ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー
池井戸潤の作品は最後にスカッとさせてくれるのがいいですね。 会社は儲けがすべてなのか?存続のために必要だけど、それが目的じゃないよねということを、青島製作所の野球部の存在を通じて考えさせられる作品です。 最近は社会人野球もすたれてきているので、これを機会に復活しないかなぁ。 「下...
池井戸潤の作品は最後にスカッとさせてくれるのがいいですね。 会社は儲けがすべてなのか?存続のために必要だけど、それが目的じゃないよねということを、青島製作所の野球部の存在を通じて考えさせられる作品です。 最近は社会人野球もすたれてきているので、これを機会に復活しないかなぁ。 「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」ほどのインパクトはなかったかな。
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中堅企業の苦境をライバル企業との競争、メインバンクからの突き上げ、株主やリストラなどこれでもかと困難が次々にやってくる。読んでいてげんなりする内容であることが現実と感じるくらい現在は疲弊していると思う。 野球部は、監督とエースと四番が抜けた後を再建と結果が求められ会社同様に困難な状況となっていたが、一丸となって勝ち進むところに胸を熱くさせてくれた。 様々な困難があったが、新技術の確立と共に業績を好転させていく。野球部は廃部となってしまうが、他の会社の助けを借りて新野球部として存続した。難しい時代だからこそこれくらいのことは、現実にもあって欲しいと思う。 ◇購入
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池井戸潤さんらしい、ハラハラドキドキの社会派エンターテイメント作品です。最初は弱小社会人野球チームが、苦難を乗り越え、日本一でも目指す話なのかなぁと思って読み始めたのですが、ちょっと違いました。(笑) そこには、業績悪化によるリストラやライバル企業からの買収話、さらには野球部の廃部問題がからんだりと、とにかく問題山積! それらの諸問題をいかに解決していくか。ルーズヴェルトゲームというタイトルに隠された意味とは。ぐいぐい引き込まれて、あっという間に読み終えてしまいました。企業で働き、日々ストレスを抱えている方にはぜひ読んでいただきたい作品です。読み終えたあと、スカッとしますよ!
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勝負事において0対7で負けていても、8点を取り返せば逆転勝利できる。単純と言えば単純な考え方なんだけど、その点の取り方が難しい。 特にビジネスでは苦境に立ったとき引算(コストカット)の発想に陥りやすいが、点を取るには足算(営業・創造)が必要になってくる。点を取るのはヒト。ヒトを単...
勝負事において0対7で負けていても、8点を取り返せば逆転勝利できる。単純と言えば単純な考え方なんだけど、その点の取り方が難しい。 特にビジネスでは苦境に立ったとき引算(コストカット)の発想に陥りやすいが、点を取るには足算(営業・創造)が必要になってくる。点を取るのはヒト。ヒトを単純にコストの一部と見なしてしまう事の危うさが、非常に巧みに表現されている。
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本屋で立ち読みした。 一気に読める。 スポーツと経済小説をうまく組み合わせている。 突然出てきた株主と競合会社の人間が、嫌だ。
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内容(「BOOK」データベースより) 「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜...
内容(「BOOK」データベースより) 「一番おもしろい試合は、8対7だ」野球を愛したルーズヴェルト大統領は、そう語った。監督に見捨てられ、主力選手をも失ったかつての名門、青島製作所野球部。創部以来の危機に、野球部長の三上が招いたのは、挫折を経験したひとりの男だった。一方、社長に抜擢されて間もない細川は、折しもの不況に立ち向かうため、聖域なきリストラを命じる。廃部か存続か。繁栄か衰退か。人生を賭した男達の戦いがここに始まる。
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不況の中、リストラを決定した青島製作所。そんな中、多額の経費を掛けている弱小野球部は廃部の危機に追い込まれる。 ライバル社との合併話や取引先の方向転換など、難題の中で社長細川が下す決断とはー。 今回は、野球という新しい要素を取り入れたことで新鮮味が出た。ただし、最後で逆転というシ...
不況の中、リストラを決定した青島製作所。そんな中、多額の経費を掛けている弱小野球部は廃部の危機に追い込まれる。 ライバル社との合併話や取引先の方向転換など、難題の中で社長細川が下す決断とはー。 今回は、野球という新しい要素を取り入れたことで新鮮味が出た。ただし、最後で逆転というシナリオはいつも通り。でもマンネリだと頭ではわかっているのに、またもハラハラし、スカッとし、感動させられてしまうのだ。下町ロケットと甲乙つけがたい。
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ミツワ電器、ざまぁみろっ!思わず叫ぶ。 読みながら、誰もが青島製作所の一社員になっている自分に気づく。 何ならチアリーダーをやりましょうか? きっとそう思うはず。 池井戸小説は企業人としての厳しさの向こうにあるゆるぎない人と人のつながりをきっちりと描き出してくれる。だからこそ落ち...
ミツワ電器、ざまぁみろっ!思わず叫ぶ。 読みながら、誰もが青島製作所の一社員になっている自分に気づく。 何ならチアリーダーをやりましょうか? きっとそう思うはず。 池井戸小説は企業人としての厳しさの向こうにあるゆるぎない人と人のつながりをきっちりと描き出してくれる。だからこそ落ち込んだりくやしがったりしながらも心ゆくまで小説の中に参加できる。 諦めないこと、仲間を信じること。この2つさえあれば絶対に大丈夫。 そう語りかけられているようで。
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後半、ドキドキしながら読んだ。正にルーズヴェルト・ゲーム?こんな野球の試合、見たいな。池井戸作品なので、結果はわかっているのだけれど。全うに頑張っている人が、正当な成果を挙げるお話はやっぱり気分が良い。志眞ばあちゃん、格好良いな。
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