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定本 百鬼夜行 陽 の商品レビュー

3.8

87件のお客様レビュー

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    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

    25

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2012/05/14

【収録作品】青行灯/大首/屏風闚(ノゾキ)/鬼童(キドウ)/青鷺火/墓の火/青女房/雨女/蛇帯(ジャタイ)/目競(メクラベ)

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2012/05/12
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久しぶりの百鬼夜行シリーズ・・・の番外編。 今までの事件の脇役達の話。短編です そして新作関連の話も出てきます。 人はだれでも何かを悲しんだり悪意をもったり心のうちによく分からないドロドロしたものを抱えている。 そうしたものはどんなに聡明な人間でも平凡と言われる人生を送っている人間にもふとした瞬間ありえないものを見せてしまう。 人はそれに引き込まれ陰の世界に行ってしまう。 自分の心の中にはなにか居るのかもしれない・・・そんな感覚にさせてくれる一冊です。 何故これが陽というタイトルなのか。鳥山石燕の作品が関係しているのもあるのでしょうが、やっぱり最後の話があるからだと思います。最後の話はお馴染みのあの人が主役です。 彼は何を思い、何を感じていたのか。それがわかります。そして彼の陰の世界から陽の世界への復活。おもしろく読めました。 ただ彼は周りが彼岸へ行ってしまっても彼だけは此岸に残り続けるのだろうなと思うと悲しい話でもあるのかもしれません。

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2012/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

かつて読んだ京極堂シリーズの登場人物のサイドストーリー。 のみならず、巷説百物語にもつながって、それぞれの作品を執筆しているときには、既にここまで設定していたのかしら? と驚くばかり。 榎津礼二郎さんの幼少時代も新鮮でした。 京極堂シリーズの新作も楽しみです。

Posted byブクログ

2012/05/02

過去の作品における、物語の進行上、重要な役回りでは在りながらも主役にはなり切れずに脇役に甘んじていた人物にスポットライトを当てた短編集。とにかく、過去の作品の主要人物ではないので、覚えていないは覚えていないわで、また読み返さないと分からないなと、自分の乏しい記憶力にがっかりする。...

過去の作品における、物語の進行上、重要な役回りでは在りながらも主役にはなり切れずに脇役に甘んじていた人物にスポットライトを当てた短編集。とにかく、過去の作品の主要人物ではないので、覚えていないは覚えていないわで、また読み返さないと分からないなと、自分の乏しい記憶力にがっかりする。覚えていたのは、狂骨の作家とか古い作品ばかりなのも不思議。それほど、初期の作品の方が自分にとってインパクトが強かったのかと思われる。ほぼ、全ての作品が人が人でなくなる様な経緯を妖怪に絡めて語るいつものノリではあるが、唯一の例外で、この短編集のハイライトなのは、前作の「陰」と同じく最後の書き下ろしであり、シリーズの主要人物が揃い踏みで、なおかつ薔薇十字探偵社の命名の経緯が明らかになる話であり、これだけでもファンには堪らないだろう。それにしても不思議なことは何一つと無いとしながらも、探偵の異能については、自然に受け入れて何も説明しない古書屋が良い。作家も、この時点では結構、普通な人であるのも面白い。

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2012/04/26

「姑獲鳥の夏」からまた読み直そうかなと思います(読み直そうと思った人は結構いるのでは)。 「目競」はまさかの榎木津視点だったことに驚きです。そして、締めがこの人だからこそ「陽」になったのだなと。やはりこの人には陽が似合う。 また、どうやら「青行燈」は巷説百物語と繋がっているらしい...

「姑獲鳥の夏」からまた読み直そうかなと思います(読み直そうと思った人は結構いるのでは)。 「目競」はまさかの榎木津視点だったことに驚きです。そして、締めがこの人だからこそ「陽」になったのだなと。やはりこの人には陽が似合う。 また、どうやら「青行燈」は巷説百物語と繋がっているらしいのですが、そのことにはまったく気づきませんでした。

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2012/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作に登場する登場人物と、百鬼夜行シリーズの関係 (本作の題名:登場人物名:百鬼夜行シリーズ書名) ・青行燈:平田謙三 :陰摩羅鬼の瑕 ・大首 :大鷹篤志 :邪魅の雫 ・屏風?:多田マキ :絡新婦の理 ・鬼童 :江藤徹也 :邪魅の雫 ・青鷺火:宇田川崇 :狂骨の夢 ・墓の火:寒川秀巳 :次作「鵺の碑」 ・青女房:寺田兵衛 :魍魎の匣 ・雨女 :赤木大輔 :邪魅の雫 ・蛇帯 :桜田登和子:次作「鵺の碑」 ・目競 :榎木津礼二郎 寒川と登和子だけ、記憶がなかったけど、次作なんだね。次は日光なんだね。もっと時間かかると思ってたけど、さくさく読めた。ちなみに「大首」は電子出版したので、ファイルで持ってる。

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2012/04/21

あれ、百鬼夜行ってこんな感じだったっけ。「陰」のほうはもうちょっと妖怪を絡めたストーリーだったと思ったが。何というか面白みに欠けた。途中まで。

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2012/04/20

読み始めてから、サイドストーリーなんだと気づきました。覚えている登場人物もいましたが、また原作をお読みなおしたくなります。人が壊れていくさまの描き方はさすがだと感心。

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2012/04/17

京極堂シリーズのサイドストーリー第2弾。といっても13年ぶり。おもしろい。シリーズにこんな人いたわ、という人を取り上げている。次の作品の前触れ的なものもある。

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2012/04/15

陽を読むから、陰を読んでみようと、読んだんだけど、 覚えてない人間関係にこれは、再読しなくちゃかなあ、 なんて思っての、陽。 覚えていた人たちの物語は面白かったけど、 潔さを感じられる人もいたけど、壊れていってしまう人の関係性が 分からないのが、ちょいと残念なので、 このシリーズ...

陽を読むから、陰を読んでみようと、読んだんだけど、 覚えてない人間関係にこれは、再読しなくちゃかなあ、 なんて思っての、陽。 覚えていた人たちの物語は面白かったけど、 潔さを感じられる人もいたけど、壊れていってしまう人の関係性が 分からないのが、ちょいと残念なので、 このシリーズ読み直し祭、開催かなあ。 でも、長いんだよねえ。 新作も、なかなか面白そうな感じで、 早く読んでみたいなあ、って思いました。 目競、では、あの探偵の過去や思いがメインでしたが、 この人の特技というのか、あの力は、 それこそ人を壊してしまいそうなのに、 力強く生きていく榎木津さんはいいなあ、って思いました。

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