君が降る日 の商品レビュー
島本理生は苦しい恋愛話を書くのが上手い。 ナラタージュのような報われない恋というか楽しい恋愛が少ないって感じの
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冒頭から引き込まれる。 死が二人を分つまでとはよくあるものの、死から始まる関係性は歪。お互いに共通の人はいても、出会い方が出会い方なだけに完全にニュートラルには接することができない。 それにしても、人生の先達として導いてくれる良い母を久々に読んだ気がする。あと表紙が良い。
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恋人が自動車事故で亡くなり、運転していた五十嵐に対する感情が書かれたお話しでした。 初めは恋人の思い出や寂しい気持ちに頷けましたが、次第に主人公・志保態度や行動に頷けなくなりました。 私には志保の行動がわからなかったです。 他の作品も、主人公の気持ちに添う事ができず、私にはつま...
恋人が自動車事故で亡くなり、運転していた五十嵐に対する感情が書かれたお話しでした。 初めは恋人の思い出や寂しい気持ちに頷けましたが、次第に主人公・志保態度や行動に頷けなくなりました。 私には志保の行動がわからなかったです。 他の作品も、主人公の気持ちに添う事ができず、私にはつまらなかったです。
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所蔵本。再読。 表題作はあまり私の琴線には触れず… 「冬の動物園」の森谷くんに心ときめき、「野ばら」で恋と友情に切なくなった。作中に少しだけ登場した谷川さんの「あなたはそこに」という詩は紙に書いてに本に挟んでおこう。
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※このレビューにはネタバレを含みます
島本理生さんの作品は、全く同じ状況に自分がなったことがないのに、まるで自分がその状況にいるかのように感じられる。この1冊もその一つだった。客観的にみてどきっとするような出来事は一瞬「いやいや、それはないでしょう」と思いたくもなるけれど、でも現実では、そんなふうに、ゆるやかに、出来事はやってくるんだと思う。
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交通事故で大好きな彼氏を失い、その彼氏の親友とごたごたする話。(適当) ≪「私はこの人が、痛々しい。怖い。愛しい。自分には重すぎる。ぜんぶ本心だった。一つだけなんて選べなかった。」 一つなんて選べない。 いろんな感情がごちゃごちゃになって、その中には矛盾したものもある。好き...
交通事故で大好きな彼氏を失い、その彼氏の親友とごたごたする話。(適当) ≪「私はこの人が、痛々しい。怖い。愛しい。自分には重すぎる。ぜんぶ本心だった。一つだけなんて選べなかった。」 一つなんて選べない。 いろんな感情がごちゃごちゃになって、その中には矛盾したものもある。好きだけど嫌い、とか、ムカつくけど嬉しい、とか。それは自分ではどうすることもできなくて、だからそれで良いんだ。≫ もう本当にその通り、その通り過ぎると思った。 どうでもいい人ほど、苦手とか嫌とか普通とかそんなうすっぺらい感情しか湧かないけど。 好きで仕方ない人とかにはいろんな感情が混ざってしまう。 あの人に対して色々おもったな。 好きだし、むかつくし。会いたいし、会いたくないし。気づいてほしいし気づかれたくもない。たくさん矛盾した気持ちを持ちながら好きでいたなあ。。 主人公は結局、彼氏の親友と寝ちゃうていうことになるんだけど本当に島本理生さんの登場人物はそうだよな~って。笑 次は解説の部分、 ≪傷つくことを自覚しながらも、傷つかずにはいられない.それでも、食べて、笑って、生きていく. 「そして私は、真の軽薄というのは、責任を負いきれないものに対する安易な情なのだと気付いた。」 「好きなものは、たいてい好きな相手と共有する。だから相手がいなくなっても思い出は残る。」 「生きるということはきっと特別なことではなく、次に必要なものに手を伸ばし続けること。」 角田光代さんの解説。≫ 解説素晴らしい、、。 生きるということは~のやつはそうかーって。 てを伸ばすこと、前を向くこと、これが大切なのだと思った。
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3編の話しになっているが、どの話しも出て来る登場人物がすべて好きになれない人ばかりで、私には合わない作品だった。
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表題よりも野ばらのほうが好きだった。 恋になりきれない思春期の少年と少女の焦ったさが甘酸っぱくも虚しい。 寂しく見えるから傍にいたい、という気持ちはきっと愛。それが友愛か恋愛かはわからない。
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- ネタバレ
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表題作「君が降る日」 「どうしてこんなことになってしまったのか。 どうして、苦しい人たちがたくさん 集まっているのに、 互いが互いを救えないのか。」 大切な人の死を巡る、それぞれの想い とても繊細で、脆くて、 指先だけでも触れてしまうと 簡単に壊れてしまいそうで それらがすれ違い、でもどこかで絡み合う… ページを捲るたびに ひとりひとりの想いの背景が見えて、 空白を埋めていく 静かに波が大きくなるように その波に包まれて「人」を感じる そんな物語 . 「冬の動物園」「野ばら」も好きな話でした
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君が降る日は、境遇は全く同じではないが4ヶ月前に別れた元彼を忘れられない自分と重なる部分が大きかった。今の私を客観的に見れた気がするし、志保のお母さんを始めとする言葉がとても響いた。自分で自分の心を追い詰めるのはやめないと。。 五十嵐さんから感じる孤独を私もたまに知人から感じるこ...
君が降る日は、境遇は全く同じではないが4ヶ月前に別れた元彼を忘れられない自分と重なる部分が大きかった。今の私を客観的に見れた気がするし、志保のお母さんを始めとする言葉がとても響いた。自分で自分の心を追い詰めるのはやめないと。。 五十嵐さんから感じる孤独を私もたまに知人から感じることがある。友達として関わる分には周りにいないくらいとても優しくて良い人なんだけど、深く関わると底の見えない孤独に吸い込まれそうになるような感覚。 全体として奇想天外なストーリーではなく、どこにでも起こりうる話で登場人物の心情が丁寧に描写されているのがとても良かった。
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