盤上の夜 の商品レビュー
素晴らしい。 盤上遊戯、卓上遊戯ばかりを扱った 6 つの短編からなる作品集。 受賞作以外の 5 作品の出来が良いと思うのは、 作者の成長なのか。 偉そうでゴメンナサイ。 「盤上の夜」 2010 年 第 1 回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)受賞。 2012 年 第...
素晴らしい。 盤上遊戯、卓上遊戯ばかりを扱った 6 つの短編からなる作品集。 受賞作以外の 5 作品の出来が良いと思うのは、 作者の成長なのか。 偉そうでゴメンナサイ。 「盤上の夜」 2010 年 第 1 回創元SF短編賞選考委員特別賞(山田正紀賞)受賞。 2012 年 第 33 回日本 SF 大賞受賞作品。
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囲碁、チェッカー、麻雀……、様々なボードゲームを素材にした6つの物語を収めた連作短編。極限まで研ぎ澄まされた勝負師の思考の末に現れる風景の凄まじさに心が震える。お気に入りは「盤上の夜」、「人間の王」、「清められた卓」かな。
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囲碁、将棋、チェッカー、麻雀などのゲームを巡る連作集。魅力は、サイモン・シンの科学物ノンフィクションを読んでいるような面白さ。天才たちの高みに満ちた知覚を追体験できるあの感じだ。もちろんコレはフィクションなんだけど、ストーリーテラーである取材者の視点から淡々と、かつ詩的に書いてる...
囲碁、将棋、チェッカー、麻雀などのゲームを巡る連作集。魅力は、サイモン・シンの科学物ノンフィクションを読んでいるような面白さ。天才たちの高みに満ちた知覚を追体験できるあの感じだ。もちろんコレはフィクションなんだけど、ストーリーテラーである取材者の視点から淡々と、かつ詩的に書いてるところが読ませる。個人的に各ラストの締め方がサッパリし過ぎているので物足りないくらいか。各掌編に記されている参考文献が興味深い。次回作も期待!
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はい。今年一番どころか、表題作、『清められた卓』『象を飛ばした王子』は間違いなくオールタイムベストに名を連ねていいレベル。 文体は思いっきり硬質です。あえてこの文体を選んでいるのでしょうが、盤という最終的には孤独な世界。しかし盤上は世界の一部を展開させることもできる広大な世界であ...
はい。今年一番どころか、表題作、『清められた卓』『象を飛ばした王子』は間違いなくオールタイムベストに名を連ねていいレベル。 文体は思いっきり硬質です。あえてこの文体を選んでいるのでしょうが、盤という最終的には孤独な世界。しかし盤上は世界の一部を展開させることもできる広大な世界である。それに取り憑かれたもの、そこに到達できなかったものを描くにはこの文体しかないともいえる。 素人読者が何を言ってもはじまらない。とにかく読め。買って読め。そして圧倒されろ!! 目眩く小説体験ができるはずだ。 ところで、山田正紀と飛浩隆がこの作品集を好きなのは、当然な気がする(そしてたぶん凄く嫉妬していると思う)。 「亜空間でポン!!」にあんな意味があったとは……知らんかった ヽ(゚∀゚)ノ
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「盤上の夜」囲碁・四肢を失った女性 「人間の王」チェッカー・コンピュータとの対戦 「清められた卓」麻雀・教祖の超能力 「象を飛ばした王子」チャトランガ・ブッダとその息子 「千年の虚空」将棋・兄は量子歴史学を立ち上げ、弟は将棋を通して 「原爆の局」囲碁・広島原爆投下時に打たれていた...
「盤上の夜」囲碁・四肢を失った女性 「人間の王」チェッカー・コンピュータとの対戦 「清められた卓」麻雀・教祖の超能力 「象を飛ばした王子」チャトランガ・ブッダとその息子 「千年の虚空」将棋・兄は量子歴史学を立ち上げ、弟は将棋を通して 「原爆の局」囲碁・広島原爆投下時に打たれていた局 いずれの話もゲームの向こうの「世界を変える」を見据える。残念なことに出てくるゲームをひとつも知らない。知っていたら一層面白いだろう。
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