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銃・病原菌・鉄(下) の商品レビュー

4.1

311件のお客様レビュー

  1. 5つ

    107

  2. 4つ

    102

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

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2018/05/27

やっと読み終わった。人類の発展を科学的に体系化しているんだと思うが、正直読みづらかった。しかし、ユーラシア大陸が東西に大きかったので早く発展したとか、南北に大きかったアメリカ大陸やアフリカ大陸の進化が遅れたという説には説得力があり、病原菌の話も非常に興味深かった。これも膨大なデー...

やっと読み終わった。人類の発展を科学的に体系化しているんだと思うが、正直読みづらかった。しかし、ユーラシア大陸が東西に大きかったので早く発展したとか、南北に大きかったアメリカ大陸やアフリカ大陸の進化が遅れたという説には説得力があり、病原菌の話も非常に興味深かった。これも膨大なデータをまとめあげて、考察した作者の力量だと思う。

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2018/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人類の発展が国・大陸ごとに異なるのは、人種ごとの生物学的特徴によるものではなく、各大陸の置かれた環境が異なるためであるとする本。 大作だが、とても興味深く読んだ。人種差別的視点を客観的証拠の積み重ねで打ちくだくという意味でも、意義深い本。 人類の発展は究極的には、栽培化可能な原生植物および家畜化可能な動物の分布や、大陸がのびる方向(東西or南北)、最寄りの大陸へのアクセスの容易さ、人口密度等により決まった、というのが要旨。

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2018/04/22

下巻は、文字や技術の始まりから始まって、オーストラリアやアメリカ大陸や中国など、ヨーロッパのような歴史のはっきりした地域を除く地域に、どう人が移り住み、生活をしていったかを説明しています。人によっては、世界の不均衡は、民族が優秀か否かによる違いだといいます。白人が優秀で知能が高く...

下巻は、文字や技術の始まりから始まって、オーストラリアやアメリカ大陸や中国など、ヨーロッパのような歴史のはっきりした地域を除く地域に、どう人が移り住み、生活をしていったかを説明しています。人によっては、世界の不均衡は、民族が優秀か否かによる違いだといいます。白人が優秀で知能が高く、アボロジニは動物に近い下等種である、というのです。しかし、著者のダイアモンド博士は、それは違うのだ、と、見事に論証を展開していきます。簡単にいうと、その原因は「環境」によるのです。

Posted byブクログ

2018/03/31

日本についての章は、 https://cruel.org/diamond/whoarethejapanese.html

Posted byブクログ

2018/01/12

面白いのは、文化人類学的な研究をしているこの作者が医学部を卒業して医者にならずに学者になり、さらに医学部部長どころか、医学大学の大学長をしているという事実。すごい。 内容は面白いが、ややだらだらと羅列になってしまう部分もあり読むのに体力が必要。

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2017/10/27

 もう2か月も前に読了したので重要な点も含め内容が抜けている気がする。そもそもこの本は折に触れて読み返す価値のある本であるので、帰国したら気になる点だけでも読み返そうと思う。  とはいえ下巻全体としては、上巻で丁寧に提示された、食料生産の差異を地域格差の究極要因とする理論に忠実...

 もう2か月も前に読了したので重要な点も含め内容が抜けている気がする。そもそもこの本は折に触れて読み返す価値のある本であるので、帰国したら気になる点だけでも読み返そうと思う。  とはいえ下巻全体としては、上巻で丁寧に提示された、食料生産の差異を地域格差の究極要因とする理論に忠実に基づいて、各大陸の事例をより個別具体的に見ていく。上巻に比べて新たな理論体系に啓蒙される興奮にはいささか欠けるが、著者の実地経験と教養、文章力の賜物なのか、人文学のケーススタディとして面白く読める。おそらく翻訳もうまいのだろう。  新たな論点としては、エピローグの項で興味深いものが提示されていた。まず、ユーラシアが食料生産の優位性に端を発して世界をリードしたとして、なぜその中でも中国でも西アジアでもなくヨーロッパだったのか。広大で肥沃な土地と中世まで世界に先行した技術水準を誇った中国が近代において覇権を握らなかった点には一節が割かれている。記憶している最大のポイントは、いささかこれまでの伝播の容易性から正の影響を受けるモデルと逆行するが、中国がヨーロッパに比べ、余りに地理的障害が少なく統一されすぎていたということだ。それゆえ、皇帝一個人の一存により中国全体の方向性が決定づけられてしまう。結果として、明代での鄭和の南海遠征廃止以降の内向き政策を転換点に、中国では対外発展の歩みを止めてしまった。加えて、ヨーロッパでは近隣諸国の群雄割拠の様相から競争による切磋琢磨が機能したとも述べられていたように思う。西アジアについては、たしか前半などの食料生産の部分で、原生種に恵まれていたとはいえ地理的な農業生産性の点でヨーロッパや中国に遅れたという記述があったような。いずれにしろ、さらなる検討に値するテーマである、  また、地理的説明による論理的説明を求めた結果発生しうる弊害についても指摘があった。まず、では人間集団の文化は何ら歴史に影響を及ぼしていないのか。著者は、その影響の可能性は認めたうえで、それでも地政学的な影響がはるかに大きいだろうと述べる。そもそも文化を中心とした歴史の説明は反証可能性に欠け成立が難しく、あくまで地理的論理を補完するものとして活用するくらいが適切であろうとのこと。そして、文化の問題にも関連するが、初期分配ですべてが環境論的決定論的に決まるというなら、歴史において個人の意思や活動は何の影響力も持たないのか。この点において著者はお茶を濁していたような気がするが、少なくとも自分の記憶も定かでない。帰国後、エピローグを中心にサッと読み返すことにする。

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2017/10/22

世界史を論じるのにニューギニアとかオーストラリアを 論の中心に据えるのはちょっとどうかなと思ったり、だが面白かった。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou24101.html

Posted byブクログ

2017/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先進国と発展途上国の差はどこから生じたのかを考察している。この範囲が非常に多岐にわたり、膨大な時間を要しただろうことは明らかだ。この文明の差は人種の差ではなく環境によるものであるとしている。大陸の伸びる方向、収穫の多い穀物、家畜化しやすい動物の数、動物との共生による病原菌耐性などが元になって発展のスピードに変化が生じる。その差が数千年の間に現在に至るまでの違いとなって現れた。

Posted byブクログ

2017/08/29

前半は文字、発明、社会形態を分析していて、面白い。 後半は上巻で示されたプリンシプル(原理)に基づき、オセアニア、中国、新世界と旧世界、アフリカなどに焦点をあてて、詳述している。 言語による民族の伝搬分析があるんだな。 エピローグのヨーロッパの不統一と中国の統一の比較は示唆的...

前半は文字、発明、社会形態を分析していて、面白い。 後半は上巻で示されたプリンシプル(原理)に基づき、オセアニア、中国、新世界と旧世界、アフリカなどに焦点をあてて、詳述している。 言語による民族の伝搬分析があるんだな。 エピローグのヨーロッパの不統一と中国の統一の比較は示唆的だった。 内用の濃さに反して、『サピエンス』のような刺激はあまり受けなかった。 ・必要は発明の母ではなく、発明は必要の母。 ・技術は、非凡な天才がいたおかげで突如出現する物ではなく、累積的に進歩し、完成するものである。また、技術は、必要に応じて発明されるのでなく、発明された後に用途が見いだされることが多い。 ・革新的な社会や保守的な社会はどの大陸にも、どの時代にも存在する。 ・歴史に残るキリスト教徒やイスラム教徒を征服戦争に駆り立てた狂信主義は首長社会や国家が6000年前に誕生するまで、どこにも存在しなかったのではないかと思われる。 ・西洋文明の精神的な支えである新・旧約聖書やコーランを著した人々の言語は、アフリカ大陸で誕生した可能性がある。 ・時間的に長い尺度で評価した場合、技術は、地理的な結びつきが強すぎたところでもなく、弱すぎたところでもなく、中程度のところでもっとも進化のスピードが速かった。

Posted byブクログ

2017/02/26

頭いい人が調べて作った本。アメリカで育ったのに、そうやってダーウィン的なことができるのはすごいことなのかな?

Posted byブクログ