人が温かいと、料理も間違いなく深みがある。

ラストの方は胸がチクチク痛い感じ、何だろう？この感じ…と思っていたが、これは失恋にそっくりです。 朝起きた時、一瞬忘れ、すぐ現実に戻るんですよね^^; でも大事な大事なものをたくさん残してくれる。成長させてくれる。

アキコの決断、そうかぁ。うん、そうなりますよね。。強いな。

続編に期待！次は「福も来た」を。

2016/03/30

猫のたろちゃんの描写がかわいすぎる。
本当に猫好きで猫飼いじゃなきゃできない描写。

私がまだアキコさんの年齢に達してないからかもしれないけど、私はアキコさんのようには生きれないなぁと思ってしまう。

続編に期待。

2016/02/28

最近、お風呂にいれていないので、やや獣臭くなってはいるが、その匂いすら愛おしい。そうされたたろは、
「ぐおおお、ぐおおお」
と喜びが最高潮に達し、鼻の毛穴も全開になる。

2018/07/29

慎ましく丁寧に暮らすこと、ぶれないこと、感情を抑えずに外に出すこと、時には人に甘えること、そんなことを考えつつ、穏やかな気持ちで読める話。しまちゃんの人柄がチャーミング。

「小さな事柄であっても、幸せだと思える自分が幸せ」「泣きたくなったら泣いた方がいいわ。体から出たがっているものは、出さないとよくないもの。」

映画を先に観てから読んだが、映画が原作の雰囲気を見事に再現していることに驚いた。小説の方が言葉で説明してしまう分、ストレートになってしまうこともあると思った。「かもめ食堂」の時も同じことを感じた。

自分の居心地のよい空間で、無理しすぎずに、気の合う人と一緒においしい料理を出す。商店街があり、周りの人とのつながりもある理想的なお店。
自分にまっすぐな女性二人の物語。