ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー

池井戸潤【著】

2015/10/16

8対7の試合、確かに面白い。
0対0なんてつまらない。
最後まで試合の勝ち負けはわからないって
他の本でもあった。
最後に決まるまでは
負けそうであっても
それはプロセスだって。

2012/05/28

読み終わった時の爽快感は、相変わらず素晴らしい。
ビジネスに大切なことは、正直な心と相手を思い遣る心、おごらず謙虚な気持ち、そして情熱。
昔のように勢いとゴマスリだけで生きていける世の中ではなく、不景気だからこその、真の実力を問われる時代にピッタリの作品である。

2012/05/27

金融色から最近薄くなりつつある池井戸作品です。

企業スポーツも織り交ぜてますが、スポーツはおまけ程度な感じです。

なんとなくの展開は読めますがサクっとイケル作品です。

特に野球にスポットを当てた作品だと大体ピッチャー主体ですから、1人で全部勝てるもんではないと思いますが…まぁページ数が増えますからねあんまり他にスポット当てると。

2012/06/04

会社小説と言うジャンルで直木賞を取った作者の、新作本。
正直、読むのに苦手かな、と思ったが、社会人野球が描かれているので読みやすく、登場人物の清冽さに感動しました。実際何度か泣けました。

2012/05/27

「なあ、細川君。野球で一番おもしろいといわれているスコアがいくつか、知ってるか」
突然、青島に聞かれ、細川は首を傾げた。
「さあ、私はあまり野球には詳しくないので。三対二ぐらいの試合でしょうか」
「八対七だ」

過去には都市対抗野球で優勝した事もある古豪・青島製作所野球部は
近年は低迷を続け、今年は村井監督と共に、エースと4番をミツワ電機に引き抜かれ厳しいシーズンを送ることとなった。
長引く不況の煽りにより、銀行の融資を受けるために人員整理を決断する細川社長は、青島会長より”イズム”の重要性を説かれる。
野球部にかかる年間三億の活動費、派遣社員、契約社員を主に構成される50人の部員。笹井専務を始めとした役員層からの風当たりは強く、廃部を前提とした議論は進む。
人員整理が難航する中、ジャパニクスの諸田社長との会食に同席したミツワ電器の坂東から、経営統合を切り出される。
イメージセンサー市場での競合相手を排除したい坂東は、様々な手で青島製作所との経営統合を画策する。
東洋カメラの新型カメラに搭載されるイメージセンサー、かつての暴力事件の当事者である沖原と如月の投手戦。
因縁の青島製作所とミツワ電器、勝利の女神が微笑むのは―。

野球採用の契約社員にとって、社会人野球は形を変えたプロ野球と同じである。
確かに。プロになれなかった者達のように見えるこの世界は
野球の実力だけでは生き残れない分、非常にシビアな事を知った。
ルーズヴェルト・ゲームの由来は知らなかったけど、拘ったが故に
パワプロみたいなボコスコ打ち合う打撃戦が繰り広げられるのは
大道のチーム方針でカバーしているとはいえ、やや冷めた。
ただね、会社の経営が数字だけではなくて、モノだけではなくて、
ヒトが結局は大事なんだ！が行き着いた真理になっているのは、好き。
鉄の骨も下町ロケットもそうだけど、池井戸さんの描くライバル企業は
悉くワルい。笑

「その開発力を除けば、青島製作所は」
諸田が言うと、
「ゴミですよ」
坂東は吐き捨てた。

2012/05/25

中堅企業の社会人野球部を舞台にした物語。
爽快な読後感は池井戸さんならでは。確かに面白い。
でも最近この展開もちょっと飽きてきた。最後のオチもなんとなく予想がついてしまうし。
「空飛ぶタイヤ」以降メーカーを舞台にした話が多いけど、また銀行を舞台にした重厚な作品を読んでみたいなとも思う・・・。

2012/05/25

よかったですよー　
池井戸作品は基本的に好きなのですがベスト3に入りますね!!
けいた的には『下町ロケット』より好きです
お話は野球自体を中心としたお話ではありません
企業に属する野球部のお話なので
不況の中、苦境に立たされる企業と経営者そしてそれを取り巻く人々が社会人野球の存続意義を唱える物語になっています
会社と野球部の存続・・・数字には表れない存在意義のある物・・・
http://momokeita.blog.fc2.com/blog-entry-134.htmlより

2012/05/28

一気読み！読後感は爽快！しかしながら「空飛ぶタイヤ」以降おんなじストーリー展開？このパターンが一番上手くはまったのが「下町ロケット」なんだろうけど。野球部と絡めたところが新しいかな。安心して読めるのはいい事だとは思うけど…。そろそろ違う展開が読みたい。

2012/05/24

『下町ロケット』『鉄の骨』とツボ続きの池井戸潤　新作。
「ルーズヴェルト・ゲーム」とは、野球好きで知られるセオドアルーズヴェルトが、「この試合はおもしろい」といった、「８対７」の試合のことだそうで、
作品中でも、いろいろもがれた弱小野球チームが、強豪相手にまさに「８対７」で勝利する。

話の展開は、下町ロケットと一緒。
さらに、「マネーボール」ともかぶる。

さすがの文章力でぐいぐい読ませるのですが、途中で先が読めてしまったのが残念。

それでもツボ。

2012/05/22

相変わらずの安定感。
結局どの話も似たような話と言ってしまえばそれまでだけど、
わかっていても話にどんどん惹きこまれていきました。