紙の月 の商品レビュー
そういえば「ペーパームーン」って映画があったなと思って、そもそもの意味とかもとになってる歌「It's only a paper moon」の歌詞とかを知ると、この小説は更に奥深いものになる。読んだ人はググってみてください。 主人公は罪を犯すけれどそれは道を踏み外したので...
そういえば「ペーパームーン」って映画があったなと思って、そもそもの意味とかもとになってる歌「It's only a paper moon」の歌詞とかを知ると、この小説は更に奥深いものになる。読んだ人はググってみてください。 主人公は罪を犯すけれどそれは道を踏み外したのではなくある意味必然で、同級生が彼女を見る目は蔑みでも同情でもなく羨望なのだ。うまく言えないけど、何かをしてしまうよりよりしなかった事を後悔するほうが後を引く感じ。心に残る作品です。
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角田さんは、堕落していく女性を「これでもかっ」っていうくらい醜悪に描くよなぁと、ちょっと退く位だった。最後に八日目の蝉で見られたような母の愛が垣間見えたことがせめてもの救いと思えた。
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最初、どこで?どんなきっかけで?と思わされ、ぁぁこんなことで!と・・・ どう動くかが気になってあっという間に読了。
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【紙の月】角田光代 / 勤め先の銀行から横領した女性の話。お金って人を狂わせるんですね。主人公に共感できるところが怖い。主人公の夫の言動だけは意味不明。
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1億円を横領してタイに逃亡した女のストーリー。ヒロインの梨花の過去がリアルに描かれるのでまるで自分の同級生が犯罪を犯したかのような錯覚に見舞われた。そして女子校出身者はみんなこうなの?と思ってしまうかも。でもこれはフィクション、角田さんは物語を作るのが本当にうまいです。「予定日は...
1億円を横領してタイに逃亡した女のストーリー。ヒロインの梨花の過去がリアルに描かれるのでまるで自分の同級生が犯罪を犯したかのような錯覚に見舞われた。そして女子校出身者はみんなこうなの?と思ってしまうかも。でもこれはフィクション、角田さんは物語を作るのが本当にうまいです。「予定日はジミー・ペイジ」では角田さんおめでた?と思わせたし、もう騙されないぞと思いつつ新刊を楽しみにしています。
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梨花はなぜ手を染めてしまったのか!?生い立ち、夫との関係、年下との恋なのか!?最後の男は誰!?すっきりしない終わり方でした。
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カラーコピーでここまで出来るのかとびっくり。どんどんお金の存在価値があやふやになっていく過程がリアルで、どうしてこんな風になるのかと苛立ちながらもみょうに納得した。それにしても男の情けないこと!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
買い物の欲求が抑えられず、どんどんカードを使っていく描写がリアルでやはりうまい。求められたわけではないからこそ、際限なく男性に貢いでしまう女性の心理。
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装丁の平凡すぎる家並みが不気味な恐怖を募らせる。アルアルの連続であり、何でもない挙措の積み重ねが重大な結末を齎す怖さがひんやり背筋を這い上がる。女性をパートナーとして持つ男サイドも決して等閑視できない。自分との間合いの近さに震え慄いた。時には女性の深奥に思いを寄せ、思いを共有する...
装丁の平凡すぎる家並みが不気味な恐怖を募らせる。アルアルの連続であり、何でもない挙措の積み重ねが重大な結末を齎す怖さがひんやり背筋を這い上がる。女性をパートナーとして持つ男サイドも決して等閑視できない。自分との間合いの近さに震え慄いた。時には女性の深奥に思いを寄せ、思いを共有することの大切さを痛感する。雁の味を求める浅ましい心根、卑しい盗み見根性がページをめくる速度を上げる。逃走しながらも見つけてほしい、止めてほしいとの願いが切なくも哀しく胸に滞った。
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八日目の蝉と似てる。女の心を描くのが本当に上手い。 泥まみれになりながら半ばやけっぱちで進むしかないところが。 女性は多かれ少なかれ、自分の快楽の為に堕落に走ってしまうところがある。 額は小さくとも、肝に銘じようと思った。 いつのまにか、主人公と一緒に人生を歩んでるような焦燥...
八日目の蝉と似てる。女の心を描くのが本当に上手い。 泥まみれになりながら半ばやけっぱちで進むしかないところが。 女性は多かれ少なかれ、自分の快楽の為に堕落に走ってしまうところがある。 額は小さくとも、肝に銘じようと思った。 いつのまにか、主人公と一緒に人生を歩んでるような焦燥感にかられた。 贅沢にはすぐ慣れ、欲はどんどん膨らむ。 読みながら、心がザワザワしてしまう。 こうゆうモヤモヤや葛藤を、角田光代は上手に描くなぁ・・・
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