君が降る日 の商品レビュー
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「野ばら」が心の奥に突き刺さった。 妹の元にいったきり戻ってこないシーン、その後の「あーあーあー」という心境。 "理解"できすぎて胸が苦しくなった。 その感情、知ってる。 ほかのストーリーも良かったけど、これだけは、琴線に触れたというか、過去を抉られたというか…。 全体的に優しい文体で好きな作品・作家さん。
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ナラタージュを読んだ時みたいな暗いけどなぜかみずみずしい感じや、語り手が見ている風景がスッと入ってくる感じがとても良かった。 どの話も良かったけれど、やっぱり表題作が一番心に残った。最初から良い意味で残酷なのにラストの全然違った方向の残酷さに驚いた。いや、ラストでそんな事ある?っ...
ナラタージュを読んだ時みたいな暗いけどなぜかみずみずしい感じや、語り手が見ている風景がスッと入ってくる感じがとても良かった。 どの話も良かったけれど、やっぱり表題作が一番心に残った。最初から良い意味で残酷なのにラストの全然違った方向の残酷さに驚いた。いや、ラストでそんな事ある?って感じだったけれどなんともリアルだった。 解説にもあったけどストーリーというか設定が残酷なのに読みやすいのがすごい。お気に入りの作者になりそう。
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好きな作家さんのひとりで島本さんが書くお話は、どれも静かで美しいと思います。3つの短編の中で私は最後のお話が心に残りました。とても読みやすい本だと思います。
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恋愛って色々な形があるんだなと改めて実感。 上手くいくから良いのではなく、何事も経験を積んで、人は沢山のことを学んでいくんだな。 これから色々な考えや価値観を持つ人と出会い、繋がっていくことはすごくワクワクすることだなと思った。 島本さんの作品は言葉が綺麗で印象的。他の作品...
恋愛って色々な形があるんだなと改めて実感。 上手くいくから良いのではなく、何事も経験を積んで、人は沢山のことを学んでいくんだな。 これから色々な考えや価値観を持つ人と出会い、繋がっていくことはすごくワクワクすることだなと思った。 島本さんの作品は言葉が綺麗で印象的。他の作品も色々と読んでみる!
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ナラタージュから島本理生さんを知りました。それ以来優しくて柔らかいでも読み終わったあとほんのり切なさが残る文章が好きです。もっと読みたくなる、短編集。
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島本理生さんの小説は初。私の好きな角田光代さん解説ということで読んでみたが、サラッと読めて、読み終わってもまだまだ読み足りない、もっと読みたい!と感じた。静かな切ない恋が島本さんの落ち着いた文体で描かれていて、美しいと思った。
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島本理生作品は、何故こうも、愛おしい気持ちになるのだろうか。 解説の角田光代さんの文章を読んで、心做しか私が感じていたことの断片が結びついて、答え合わせができた気がした。 島本作品に出てくる登場人物は、ただただ普通の生活を送っている人間にとっては、受け入れ難い、感情移入しにくい...
島本理生作品は、何故こうも、愛おしい気持ちになるのだろうか。 解説の角田光代さんの文章を読んで、心做しか私が感じていたことの断片が結びついて、答え合わせができた気がした。 島本作品に出てくる登場人物は、ただただ普通の生活を送っている人間にとっては、受け入れ難い、感情移入しにくい境遇であると感じる時があるかもしれない。普通の生活といっても、個々の人間それぞれの普通の価値観が違うため一概には言えないのだが、 例えていえば、両親がいて、共に住み、大学まで面倒を見てくれる。とか、そういった類だろうか。 けれど、島本作品の登場人物は、そのどこかが欠けることが多い。 そしてさらに残酷だったりする。 けれど、その中で登場人物の繊細な心の動きの描写が、 読み進めていくうちに自分でもびっくりするほど、 すっかりと主人公に寄り添ってしまう自分がいる。 それは死に近いような絶望を感じているはずなのに、読み手の自分と同じように、温かい食事をして、人を好きになって、愛を感じて、傷ついて、けれどもどことなく自分に対しての愛が産まれてくるような。生きてる実感が強く感じられるような、愛おしい感情がどこからが湧き上がってくる。 島本理生の作品を読む人の中には、境遇が奇抜すぎて共感できない、とか、主人公が馬鹿すぎる。と感想を言う人がいるが、確かに馬鹿で可哀想なのかもしれないけれど、私は確かに″生きてる″彼女たちへ自分を重ねてならない。 なぜだかわからないが、確かにそこには生きて人を愛そうとする美しい人間味があるのだと思う。
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普段あまり読まない恋愛小説 読み終わったあとなぜだかしんみり、切ない気持ちになった。 作者の文が素敵だった。 特に感情表現の文は恋の切なさが詰まっていた。
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「野ばら」がよかった。 読みながら、なんでこのタイトルなんだろうって思っていたけど、最後のページでよくわかった。 切ない、とかの一言では表せないような関係だなあ。 「別れるといえない関係」を築くことは、失わないことと同義ではないんだと気付かされた。
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いままで読んだ島本理生さんの作品の中で、一番好きかもしれない。中編3つ。いずれも、長編ほどの大きなストーリーの起伏はない。逆にそのぶん、より共感しやすかったようで、自分のことのように胸に迫ってきた。あとそれから、角田光代さんの文庫版解説が素晴らしい。なぜファンが惹きつけられるのか...
いままで読んだ島本理生さんの作品の中で、一番好きかもしれない。中編3つ。いずれも、長編ほどの大きなストーリーの起伏はない。逆にそのぶん、より共感しやすかったようで、自分のことのように胸に迫ってきた。あとそれから、角田光代さんの文庫版解説が素晴らしい。なぜファンが惹きつけられるのか、そのカラクリみたいな部分を分析してある。なるほど、だから島本さんの作品が好きなんだ私は、と得心した。
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