ピダハン の商品レビュー
現在起こっていることしか伝えない価値観。 子どもが包丁を使っていても危険と言って遠ざけない、切り傷ができても手当てをしてしかる。自律して生きていく。 川で出産して、子どもが出てこなくて苦しんでいても親の助けがなければまわりは助けないで亡くなっていく。 それでいて幸せに過ごしている...
現在起こっていることしか伝えない価値観。 子どもが包丁を使っていても危険と言って遠ざけない、切り傷ができても手当てをしてしかる。自律して生きていく。 川で出産して、子どもが出てこなくて苦しんでいても親の助けがなければまわりは助けないで亡くなっていく。 それでいて幸せに過ごしているという、価値観とは何か、幸せに生きるとは何かと考えさせられる本でした。
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honzで名著と紹介されていたので借りる。 ある部族の言語から彼らの生き方を知り、 翻って現代社会を批判するって感じの‥等現代日本人らしく俯瞰しちゃえば知った顔で批評できるが 著者が命や人生の大半を賭けて得た知的でワイルドな体験を、安全な家でたった数時間で追体験させてもらえるの...
honzで名著と紹介されていたので借りる。 ある部族の言語から彼らの生き方を知り、 翻って現代社会を批判するって感じの‥等現代日本人らしく俯瞰しちゃえば知った顔で批評できるが 著者が命や人生の大半を賭けて得た知的でワイルドな体験を、安全な家でたった数時間で追体験させてもらえるのを素直に感謝し楽しむという姿勢で読めた。 オチも含めてフィクションでも面白い話。 個人的に持ち帰った学びとしては、「人は生まれ育った環境で得たアイデンティティを、人生から完全に切り離せると思わない方が良い」という思いが強まった。
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チョムスキーの言語理論に真っ向から異を唱える本書は、特に言語学を学ぶ人皆さんに読んでほしいと思います。絶対一読の価値があります。
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「キーフレーズ」 今を生きるということ。 ピダハンの人々は過去も未来もなく、今を、今、出来ることを忠実に行なっていく。 ある意味消費的な生き方ではあるが、それでも幸福論の一つとして、比べない。人は死ぬ。やれることをやる。そんなことを伝えてくれる本だった。
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チョムスキーやウォーフの説があたかも完全であるかのように捉えていたかもしれない。ピダハンの文化も、"ダン"とその家族たちの文化も私に馴染むそれとは異なるなぁと考えながら読んでいた。いまはピダハンはどう暮らしてるのだろう
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自分自身がクリスチャンとして、伝道師である著者が無神論者になった経緯と影響を与えたピダハンについて詳しく知りたくて本書を手に取った。 文化人類学は学生の頃の専門分野だったので読むだけでドキドキワクワクが止まらなかった。彼らの価値観や文化は実に興味深いものだった。 また、著者が最...
自分自身がクリスチャンとして、伝道師である著者が無神論者になった経緯と影響を与えたピダハンについて詳しく知りたくて本書を手に取った。 文化人類学は学生の頃の専門分野だったので読むだけでドキドキワクワクが止まらなかった。彼らの価値観や文化は実に興味深いものだった。 また、著者が最後に無神論者になった経緯を書いていたが相当の葛藤があった事が目に浮かんだ。自分自身も信仰に揺らぐ事もあるので生まれた場所・価値観・文化でイエスを受け入れてなかったかもしれない。信仰とはなんなのか、改めて考えていきたい。 そしてこれを機にまた文化人類学系の本を手に取っていきたいと思った。
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アマゾンに暮らす少数民族ピダハンの言葉を研究するキリスト教伝導師の話。面白い言語的な特徴を紹介するにとどまらず、彼らの価値観ー直接体験の原則ーを紐解く。巻末、エピローグに入る前の一節にこうある。「(ピダハンは)自分たちが知らないことは心配しないし、心配できるとも考えず、あるいら未...
アマゾンに暮らす少数民族ピダハンの言葉を研究するキリスト教伝導師の話。面白い言語的な特徴を紹介するにとどまらず、彼らの価値観ー直接体験の原則ーを紐解く。巻末、エピローグに入る前の一節にこうある。「(ピダハンは)自分たちが知らないことは心配しないし、心配できるとも考えず、あるいら未知のことをすべて知り得るとも思わない。その延長で、彼らは他者の知識や回答を欲しがらない。」 ピダハンはアマゾンに居住する民族に珍しく、ほほ笑んだり笑ったりする時間が非常に長いらしい。出会った中で最も幸せそうな人々とも書かれている。直接体験の原則は、私たちに幸せになるヒントを教えてくれているような気がする。
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面白かった!言語学の基礎知識をあまり知らないので難しい部分もあったが、ピダハン族との交流の記録が多く書かれていたので楽しく読めた。 ピダハン族の言語研究を通してキリスト教信者から無神論者になった、という前情報(あらすじに書いてある)を最初に見た時、言語研究をしているだけで?と不思...
面白かった!言語学の基礎知識をあまり知らないので難しい部分もあったが、ピダハン族との交流の記録が多く書かれていたので楽しく読めた。 ピダハン族の言語研究を通してキリスト教信者から無神論者になった、という前情報(あらすじに書いてある)を最初に見た時、言語研究をしているだけで?と不思議に思ったが、読了後はなるほど……と納得した。 そもそも言語研究の仕方を知らなかったので、どのように現地の人から言葉を採取して理解していくかの方法が面白く感じた!多くの言語に見られて当然だと思われていることがピダハン語に存在しないと分かるのは相当大変だっただろうなぁと思う。その何年もかかったであろう過程を本で読ませてもらえるのって本当に贅沢!ありがたいな〜
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ゆる言語学ラジオで紹介されていたのをきっかけに手に取った。 誰にでも読みやすいタイプの本ではないと思うが、独自色の強いピダハンの世界に触れることは、新しい視点に気付かされることに繋がると思う。
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30年以上アマゾンの一部族ピダハンとともに暮らして学んだことをまとめた本 数えたり計算したりしない 色もない 遠い過去も未来も空想も話さない 左右もない
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