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ピダハン 「言語本能」を超える文化と世界観
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2012/03/24 |
| JAN | 9784622076537 |
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ピダハン
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商品レビュー
4.2
142件のお客様レビュー
☆5 久し振りに目から鱗というか、新しい考え方・世界を教えてくれるような本に出会った。 ピダパンというブラジルのアマゾン奥地の少数民族に対して、キリスト教宣教師である著者が改宗を促そうと現地で生活するものの、現地でピダパン族と30年以上一緒に過ごし、彼らの言語、文化、考え方を...
☆5 久し振りに目から鱗というか、新しい考え方・世界を教えてくれるような本に出会った。 ピダパンというブラジルのアマゾン奥地の少数民族に対して、キリスト教宣教師である著者が改宗を促そうと現地で生活するものの、現地でピダパン族と30年以上一緒に過ごし、彼らの言語、文化、考え方を深く知り、寧ろ著者が無神論者に改宗したという話。 第1部が現地で過ごした中で著者が気付いた西洋的な考え方との違いが述べられ、第2部ではその観察が言語・文化学の視点から論理として昇華されている。 非常に衝撃的だったのは ピダパン族はその日その日の生活自体が全てであり直接的に体験されたものしか語らないという直接体験の原則が強い。故に… +数字という概念もない(数字も含めて何かを一般化すると体験の直接性が失われるため) + 色の概念もない + 右左の概念もない。相対的な位置ではなく自分の周りの世界における位置を大事にする(川の上流、下流) +創造的神話(我々は何から生まれたのか、日本でいう神道やキリスト教で言うイエス)を一切持たない + しかし精霊という概念はあり非常に大事にしている(精霊はピダパンの誰かに憑依する形で現出するので、憑依された人を見た人たちにとっては直接体験されるもののため) という、西洋的社会では考えられないような考え方がたくさんあった。 でもだからこそ、直接的に経験している今だけが彼らにとっての関心事で、信仰・将来・過去といった、直接的に経験していない事に対しては何も悩まない。著者はそういった姿勢を見て、いるか分からない神を信じ、あれやこれや憂いている西洋人よりもよほど幸せじゃないかと気づくに至ったという話。 なんかこんな考え方があるんだと目から鱗だったし、そこから言語、文化、文法、人間の真理に思いを馳せる著者の論理展開も非常に面白かった。
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まず、著者の行動力が凄まじい。 ①ピダハンの生き方について、直接体験しか認めないところは合理的・科学的な考え方で個人的には気に入った!文明の利器を教えたとしても、それを学ぼうとしないからこそ、独自の文化が保たれているのだなとも思った。夢を見たとき、歌うように語るのは神秘的だし実...
まず、著者の行動力が凄まじい。 ①ピダハンの生き方について、直接体験しか認めないところは合理的・科学的な考え方で個人的には気に入った!文明の利器を教えたとしても、それを学ぼうとしないからこそ、独自の文化が保たれているのだなとも思った。夢を見たとき、歌うように語るのは神秘的だし実際に聞いてみたい笑 ②言語について、リカージョンが見られないシンプルな構造は、「今を生きる」ことを重視したピダハンの世界観を反映していると感じた。言語と文化(環境)は密接に関わっているのだなとよく分かった。この本を読んで、改めて日本語の柔軟さにも気づけた! ③ピダハンの「その日を楽しく生きる」という価値観と、それを叶えられる環境がすでにあるから、宗教を必要としないのだなと納得できた。何より、ピダハンは自分たちに誇りを持っているのがカッコイイ!!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
価値観が揺さぶられる1冊だった。 * 「お前はイエスを見たのか?」というピダハンの問いは、彼らの徹底した経験主義を象徴している。彼らにとって、直接経験していない事象は信頼の根拠になりにくく、そのためエヴェレットの語るイエスの存在も、裏付けのない伝聞として退けられる。 この姿勢は、彼らの生活様式とも関係していると考えられる。農耕のように将来の収穫を前提として現在の資源を投じる営みは、直接経験を重視する文化と必ずしも親和的ではない。数ヶ月先の不確実な成果よりも、「今ここ」で確かに得られるものが優先されやすく、抽象的な未来に基づく長期的な計画や蓄積は相対的に重視されにくい。 アマゾン川流域のような環境変動の大きい地域では、このような「今ここ」に基づく判断が生存に直結する可能性がある。ピダハンの世界観は、計画と蓄積を重視する現代社会とは対照的であるが、それは単なる欠如ではなく、特定の環境に適応した一つの生活様式として位置付けることができる。
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