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紙の月 の商品レビュー

3.8

367件のお客様レビュー

  1. 5つ

    56

  2. 4つ

    167

  3. 3つ

    89

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2012/06/03

どこにでもある日常を一歩踏み外してしまう事から、非日常へと転がって行ってしまう。堕ちて行く過程がリアルに描かれている。

Posted byブクログ

2012/06/02

今まで理解できなかった”女子行員による大金の使い込み事件 主人公は小さな満足感を積み重ねてどんどん落ち込んでいく あり得ないことなのにまるで自分の心の中にも同じ落とし穴があるようで怖い 別れた娘の物欲を断ち切るという苦しい選択をして 落とし穴に落ちずにすんだ最後の友人の項で救わ...

今まで理解できなかった”女子行員による大金の使い込み事件 主人公は小さな満足感を積み重ねてどんどん落ち込んでいく あり得ないことなのにまるで自分の心の中にも同じ落とし穴があるようで怖い 別れた娘の物欲を断ち切るという苦しい選択をして 落とし穴に落ちずにすんだ最後の友人の項で救われた

Posted byブクログ

2012/06/27

この現代社会では、もはや男女の関係や婚姻より、自分の感情だけなのか?自分を満たしてくれるのは物を買う事なのだけなのだろうか?つまるところ自分であり続ける為にはそれだけの対価が必要なのだろうか?つまるところお金が一番大事なんだろうか?現代社会の幸せとはいったいなんのだろうか?お金以...

この現代社会では、もはや男女の関係や婚姻より、自分の感情だけなのか?自分を満たしてくれるのは物を買う事なのだけなのだろうか?つまるところ自分であり続ける為にはそれだけの対価が必要なのだろうか?つまるところお金が一番大事なんだろうか?現代社会の幸せとはいったいなんのだろうか?お金以外に幸せを満たすものはないんだろうか?本当に 分からなくなった。そして2週間ぐらい心がおかしくなった。僕の心は半分壊れた。小説が実生活に侵食したのは、初めてだった。必読の一冊。 +クレジットカードで何でも(金を払っている自覚もなく)買えてしまう世の中への警告の書でもあります。 名作『火車』の問題が現在によみがえった気がします。

Posted byブクログ

2012/05/29

面白かった!一気読み。私の中で角田作品ベスト3に入る作品。 角田さんて本当に女の心の闇を書くのが上手い。 お金を散在する恍惚感、分かるー!って思ってしまった。大抵の人なら途中でブレーキがかかるんだろうけど、物語ではどんどん歯止めが効かなくなっていく。買い物することでストレスを発散...

面白かった!一気読み。私の中で角田作品ベスト3に入る作品。 角田さんて本当に女の心の闇を書くのが上手い。 お金を散在する恍惚感、分かるー!って思ってしまった。大抵の人なら途中でブレーキがかかるんだろうけど、物語ではどんどん歯止めが効かなくなっていく。買い物することでストレスを発散するって女特有なのか。 不可思議だったのは光太の態度。スイートルームに連泊したりマンションや車を買い与える女が銀行でパートしてることに疑問を持たないのか。それとも確信犯か・・・。

Posted byブクログ

2012/05/27

おもしろかった。お金持ちのお嬢さまで美人なら、結婚相手なんかよりどりみどりだったでしょう。どうしてあんなダンナと結婚したんですか‼ と聞きたい。 でもお金持ちのお嬢さまだからこそ、金銭感覚が最初から庶民とは違っていたのかも。奥さんが銀行でもらっているお給料が少ないって…裕福だなー...

おもしろかった。お金持ちのお嬢さまで美人なら、結婚相手なんかよりどりみどりだったでしょう。どうしてあんなダンナと結婚したんですか‼ と聞きたい。 でもお金持ちのお嬢さまだからこそ、金銭感覚が最初から庶民とは違っていたのかも。奥さんが銀行でもらっているお給料が少ないって…裕福だなー。 家計に必要ない収入なら、全額貯金しておけば、あの若者を自分の貯金で助けてあげられたと思う。

Posted byブクログ

2012/05/27

前半は旦那の言葉にモヤモヤ。 後半は貢いだ男にモヤモヤ。 読了後も何の救いも無い話にモヤモヤ・・・ ここまで思い切ったことは現実には無さそうだけど、 誰にでも起こりうる話なのかなとも。 元交際相手の話は要らないような気も。

Posted byブクログ

2012/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

怖い!! 女のお金と物を買うことに対しての執着が凄い。 でも、一歩踏み間違えたら自分も落ちていく可能性を感じた。

Posted byブクログ

2012/05/22

初めは夫の見栄というか優越感が気になったけど, 後に進むにつれて, ふとしたことがきっかけで後戻りできなくなってしまう女性たちの思いに, 恐さを感じてしまった. 道を誤ることは, 実は簡単なのかもしれない.

Posted byブクログ

2012/05/21

作品そのものも、ほんとに合ったできごとを経験してるかのようなリアリティ。そして、みんなのレビューがすごく面白い。 夫婦間の摩擦が大きくなるのはきっと、ほんとに小さな綻びなのだろう。作品における夫は「男のプライド」を見せつけたい気持ちがあって、妻はそれを見透かして甘えるような女で...

作品そのものも、ほんとに合ったできごとを経験してるかのようなリアリティ。そして、みんなのレビューがすごく面白い。 夫婦間の摩擦が大きくなるのはきっと、ほんとに小さな綻びなのだろう。作品における夫は「男のプライド」を見せつけたい気持ちがあって、妻はそれを見透かして甘えるような女ではなくて、でも何が自分に違和感を与えているか気づかずに広がっていく心の隙間。 角田さんがうまいと思うのは登場人物の整合性というのだろうか、主人公と他者との関係性に納得のいく作り込みをしていると感じる。 主人公は美しく清らかで正義感が強かったとあった。だからこそ、夫の言葉に違和感を感じてもなぜそう思うか理解できないし、何度か経験してそういうものかと受け入れる頃にはもうすでに多くのことをあきらめて、でもどこかあきらめられない気持ちが破滅の道へと突き進んでいく原動力になるんじゃないか。 レビューの中に「自分もそうなる日が来るんじゃないかと怖くなる」と書かれている人がいて、できたらその小さな綻びが目立たないくらいの小さなものであり続けてほしいと少し願った。

Posted byブクログ

2012/05/19

1億円を横領した女を中心に、お金に翻弄される人々の物語。 確かに、パーッと買い物すると気分イイしね。 どっかで見てきたようで、怖いわ~。

Posted byブクログ