定本 百鬼夜行 陽 の商品レビュー
おなじみ京極堂百鬼夜行シリーズのサイドストーリー集。 とはいっても、メインストーリーの方の最新刊からも結構間があいているので・・・久々に読むと「これ誰だっけ?」ってなることもしばしば。読んでいるうちに思い出したり思い出さなかったり・・・ また姑獲鳥から読み直して・・・というかそ...
おなじみ京極堂百鬼夜行シリーズのサイドストーリー集。 とはいっても、メインストーリーの方の最新刊からも結構間があいているので・・・久々に読むと「これ誰だっけ?」ってなることもしばしば。読んでいるうちに思い出したり思い出さなかったり・・・ また姑獲鳥から読み直して・・・というかそうした方が楽しめる本ではある。シリーズ知らない人がこれから読んで楽しめるかというとちょっと難しいかもなあと思う。。。 あとは巷説百物語シリーズとのつながりなんかもまたちらほらあって、その辺はファンには嬉しいつくりかな、と。
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悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく・・・。 百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーでもある怪しき作品集、13年目の第2弾。 ということで、ものすっごい期待して手に取りました。 が、結果2割もその面白さを感じられなかったかも。 正直、「目競」くらいか? ...
悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく・・・。 百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーでもある怪しき作品集、13年目の第2弾。 ということで、ものすっごい期待して手に取りました。 が、結果2割もその面白さを感じられなかったかも。 正直、「目競」くらいか? 自分の記憶力のなさが悪いのか、『邪魅』からすら6年もたってから刊行するほうが悪いのか。 とにかくもう、誰が誰やら?で『陰』の時に感じた 「この人を使って、短編一本書いちゃうんだ!?」 っていう意外性を伴う驚きと面白さを全く感じられず。 唯一覚えがあったのが多田マキさんですよ。 ただの短編集として読めばいいのだろうか。 でもこんなに病んでる人たちばかりの短編集って、どうよ。 大体シリーズのファンだからこそ、期待して手に取ったんだから、そんなの無理! なんでもっと早く出してくれなかったのか。恨んでしまいそう。 『陽』のために百鬼夜行すべてを読み返すのも、時間的に無理! このもやもや、どうしてくれよう。 でもひょっとしたら読み返すかもしれないので、いちおう以下は自分のために覚書。 「青行燈」平田健吉(陰摩羅鬼の瑕)昭和28年秋 「大首」大鷹篤志(陰摩羅鬼の瑕、邪魅の雫)昭和28年夏 「屏風闚」多田マキ(絡新婦の理)昭和28年早春 「鬼童」江藤徹也(邪魅の雫)昭和28年弥生 「青鷺火」宇田川崇(狂骨の夢)昭和19年10月14日 「墓の火」寒川秀巳(鵺の碑)昭和28年初秋 「青女房」寺田兵衛(魍魎の匣)昭和21年秋 「雨女」赤城大輔(邪魅の雫)昭和28年9月11日 「蛇帯」桜田登和子(鵺の碑)昭和28年11月半ば 「目競」榎木津礼二郎 昭和25年秋
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シリーズ本編がもう何年も出てないせいか、登場人物の関連性がすぐ出てこないのが、もどかしい。 でも、やっぱり京極堂は面白い。 早く続編が出て欲しい。
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他にはちょっとないレンガ本、厚さは相変らずですが、講談社から文藝春秋に移ったことで妖怪の装丁からガラッと模様替え。肌触りも紙の質感もこだわっているのかしら。 そして講談社NOVELSでは文字のフォントが小さく1ページ上下二段組だったのが、一段組で文字も大きくなったので気持ちユッタ...
他にはちょっとないレンガ本、厚さは相変らずですが、講談社から文藝春秋に移ったことで妖怪の装丁からガラッと模様替え。肌触りも紙の質感もこだわっているのかしら。 そして講談社NOVELSでは文字のフォントが小さく1ページ上下二段組だったのが、一段組で文字も大きくなったので気持ちユッタリして、何だかその空間や情景・登場人物の生々しい息遣い・リズムを感じとれるような気がした。文字を追っているのに朗読を聴いているような気分って他の人に分かるかしら。作者が文字に込めた言霊に上手く囚われたような。 …な~んて、大げさか。 実のところ、本編を読んだのはもう随分前だからこのスピンオフそれぞれの主人公たちがどこに出てきた人かはほとんど覚えていない。榎さんだけは特別なので一番最初に読んだけど。記憶力の良い人や、既刊本を直近で読んでいた人、あるいは、この本が出る前に既刊本を全て再読して復習した勇者(!)などはさらに楽しめたのかもしれないけれど、さっぱりの私でも別腹として物語に浸れることができたと思う。 この短編集が出るのも暇かかったから次の本編も気長に待ちます。 鵺のなんとかだったかな、何年前に聞いたかな~。 いや、待てる!自分! (と言い聞かせる)
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あの榎木津が探偵事務所を開くに至った経緯とか、いつもの登場人物が急に出てきたりしてそういう意味でも面白かった。
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待ちに待ったシリーズの続編。 厚いけれど、不思議と持ってみると軽い本です。 内容は過去作品に登場した脇役たちの物語。 最後の最後に榎さんがやっと登場。 京極堂シリーズの新作を早く読みたいです。
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作者の描く妖しく纏わりつくような世界観が好きです。これでもかと作中の登場人物が自身と対峙し内省していくところに凄みを感じます。次の新作長編に早く浸りたいものです。
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妖怪シリーズのスピンオフ二作目。でも一作一作の間が空き過ぎて誰が誰だか覚えていない…。じめじめと怖い文体は面白い。
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発売日に購入してはいたものの、中々時間がなくやっと読了。 陰でもそうだったが、シリーズをもう一度読み返したくなる。 その前に陰ももう一度読み返してから、シリーズを読み返そうかな? 書き下ろしが榎さんの幼少期からの例の眼の話。 つらいなぁと思いつつ、最後は明るいいつもの榎さんで締められていたので、そこはほっとした。 うん、タイトル通り陽で終わって良かった。
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面白かった! 特に『青鷺火』がお気に入り。宇田川先生、本編ではちょっとしか出番がなかったけど、好きなキャラクターだったし、死と鳥の考え方がいいなぁ。 それと榎木津主役の『目競』。やっぱり彼はいい。一番好きなキャラクターだし、エノさんの世界がどんな世界か、やっと分かった。この...
面白かった! 特に『青鷺火』がお気に入り。宇田川先生、本編ではちょっとしか出番がなかったけど、好きなキャラクターだったし、死と鳥の考え方がいいなぁ。 それと榎木津主役の『目競』。やっぱり彼はいい。一番好きなキャラクターだし、エノさんの世界がどんな世界か、やっと分かった。このシリーズ的に言うと「分かった気になった」って事かな。 しかしこんな風でよく普通(?)に生活していられる……やはり凄い人だな。まぁまたこのシリーズ的に言うと「馬鹿」って事なんでしょうが(笑)。 でも……視覚だけでよかったよね、これで臭いや音まで感じたら、流石のエノさんでも耐えられただろうかってちょっと考えてしまった。 次作の登場人物は仕方ないとして、『陰摩羅鬼の瑕』と『邪魅の雫』を発売当時に1回読んだきりなので、どうもどのキャラクターだったかが分からない人が。 『青行燈』の平田謙三と『鬼童』の江藤徹也はボンヤリ覚えているけど、『雨女』の赤木大輔がサッパリ思い出せず……もう一度本編読んでみるかな。
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