遺伝子はダメなあなたを愛してる の商品レビュー
日々の悩みはどうしても私の思考内で完結してしまい、拡がりが見えない時がある。だから、悩みなんだが。 この本では、生物学的視点でそんな悩みに光を当ててくれる。それを採用するかは人それぞれだが、私にはものすごく刺さって泣きそうになってしまった。哲学や歴史とはまた別の光。 それは内...
日々の悩みはどうしても私の思考内で完結してしまい、拡がりが見えない時がある。だから、悩みなんだが。 この本では、生物学的視点でそんな悩みに光を当ててくれる。それを採用するかは人それぞれだが、私にはものすごく刺さって泣きそうになってしまった。哲学や歴史とはまた別の光。 それは内容もさることながら、福岡先生の華麗なる文章にも力があるんだと、この本で確かめられた。
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視点にやさしさを与えてくれる本 【読んだきっかけ】 知人に「脳科学と進化心理学にハマっている」と話したところ、「生物学者なんだけど福岡伸一さん知ってる?合うかも」と教えていただいた。 (大阪万博2025で福岡先生のパビリオンが出展されている) 数ある著作の中でも、タイトルに惹か...
視点にやさしさを与えてくれる本 【読んだきっかけ】 知人に「脳科学と進化心理学にハマっている」と話したところ、「生物学者なんだけど福岡伸一さん知ってる?合うかも」と教えていただいた。 (大阪万博2025で福岡先生のパビリオンが出展されている) 数ある著作の中でも、タイトルに惹かれて本書を手に取った。 自己肯定感が著しく低かった私が、すこしずつ自分を認められるようになりつつあったタイミングで、後押しをしてほしかったのだと思う。 【感想】 タイトル的に生物学的観点から自己肯定について語る本かと思っていたが、そういった意図の本ではなく、週刊誌AERAの連載コラムをまとめたものであった。 生活のふとした場面でわき起こるささやかな疑問について、福岡先生がこたえていく…という内容。そのためひとつひとつは短くてサクサク読めるが、あらゆる日常を投げかけているので幅広いシーンに生物学者から見た、新たな視点を与えてくれる。 ありふれた日常に、やさしさのまなざしフィルターをかけると世界がどのように見えるのかを示してくれる本。 【以下、本文引用を含む感想】 卵子提供してまで子孫を残さなくてはならないか?という問に対しての応えがとても印象に残った。 ─以下引用─ 確かに生命体は子孫を残すように作られています。しかしそれは生物としての義務ではありません。生き物には、繁殖に成功しないで一生を終える個体はたくさんいますが、子孫を残せなかった個体にも罰や不利益はありません。種全体で一定数の繁殖が起きていればよいのです。その点、人類は安泰です。ですから私はこう思うのです。 遺伝子は私たちに子孫を残せと指令しているのではなく、むしろこう命じているのです。自由であれと。 ─引用ここまで─ 自身もアラフォー女性でありながら、子どもがいないという後ろめたさを多少感じながら生きていたので、この視点に心が救われたところがある。 また、あとがきやカバー折り込み部分にも「自由であれ」と再掲しているので、本書のいちばん触れたいことは、遺伝子(性別)の役割に縛られることなく、心も身体も自由であっていいということではないかと思った。
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人間に必要なタンパク質は全て自ら作り出すことができる。すっぽんを食べたからコラーゲンでお肌ツヤツヤは、確率的に非常に低い。プラシーボ効果はあるかもしれないが、外来コラーゲン(食べたすっぽん)とヒトのコラーゲンとアミノ酸配列が違う。これはお賽銭として投じた硬貨が巡り巡ってタクシーの...
人間に必要なタンパク質は全て自ら作り出すことができる。すっぽんを食べたからコラーゲンでお肌ツヤツヤは、確率的に非常に低い。プラシーボ効果はあるかもしれないが、外来コラーゲン(食べたすっぽん)とヒトのコラーゲンとアミノ酸配列が違う。これはお賽銭として投じた硬貨が巡り巡ってタクシーのお釣りとして財布に戻ってくるようなものというたとえが、面白い。同じ価値でもでももはや違うお金。 コラーゲンでお肌ツヤツヤ!というのは生物学的に髪の毛を食べたら髪の毛が、ふさふさ!と同じ主張というのもわかりやすい。
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なんだか、見出しの問いについてのぴったりな回答でないものも結構あったと感じたが、生物学的な視点からのお話が面白かった。 「自由であれ」という考え方、いいな。 世界は、生き物は、全てが合理的であるわけではないんだよな。 【memo】 ミドリゾウリムシ ゾウリムシの中にクロレラが...
なんだか、見出しの問いについてのぴったりな回答でないものも結構あったと感じたが、生物学的な視点からのお話が面白かった。 「自由であれ」という考え方、いいな。 世界は、生き物は、全てが合理的であるわけではないんだよな。 【memo】 ミドリゾウリムシ ゾウリムシの中にクロレラが入って、共生している。 カズオ・イシグロ 「わたしを離さないで」「Never let me go」 ガーシュイン 「They can't take that away from me」 ピーマンの苦みはポリフェノール 女性の卵子は全て、胎児期の最初たった4ヶ月の間に作られる。約700万個。思春期までに残るのは約30万個。排卵は生涯に数百個。 温泉の効用 ・全身が温まることによって、血の巡りがよくなり(熱を放散するため、血管が弛緩し、血液量が増える)循環不全が解消される。 ・HSP(ヒートショックプロテイン)というたんぱく質が増産される。細胞内の変性物や老廃物の分解を行うときに使う。42~43度で反応。 食品添加物 コチニール 白いコチニールカイガラムシを乾燥させ、アルコールにつけて作る。
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Q&A形式の短編エッセイが並ぶ構成。 さすが、質問に対して、博学を駆使していろんなお話をされるなぁと感心もあるのですが、一つ一つの内容が説明的、情報量が多く、淡々としているので、長時間の読書には向いてないなぁと思いました。 へぇーと思えることも多いのですが。 タイトルの...
Q&A形式の短編エッセイが並ぶ構成。 さすが、質問に対して、博学を駆使していろんなお話をされるなぁと感心もあるのですが、一つ一つの内容が説明的、情報量が多く、淡々としているので、長時間の読書には向いてないなぁと思いました。 へぇーと思えることも多いのですが。 タイトルの答えは一番最後にわかります。 効率重視な現代人にも、生物の世界から見る目があれば、セコセコ働くことだけが全てではないと思えるのかもしれません。
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優しくてあったかくて、残酷。でもとてもやわらかい。生物学者による、さまざまな自然(あるいは不自然)に対する疑問に丁寧に答えていく本書は、知的好奇心を満たしてくれるしあたたかさも感じさせてくれる。明確な回答になっていないものや、で?答えは?というようなものもあるけれど、それは文面か...
優しくてあったかくて、残酷。でもとてもやわらかい。生物学者による、さまざまな自然(あるいは不自然)に対する疑問に丁寧に答えていく本書は、知的好奇心を満たしてくれるしあたたかさも感じさせてくれる。明確な回答になっていないものや、で?答えは?というようなものもあるけれど、それは文面から汲み取ったり考えたりする隙間があるということで、その文章感も好きだった。蝉と合成着色料の話が好き。
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同著者の「生物と無生物のあいだ」が面白かったので手にとったが、様々な話題の2ページQAが続き、集中できないなぁ、と思っていたら、AERA連載のコラムをまとめたものであることに気がついた。雑誌連載のまとめ本によくあることだが、個別には面白いが、本として続けて読むと散漫に思えて面白さ...
同著者の「生物と無生物のあいだ」が面白かったので手にとったが、様々な話題の2ページQAが続き、集中できないなぁ、と思っていたら、AERA連載のコラムをまとめたものであることに気がついた。雑誌連載のまとめ本によくあることだが、個別には面白いが、本として続けて読むと散漫に思えて面白さが薄れるタイプだと思う。とはいえ、個別の話はそれなりに面白い。LEDのエネルギーの光変換効率は30%で電灯の10%に比べれば高いが、ホタルは90%ちかいとか。雑学王になれる短編集。暇な時に2,3項づつ読むのがよいのかもしれない。
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遺伝子の柔軟さ、自由さをメインテーマとしてさまざまな生き物に触れながら、興味を引く生物の話がたくさんでてきた。 遺伝学、進化論を新たな視点から捉えることもでき、非常に勉強になった。 むしろ自由であれ、なんだか心まで軽くなった気がします。
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持論を展開してるなー。。という印象。 ご自身の専門以外の事まで知った様に語りすぎでは。 自由で優しい生命の話とありますが、あれは良くない、あの説はありえない、など、否定も目立ち、題名と少し違う気がする。 例えばコラーゲンは食べても肌は綺麗にならない、という話。 これはよく、科学...
持論を展開してるなー。。という印象。 ご自身の専門以外の事まで知った様に語りすぎでは。 自由で優しい生命の話とありますが、あれは良くない、あの説はありえない、など、否定も目立ち、題名と少し違う気がする。 例えばコラーゲンは食べても肌は綺麗にならない、という話。 これはよく、科学かじった人が知ったかぶりで披露する話ですが。 確か最近は、コラーゲンを取ることで体内でのコラーゲン生成が活性化されるという説も有ったはず。 完全に否定する事はできないんじゃないですかね。 「無い」事の証明は難しいので、科学の世界では、「まだ知られていない」とか、「見つかっていない」「無いと言われている」と表現します。 そこを利用すれば、否定無しの1冊も作れたのでは。 そうすればもっと、題名通り当たりの優しい本になっていたと思います。
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コンセプトは『ドリトル先生の憂鬱』 福岡伸一が、ドリトル先生となって、 質問に答えるという方式だが。 質問と直接関係なく、本丸よりもお堀を埋めている という感じで、それは、それでおもしろい 質問形式。 ドリトル先生は言う 『知的であることの最低条件は、自己懐疑である。』 福岡伸...
コンセプトは『ドリトル先生の憂鬱』 福岡伸一が、ドリトル先生となって、 質問に答えるという方式だが。 質問と直接関係なく、本丸よりもお堀を埋めている という感じで、それは、それでおもしろい 質問形式。 ドリトル先生は言う 『知的であることの最低条件は、自己懐疑である。』 福岡伸一の仕事に対する自己懐疑がその中には含まれる。 『昆虫』少年であったことも メルヘン的に伝える。 質問自体もおもしろい。 答が先にあって、質問しているような 後だしジャンケン的アプローチ。 遺伝子ハンターの分子生物学から、 『動的平衡の生命観』をもっと深めると言う目的なんですね。 ゴキブリが 3億年前に誕生し、 その生態系での役割を考え、時間軸を考えるべきだ。 ゴキブリをリスペクトすべきだ という回答から始まる。 ドリトル先生は言う 『人生は短いものだ。荷物なんかで煩わされるのは、実に詰まらんことだ。』 パンダは 旨味を感じるグルタミン酸レセプターが欠如している。 もともと 肉食だった猫が、旨味を感じられなくなって、 タケばかりを食べるようになった。 セルロース分解菌が少なく、1日 40キロのタケを食べる。 ふーむ。 やはり、博物学的な感じがする。 生物は 多様性の中にあり、多様な答の方法がある。 と言うことが、わかる。
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