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ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー

4.1

349件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/05/31

野球部の廃部、会社の統合、それによる株式、人員整理、といった社員の人生を左右させてしまう問題に立ち向かっていくという物語。 野球部の廃部に関しては、企業スポーツの裏側が見えたような気がした。このご時勢企業スポーツは存続をめぐって岐路に立たされている。資金面で苦労しているのもあり、...

野球部の廃部、会社の統合、それによる株式、人員整理、といった社員の人生を左右させてしまう問題に立ち向かっていくという物語。 野球部の廃部に関しては、企業スポーツの裏側が見えたような気がした。このご時勢企業スポーツは存続をめぐって岐路に立たされている。資金面で苦労しているのもあり、会社の経費の面でも廃部という形に至ってしまうのだろうと思った。 青島製作所野球部、人員整理、カメラセンサーのこと、元野球部員のその後についてうまくまとまっている感じがした。

Posted byブクログ

2014/05/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

現在、ドラマも放送中の作品。ドラマより先に読了。 経営を立て直そうと躍起になる細川社長始め青島製作所の様々な社員たち。そして並行して野球部の奮闘する姿が描かれる。 社会人野球は、私にとってはあまり馴染みがない存在。その意義を初めて知った。あくまでその会社の広告塔であり、企業イメージの向上には繋がるけど、勝ったから直接会社の利益になる、というわけではない、ということ。 池井戸さんの作品は、そこまで沢山読んだ訳ではないけど、今回の作品は新鮮に感じた。お馴染みの企業小説ではあるんだけど、何といっても野球部の存在がホントに魅力的。ビジネス小説特有の堅苦しさを、良い意味で払拭している。お約束のライバル会社等との経営闘争がジリジリと繰り広げられる中、この野球部の一喜一憂する姿がストレートに心に響く。 番頭的存在の笹井専務を筆頭に、リストラ計画の一部として野球部が廃部に追い込まれていくんだけど、後半の野球部の一人一人の頑張りによって、徐々に社員たちも一丸となっていく。良いな、と思った。同じ方向を向いてみんなで声を出しながら応援したら、絶対に団結力は高まる。ちょうど、W杯シーズンに日本が一つになるように。 そして、登場人物がやたら多いのもお約束。社長、専務、総務部部長、野球部ピッチャー、ライバル会社社長、野球部マネージャー、青島製作所の株主・・・など、語り手も多く、正直途中で「この人誰だっけ?」となる時も。最初のページに、登場人物の簡単な説明を入れるのは池井戸さんの作品ではNGなのだろうか。思っている人は沢山いると思う。 この先はドラマを見ている人はネタバレなので読まないでください。 ドラマは、半澤直樹にも出ていた方々も多数出演。前回は半澤にこてんぱんにやられた人たちも、ここでかなりの好感度UPに繋がった人たちもいるだろう。大道監督も、悪役のような顔をしているが、今回はすごくカッコいい。 しかし、何と言っても笹井専務役の江口洋介が良い。社歴の浅い細川が社長になり、内心細川に反撥心を感じている。途中、対立して裏切ることになるのでは・・・と、笹井専務の動向をはらはらしながら見守っていたが、そんな心配は無く、寧ろ終盤の彼の言葉は、この作品の中で一番涙を誘うシーンとも言える程。 今後は原作との違いを楽しみながらドラマを観よう。

Posted byブクログ

2014/05/16

そこそこ泥臭い話を爽やかに描いてあって、気持ちいい。ドラマのように不自然さがなく、登場人物に無理がない。最後の試合は、ホントに野球をみてる気になって、その試合を見逃したもったいなさを感じたほど

Posted byブクログ

2014/04/28

20140428 全体的に、粗い感じはするけど、終わりに向けて共感させるところが上手い。気持ちのリフレッシュにはなると思う。

Posted byブクログ

2014/04/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ライバル企業・ミツワ電器からの合併提案に揺れる青島製作所、業績不振のなか、その野球部の存続が取りざたされる。タイトルからも結末は想像つくものの、ストーリーは波乱万丈で、痛快なサクセスストーリーになっている。読後感が非常にさわやかな秀作である。

Posted byブクログ

2014/04/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 下町ロケットは中小町工場が自社技術を武器に大手企業に打って出る話だった。  はい、今回もそんな感じです。  かつてのアメリカ大統領ルーズヴェルトが言うには、野球は8対7のシーソーゲームが一番面白い。  これをルーズヴェルト・ゲームと言った。  舞台は中小半導体メーカーとその野球部だ。  青島製作所野球部には負け癖がついていた。  去年の監督はライバルのミツワ電器に鞍を替え、手土産に青島製作所のエースピッチャーと四番まで引き抜いていた。  野球部は新監督、大道の下でかつての栄光の野球部を取り戻そうと奮闘するが、それでチームが勝てるわけもない。  さらに青島製作所本体もリーマンショックの影響を食らい業績は傾いていた。  並みいる重鎮たちの中で現会長の青島から社長を引き継いだ細川はコンサルタント会社から引き抜かれた経歴を持つ。  そんな細川は苦悩する。  打つ手がなく、リストラしかない。  年間三億円かかる野球部を放っておいて、何がリストラだ。  野球部への風当たりは強くなる一方だ。  閉そくした空気が流れる社内だが、たまの社内レクの野球大会で製造部に凄腕のピッチャーがいることが分かる。  甲子園の名門校でエースピッチャーだった沖原だが、暴力事件で退学になった過去がある。  会社も野球部の崖っぷち。  ルーズヴェルト・ゲームを制することができるのか。

Posted byブクログ

2014/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

池井戸潤の小説は、こうでなって欲しいと読者が望む結末だから、安心して読めるんだけどそこに辿り着くまでのドラマが惹きつけられて、今回も長編だったけどあっという間に読破。 主役は一見、廃部寸前に新任として雇われた大道監督、マネージャーの古賀、野球部存続の為に奔走する三上部長にみえるが、影の主役は野球部廃止論の笹井専務、製造部の長門や。設計部の職人肌の神山氏が心に残ったよ。 ドラマ化されるそうだけど、青島製作所社長がips細胞の山中教授のイメージそのものなんだけど…。

Posted byブクログ

2014/04/06

図書館で借りたこの本。抜いたヒゲと鼻くそがいっぱい挟まっていたので読むのを止めたくなったけど、どんどん引き込まれて完読。 好きな野球ネタとも絡み、最後は涙まで流すハメに(*^_^*)池井戸潤さんの作品は、読みやすさと感動を誘う作品が多いですね。

Posted byブクログ

2014/03/31

下町ロケットタイプの、読後スッキリなお話。 野球のことはサッパリですが、楽しめました。 経営の問題、リストラ、技術開発、それぞれ掘り下げは浅いけど、いろんな問題が絡んでいて面白い。 世の中そう簡単ではないよねと思いながらも、最後はスッキリさせてもらって満足!

Posted byブクログ

2014/03/26

この人のは、だいたい結末が読む前からわかっちゃう感じなんだけど、それでも最後まで面白く読めちゃうな。 それにしても、最後のアレはちょっと、そこまで行くと返って興ざめ? 笹井さんが良かったな。

Posted byブクログ