ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー
野球。いいですねぇ。こういうのを読む度に、野球やっていたら良かったなぁと今更ながら思います。池井戸作品は企業、銀行の人々の問題を描く事が多く、この作品も同様ですが、ここに「野球」が実にいいフックになっていますね。野球も人生も、7点取られたら8点返せばいい。愚直に、一心に、真面目で...
野球。いいですねぇ。こういうのを読む度に、野球やっていたら良かったなぁと今更ながら思います。池井戸作品は企業、銀行の人々の問題を描く事が多く、この作品も同様ですが、ここに「野球」が実にいいフックになっていますね。野球も人生も、7点取られたら8点返せばいい。愚直に、一心に、真面目でいる事が最も大切。読後感も爽快で、ラストは感極まってウルッときてしまいました。読書でウルッというるの久しぶりです。4月からのドラマも楽しみ❗️
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池井戸潤の新しい世界に遭遇。企業の合併・吸収問題と企業内野球部(社会人野球)とリストラをドッキングしたお話。野球の場面は、手に汗握る場面もあり楽しめた。虐げられた者・弱者が力を合わせ、悪どい狡い者・強者に予想外の展開で勝つというのは、何とも胸のすく思いだ!最後も、予想通りのオチで...
池井戸潤の新しい世界に遭遇。企業の合併・吸収問題と企業内野球部(社会人野球)とリストラをドッキングしたお話。野球の場面は、手に汗握る場面もあり楽しめた。虐げられた者・弱者が力を合わせ、悪どい狡い者・強者に予想外の展開で勝つというのは、何とも胸のすく思いだ!最後も、予想通りのオチであったが、安心して本を閉じるて寝りにつくことが出来た。めでたし!めでたし!
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ルーズベルト・ゲームとは野球で一番面白いとされている8対7のゲーム。本作も「下町ロケット」風のリズム感のある軽快な作品である。逆境から立ち直るテンポも非常にいい。それに水戸黄門風の企業勧善懲悪とも言うべきストーリー展開が心地よい。話の筋はある程度見えてくるのだが、それも承知した上...
ルーズベルト・ゲームとは野球で一番面白いとされている8対7のゲーム。本作も「下町ロケット」風のリズム感のある軽快な作品である。逆境から立ち直るテンポも非常にいい。それに水戸黄門風の企業勧善懲悪とも言うべきストーリー展開が心地よい。話の筋はある程度見えてくるのだが、それも承知した上で楽しめる作品である。
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珍しい社会人野球物かと思いきや、やっぱりいつもの?得意な企業物でした。池井戸節満載で、大筋の展開はなんとなく読めつつも、なんやかんやで面白く読了。 個人的には、エピローグで株主・竹原のその後に触れてほしかった。
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苦境に立たされた企業が生き残りをかけて戦って行く姿を描いた物語。 俺たちは、俺たちの戦う場所でやって行こう その中で必死にやって行こうっていうのが、ひしひしと伝わってきた。 そうだよね。 その通りだよ
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手に汗を握るとはこのことで、『半沢直樹』もそうでしたが、作中人物と同じ感情が芽生え、読みながら怒りの気持ちになったり笑 中堅の青島製作所が競合他社の攻勢や不況の波で金策に走る中、社の野球部も廃部に追い込まれながら、ライバルに打ち勝つために奔走する勧善懲悪物。池井戸ワールドがとても面白かったです。池井戸さんお得意の金融モノの様にとても現実的に感じられ、社会人野球・企業スポーツの厳しさも伝わります。途中は廃部にせず続編を希望しましたが、やはりこのハッピーエンドが素敵で良かったなと読み終えました。
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野球小説かとおもいきや、実業団野球部に関わる裏側を見事に描いている。 話がダレそうになったあたりで、変化球を交えてくるのは流石の池井戸だな。 野球を知らない人にも楽しめるように夜勤に固執し過ぎていない点も素晴らしい。
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野球の部分は多少無理あり。落ちぶれてもセミプロの球が素人にポンポン打たれることはない。小説だから流れ重視とわりきる必要あり。 経営に関しては、小説であることを割り引いても、重要なことが書かれている。
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中堅の電子部品メーカーの青島製作所。製造業にのしかかる不況とライバル企業との競合により窮地に追い込まれる。 そんな状況の会社の社会人野球チームも監督に見捨てられ、主力選手も引き抜かれてしまう。不況に立ち向かうためリストラが敢行され、年間3億円のコストのかかる野球部も廃部の危機に追い込まれる。 次々に会社経営にも野球部にも難題が襲いかかります。中堅だけど高い技術力により起死回生をはかる会社と、新たな監督とエースを迎えて紆余曲折がありながらもチーム一丸となって戦う野球部。 どちらの攻防戦も展開はほぼ読めてしまうのに、大いなる感情移入をしてしまいます。 野球を愛したルーズヴェルト大統領が「一番面白いのは8対7だ」と言ったことから、互いに打ち合い、点を取って取られてを繰り返すハラハラさせる8対7のゲームをルーズヴェルト・ゲームと呼ぶらしい。 野球に全く詳しくないけど手に汗握る戦いは楽しめました。 現実はこう上手くいかないとは思うけど、こういう風であってほしい。フィクションとして読後感は痛快な気分です。面白かったです。
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池井戸さんの作品を読んだのは初でした。 青島製作所という中堅の企業とその野球部を舞台にしたお話。 はじめはどんな話か見えなかったけど、以前は強豪として有名だった青島野球部と、不況に苦しむ会社と細川社長のいろんな思いが交差し、錯綜し、最後は一つになっていく。 読んでいてはらはらド...
池井戸さんの作品を読んだのは初でした。 青島製作所という中堅の企業とその野球部を舞台にしたお話。 はじめはどんな話か見えなかったけど、以前は強豪として有名だった青島野球部と、不況に苦しむ会社と細川社長のいろんな思いが交差し、錯綜し、最後は一つになっていく。 読んでいてはらはらドキドキ、一気に読み進めました。 そして最後はスッキリ。じんわりくるいい作品でした。 個人的には笹井さんが不器用だけどいい人じゃん!ってなかんじで最後に好きになりました。
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