盤上の夜 の商品レビュー
囲碁、将棋。 何十手も先まで読み切る棋士達は、盤上にどんな世界を見ているんだろうか? 本書は、囲碁、チェッカー、麻雀等のゲーム盤上で繰り広げられる闘いに、宇宙の拡がりを感じることができる小品6編の短編集。 が、残念ながら、私にはそのゲームの面白さが直感的にわからなくて、落語の...
囲碁、将棋。 何十手も先まで読み切る棋士達は、盤上にどんな世界を見ているんだろうか? 本書は、囲碁、チェッカー、麻雀等のゲーム盤上で繰り広げられる闘いに、宇宙の拡がりを感じることができる小品6編の短編集。 が、残念ながら、私にはそのゲームの面白さが直感的にわからなくて、落語のオチを解説してもらいながら聴くような、こちらの準備不足を感じさせられた。 その辺に詳しい方なら、もっと楽しめると思います。
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囲碁や麻雀、将棋などの盤上と、それ以外で繰り広げられるドラマ…なんて言葉ではちっともあらわせない。 冒頭の表題作、「盤上の夜」は、いきなり四肢がない女流棋士の話からはじまる。 なぜそんなシチュエーションが、というのも気になるが、とにかくこの人物の苛烈さと繊細さがすごい。囲碁は...
囲碁や麻雀、将棋などの盤上と、それ以外で繰り広げられるドラマ…なんて言葉ではちっともあらわせない。 冒頭の表題作、「盤上の夜」は、いきなり四肢がない女流棋士の話からはじまる。 なぜそんなシチュエーションが、というのも気になるが、とにかくこの人物の苛烈さと繊細さがすごい。囲碁は抽象だ、抽象で世界を塗り替えたい、と。そんな彼女は、盤上の出来事を自分の痛覚として感じているのでは、という表現がある。これはSFだからということではなく、突き抜けたその精神がそうさせるのだろう。 他の収録作も含め、激しい本である。それぞれのゲームのルールなど知らなくても大丈夫だからその点は安心できるが、この昂揚は安心とはまた違う。ラストはとても綺麗な、荘厳な、そんな風に思えた。
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由宇と相田、囲碁の「盤上の夜」。チェッカーのチャンピオンとプログラム「人間の王」。それは魔法なのか、教祖と囲む麻雀「清められた卓」。チャトランガの始まりは…ラーフラとその父の「象を飛ばした王子」。その三人姉弟の歪みと野望、将棋の「千年の虚空」。そして「原爆の局」。 んんー「人間の...
由宇と相田、囲碁の「盤上の夜」。チェッカーのチャンピオンとプログラム「人間の王」。それは魔法なのか、教祖と囲む麻雀「清められた卓」。チャトランガの始まりは…ラーフラとその父の「象を飛ばした王子」。その三人姉弟の歪みと野望、将棋の「千年の虚空」。そして「原爆の局」。 んんー「人間の王」が好きかなー。
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全体的な超脱無機質さは淡々で6つの物語を語ってくれた。題材はすごく新鮮だが、読者層も狭くなったんだな。
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囲碁・チェッカー・麻雀・チェス・将棋。 どれも名前だけは知っている程度の自分でしたが、いやー、面白かった!これ、ルールが解っていたら、もっと楽しめる内容なんだろうなあと、勉強してからもう一度読んでみようかとか思ってしまいました。 背景は若干暗い感じではあるのですが、其処がメインの...
囲碁・チェッカー・麻雀・チェス・将棋。 どれも名前だけは知っている程度の自分でしたが、いやー、面白かった!これ、ルールが解っていたら、もっと楽しめる内容なんだろうなあと、勉強してからもう一度読んでみようかとか思ってしまいました。 背景は若干暗い感じではあるのですが、其処がメインのお話では無い所が凄い凄い。ジャンルはSFと云う。それも頷ける描写多々あり。 宇宙とか近未来とか、そういう世界で繰り広げられるファンタジーとも取れる内容より、昨今のSFは日常に根ざした「すこし・ふしぎ」の意味合いも含まれるサイエンスフィクションだよなあと思いました。人の意識を扱う物が多いのも、その所為なのか非常に親しみやすい。SFが苦手と仰る前に手に取って頂きたい。 「象を飛ばした王子」は「聖★お兄さん」でしか再生されなかったのですが、麻雀と将棋は能條純一さんの絵で脳内再生されております。あーそっちも読みたくなってきた!
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図書館で。 そういえばなんかのアンソロにチェッカーゲームの話は載っていたような…? 私は将棋も囲碁もチェスも麻雀も出来ないので出来たらもっと面白かったのかなあなんて思いながら読みました。 独特の世界観、としか言いようがない。その道に通じるもののみがたどり着ける境地とでもいうのか...
図書館で。 そういえばなんかのアンソロにチェッカーゲームの話は載っていたような…? 私は将棋も囲碁もチェスも麻雀も出来ないので出来たらもっと面白かったのかなあなんて思いながら読みました。 独特の世界観、としか言いようがない。その道に通じるもののみがたどり着ける境地とでもいうのか。SFなのかどうかもわかりませんが精神世界と疾患に造詣が深くないとなかなかかけないお話なんだろうな、と思いました。作中の実在する人物の事はもう少し調べてみようかな、とも。面白かったです。
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15\02\11 半分で断念 面白くないわけでなないけど…わくわくもしない。すべてがボードゲームの短編というコンセプトはよいのだけどなー、
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チェス、将棋、囲碁、マージャンといった卓上ゲームを題材に、近未来を描くSF短編集。まあまあかな。トリックや仕掛けは今一つで、観念的になりがちなストーリー。
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とても面白かった! 囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋など、盤上遊戯・卓上遊戯をめぐるSF短編なのだが、SFというよりはセンス・オブ・ワンダーである。 知的ゲームの対局において、「真理」が垣間見える瞬間、を描いた作品集だと言ってもいいかもしれない。 なぜそれと向き合うのか...
とても面白かった! 囲碁、チェッカー、麻雀、古代チェス、将棋など、盤上遊戯・卓上遊戯をめぐるSF短編なのだが、SFというよりはセンス・オブ・ワンダーである。 知的ゲームの対局において、「真理」が垣間見える瞬間、を描いた作品集だと言ってもいいかもしれない。 なぜそれと向き合うのか? なぜそこに見出すのか? ギリギリのところまで登り詰める、あるいは深い深い海の底まで潜っていくことの意味が、ゲームのプレイヤーを通して、そしてゲーム自体を通して語られる。 それらがたどり着くのは勝敗という結果だが、そこに至る道筋は「創造」であるのかもしれない。 私は盤上遊戯・卓上遊戯に関して全く無知なのだが、どの話もとても興味深く読んだ。 一番好みだったのは「人間の王」。なぜ、という理由をとことん追求しており、とても引き込まれたお話だった。
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盤ゲームを題材とした小説。だけど、そのゲーム自体を良く知らないので、よく判らなかった・・・。 その世界観みたいなものをわずかでも知っている人なら、十分に楽しめるであろうことは、間違いない。 第33回SF大賞。
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