ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー
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しばらくおあずけになる池井戸潤作品、現状ラストがコレ。 野球が大好きな元合衆国大統領、ルーズヴェルト氏の 「一番おもしろい試合は、8対7だ」という言葉がモチーフになった小説。 本当に言ったかどうかは正直アレだけど(^^;)。 舞台は中堅電気メーカーとその野球部。 かつては社会人野球の名門と呼ばれた野球部だが、現在の成績は低迷中。 そんな中、会社の経営は逼迫し、野球部は廃部の危機に。更には会社に 合併話が持ち上がって・・・という、池井戸先生が得意そうな展開。 しかしコレ、実に爽快。 「下町ロケット」に通ずる企業愛が随所に感じられ、全ての登場人物を 応援したくなる。試合の描写もなかなか秀逸で、終盤の因縁の対決あたり では本当に手に汗を握った。最後には若干涙しちゃったりするのだから、 この作品の面白さはホンモノである。 池井戸潤の真骨頂は、この手の中小企業モノにあるんだろうなぁ、 と改めて。半沢シリーズを始めとする銀行モノもすばらしいが、本当に 読むべきはコチラのジャンルな気が。 野球を知らない人でも、ハマること請け合いです! 池井戸潤の小説、これで現状コンプリート。 ということは、次作品から新作ハードカバーを読むしか無い。 増えちゃったなぁ、また一人(^^)。
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最終的には社員が自分の会社に誇りを持てるかどうかで会社の未来は決まるのではないか。私欲で判断してはいけない。
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通常こういった企業小説、しかもミステリーでもないのに面白い小説はなかなか見当たらない。 残念ながら野球部廃部してしまったが、自らより大きな会社を相手にしての一発逆転劇は読んでいて面白い。廃部してしまった野球部員の受け皿もきちんとあって、ほっこりした読了感。 少しだけしか登場しな...
通常こういった企業小説、しかもミステリーでもないのに面白い小説はなかなか見当たらない。 残念ながら野球部廃部してしまったが、自らより大きな会社を相手にしての一発逆転劇は読んでいて面白い。廃部してしまった野球部員の受け皿もきちんとあって、ほっこりした読了感。 少しだけしか登場しないが志眞さんのキャラクターが秀逸(笑)
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分厚いけど、一気に読了しました。 当たり前のように携帯とかカメラを持ってるけど、部品ひとつひとつに、いろんな人の汗や涙がつまってるんだろうな。 2013.11.6
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池井戸イズム全開のおはなし。 誇りと信念をもって仕事して苦難も乗り越え悪い大企業をやっつけて弱小野球部も再生されて万々歳!!! って単純なはなしだけど面白い!
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ルーズヴェルト大統領が評した一番面白い試合は8対7。会社存亡の危機にある青山製作所とその野球部は存亡の危機を巡り戦う話。以下メモ。(1)単なる思い付き無数に出てくるが本当の意味での有益なアイデアとはある種の発明である。(2)縮小均衡に明日はない。赤字の分だけコストを削減すれば黒字...
ルーズヴェルト大統領が評した一番面白い試合は8対7。会社存亡の危機にある青山製作所とその野球部は存亡の危機を巡り戦う話。以下メモ。(1)単なる思い付き無数に出てくるが本当の意味での有益なアイデアとはある種の発明である。(2)縮小均衡に明日はない。赤字の分だけコストを削減すれば黒字になるという考えはまやかしである。
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池井戸さんの書籍シリーズです。 ルーズヴェルト・ゲーム、とある企業の野球部とそれに関わる企業活動のお話。 起死回生と言う言葉が一番しっくりきそうな気がします。
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社会人野球をメインに置いて、会社の経営難により、リストラと成績低迷中の伝統ある野球部の廃部問題。ライバル会社の陰謀など腹黒要素満載です。 最終章の1試合はだけちょっと長いだけで、他は試合描写は少なかったです。野球の専門的な話とかもないので読みやすかった。 いろんな立場の人たちの...
社会人野球をメインに置いて、会社の経営難により、リストラと成績低迷中の伝統ある野球部の廃部問題。ライバル会社の陰謀など腹黒要素満載です。 最終章の1試合はだけちょっと長いだけで、他は試合描写は少なかったです。野球の専門的な話とかもないので読みやすかった。 いろんな立場の人たちの苦悩が中心。
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野球の話は良い!企業再生と野球部の関係がリアルで、そのあと起こっていくことも無理がないというか、現実的で、読んでいてドキドキしました。企業努力が危機的状況を変えていく。なんでも楽してうまく行くことなんてない。そういうメッセージが好きです。 野球はルーズヴェルト・ゲームが面白い。野球ファンとして納得です。 池井戸さんの作品は、人の感情の描写がいいなと思います。登場人物の表情が目に浮かんでくる。特に、動揺した時の目。目は口ほどに物を言うというのをものすごく感じます。
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★2013年10月10日読了『ルーズベルト・ゲーム』池井戸潤著 評価B+ いま乗りに乗っている池井戸潤の作品。図書館で2月に予約を入れようやく回って来ました。 舞台はやはり中小企業、そこの企業内野球部を軸に、ライバル企業との葛藤、野球部員の不安定な待遇、次々と起こる無理難題...
★2013年10月10日読了『ルーズベルト・ゲーム』池井戸潤著 評価B+ いま乗りに乗っている池井戸潤の作品。図書館で2月に予約を入れようやく回って来ました。 舞台はやはり中小企業、そこの企業内野球部を軸に、ライバル企業との葛藤、野球部員の不安定な待遇、次々と起こる無理難題を社長も苦しみながら乗り越えていく。 30年近く会社人生を送ってきた私にも納得できるストーリー立てで、手に汗握る展開。最後は上手く終息していまうところが、小説だが、それはやむを得ないだろう。だって、小説でも上手くいかないようでは、楽しくないものね?! 会社勤めは短かったはずなのに、池井戸氏は銀行だけでなく、一般企業も上手く描いてくれる。 半沢直樹ではないけれど、彼の作品はしばらく、売れるでしょう。 空飛ぶタイヤ、下町ロケット、シャイロックの子供たちなど読んできましたが、記憶に残る訳ではないけれど、読んでいるときは面白くて、あっという間に読み終わってしまう作品であることは間違いない。
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