ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー
物を創るということや会社を経営することの根本が、野球部の成長とオーバーラップして、最後は手に汗握るルーズベルトゲーム。非常に面白かった。
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苦悩する経営陣、野球部員達の様子が伝わってきた。会社の統合、合併の裏には、いろいろな思惑が隠されているのだなと感じた。“会社は株主のためにある”こんな論理がまかり通るなら社員はたまったものではない。会社って、いったいなんなのだろうと考えさせられた。社会人野球の選手達も社員からなん...
苦悩する経営陣、野球部員達の様子が伝わってきた。会社の統合、合併の裏には、いろいろな思惑が隠されているのだなと感じた。“会社は株主のためにある”こんな論理がまかり通るなら社員はたまったものではない。会社って、いったいなんなのだろうと考えさせられた。社会人野球の選手達も社員からなんだかんだ言われて大変なんだな。試合に負けるともっと惨めな立場に落ちていく。それでも、会社のために一生懸命、闘う姿に感動する。少し、残念だったのは、大道監督の活躍をもう少し描いて貰いたかった。ゲーム中の采配する姿も見たかった。
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純粋に楽しめた。 企業規模は違うが、自分が勤める会社も企業スポーツを抱えている。 自分は人事業務に従事しているが、ここ数年「効率化」ばかり求め、相応の結果を出し、相応の評価を得てきた一方、従業員の「想い」をどのように捉えてきたか、経営陣に伝えてきたかを考えると忸怩たる想いがある。...
純粋に楽しめた。 企業規模は違うが、自分が勤める会社も企業スポーツを抱えている。 自分は人事業務に従事しているが、ここ数年「効率化」ばかり求め、相応の結果を出し、相応の評価を得てきた一方、従業員の「想い」をどのように捉えてきたか、経営陣に伝えてきたかを考えると忸怩たる想いがある。 この小説を読み進めるにつれ、そうした想いを強くした。 苛烈であることが何となくもてはやされてしまう昨今、改めてやるべきことを考えていきたい。
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面白かったです。 読み始めたら一気に読んでしましました。 野球が好きなので、夢中になりました。 ただの野球の話ではなく、私も実際に経験した解雇通告という 話もあり、涙ながらに読みました。
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読んでいるうちに大体の展開はついていたけれど、それでも感動。 8対7のスコア(=ルーズヴェルト・ゲーム)に投影されているのが、舞台になっている青島製作所そのものだと気づかされたのは、最終章でした。
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若干、出来すぎた物語ではあることは否めないけれど、 企業野球部の話と、その企業の逆転一発ホームラン的再生ストーリーは、 不条理な毎日に悩まされる私に元気を与えてくれました。 疲れた社会人に、夢と希望を見させてくれる、素敵な1冊。
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ルーズヴェルトに猿田とか犬彦って、何の話だろう。 表題の意味は物語中に明らかになります。小さく「へぇ~」。 「下町ロケット」のどじょう2匹目の感は否めませんが、 こんにゃろー、って輩を懲らしめてくれるし、 文句なく楽しめます
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エピローグでライバル会社 ミツワ電器は技術力で 青島製作所に打ちのめされる。青島製作所はリストラで野球部解散するものの、大株主の城戸(青島の実母)がチームを引き継ぎ 部員達は新しいユニホームで新天地で活躍する。 皮肉な事にミツワ電器は 業績不振で解散。 縮小均衡では会社は立ち直れ...
エピローグでライバル会社 ミツワ電器は技術力で 青島製作所に打ちのめされる。青島製作所はリストラで野球部解散するものの、大株主の城戸(青島の実母)がチームを引き継ぎ 部員達は新しいユニホームで新天地で活躍する。 皮肉な事にミツワ電器は 業績不振で解散。 縮小均衡では会社は立ち直れず。 印象的なフレーズでした。 備考) 野球の試合で8ー7が一番面白いと ルーズベルト大統領が言ったそうです。
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読み応えのある素晴らしい作品でした。下町ロケット、空飛ぶタイヤに通じるものもあり、日本人好みの内容だと思います。 不況下に株主主体の経営合理化と、これまで培ってきた伝統と誇りのどちらを選択するか。果たして、うちの会社には自らの”イズム”をもって判断する経営者はいるだろうか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
池井戸作品は大好きなんだけど、珍しく一気に読めずてこずった。 得意分野でない野球だから? でもサッカーだったとしてもあまり変わらない気がする。 ちょっと慣れてしまったのかもしれない。 終盤、勝利を勝ち取ったり、努力や信じる心が報われる場面は今まで通り目頭が熱くなるけれど、 それでも物足りない感が否めない。 自作ももちろん読むので、わくわくするの期待!
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