共喰い の商品レビュー
田中さんの芥川賞受賞時のインタビューが面白くて買った。あのインタビューにはなぜかスッとしましたから。誰でもどこでも関係なく、思った事をそのまま口にした田中さんの発言はあたしゃ勇気づけられました。本は生々しい表現に「おお!この人こういう文を書くんだ。」って思った。あっという間に読み...
田中さんの芥川賞受賞時のインタビューが面白くて買った。あのインタビューにはなぜかスッとしましたから。誰でもどこでも関係なく、思った事をそのまま口にした田中さんの発言はあたしゃ勇気づけられました。本は生々しい表現に「おお!この人こういう文を書くんだ。」って思った。あっという間に読みました。
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受賞会見で「貰っといてやる」と言って一躍有名になった作品を今頃やっと…。登場人物の岡山弁がいい感じで沁みてきて、標準語のセリフじゃこんなに心に残らんかも。表題の『共喰い』より『第三紀層の魚』の方が好みでした。
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なんという鬼畜親父w こんな大人なったアカンで! ──真面目に述べると、過度な性的表現により読者を奇しくも興奮させるところが この本の魅力ではなかろうか。
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※このレビューにはネタバレを含みます
暴力と性とが複雑に絡み合っていた。 主人公は、義母・実父・実母と死に別れないし生き別れになり、家に一人取り残されたわけだが、これから一体どのように生活していくのだろうというのが少し気にかかった。
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あまり良い評判を聞かない話題作ってどんなものかと思って読んだ。あらすじは知っていて、ラストもやはりそうなってしまうのかという悲しいようなやるせない感じなのに、反面、こうなるべきだったというほっとした気持ちにもなってしまった。登場人物の誰にも共感できないが、そのために最後まで感情抜...
あまり良い評判を聞かない話題作ってどんなものかと思って読んだ。あらすじは知っていて、ラストもやはりそうなってしまうのかという悲しいようなやるせない感じなのに、反面、こうなるべきだったというほっとした気持ちにもなってしまった。登場人物の誰にも共感できないが、そのために最後まで感情抜きで一気に読めた。 『第三紀層の魚』は『共喰い』の後で、いったい何が出てくるのかと身構え、最後まで読めるか心配だったが、こちらはどこにでもある話だった。大人びた設定じゃないのに、とても小学生とは思えない少年に違和感を覚えながらも気持ちよく読めた。これだけなら☆3つに。
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私の父は所謂ろくでもない人で、のむ・うつ・かうと三拍子揃い、家族親類はもとより周りのいろんな人に迷惑を掛けた。 当然の事ながらそんな父を反面教師として成長しようとしてきたつもりであるが、悲しいかな、自分の中に父と同じ血が流れている事に気づかされる時は少なくない。 そんな時はす...
私の父は所謂ろくでもない人で、のむ・うつ・かうと三拍子揃い、家族親類はもとより周りのいろんな人に迷惑を掛けた。 当然の事ながらそんな父を反面教師として成長しようとしてきたつもりであるが、悲しいかな、自分の中に父と同じ血が流れている事に気づかされる時は少なくない。 そんな時はすこしの悲しさと一緒に懐かしさも感じる。そう、小さい頃に抱いた無条件の信頼と憧れ、大好きという素直な思いが蘇ってくるのだ。 すき好んで嫌いになった訳じゃないし、父もすき好んで嫌われたわけじゃない。嫌いというのは的確じゃない。いろんなボタンのかけ違いや間の悪さがあっただけかも知れない。ただ、少し、こうした方が良い という意識が父も私も足りなかっただけかも知れない。残念だ、という方がしっくりくるだろうか。 何れにせよ、懐かしい過去の思いでは多少なりとも残っている。たまには受け継いだ血を感じ居心地悪くなる時にでも、まぁ仕方ないさと強がれるくらいの懐かしい思い出は残っている。 こんな事を、実を言うと、たまにはどころかほとんど毎日、頭に浮かんでは消え、考えては忘れしていたりする。 そんな私でも毎日を生きていられるのは、こういう事だと思う。生きる意味。ささやかながら、私の生きる意味は、父の軌跡を辿らないようにするために、思い出し、考え、行動に反映する。そう言う事じゃないかと、最近は考えるようになった。 本当は父だってそうしたかったんだと思う。だから、実は父の軌跡を辿らないようにする事が、父の気持ちを受け継いでいく事だとも言えまいか。 そんな風な私を父として見る子供はどのように感じるのか。早晩、お父さんみたいにはなりたくないと言い出すんだろう。それでいいさ。いつか、お父さんはどんな事考えながら生きていたのか、想像してくれたら嬉しい。その時に、少しだけでも思い出せるように、私の姿を残してあげたいなと思う。 なんだか、こんな事を恥ずかしげもなく書かせてしまうほど気持ちを揺さぶってくる、血の争いを描いた少し悲しい、生きる意味を考えさせられる、そんな本です。
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どこにもいけない閉塞感とかは感じるけど、結末がしっくりこない。文章も芥川賞っぽい雰囲気はあるけど、あんまり魅力的ではなかったかな。今後もこの人の小説を読むかと聞かれれば疑問やけど、この人が書く長編はどんな感じなんやろ的な興味はある。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今更けど、芥川賞受賞の時のインタビューがおもしろかったのでよんだが、評判通りイマイチ。ドロドロした人間を書くのはいいけど、どっかで共感してしまうような作品が好きだなぁ、人間失格みたいな。
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芥川賞,という感じ。とにかく疲れる。第二話の方がよっぽど好きだ。他の本を読んでみてもいいかなと思った。
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芥川賞受賞作品ともう一つの作品が収められてます。芥川賞なので純文学。作者が山口県出身なので山口が舞台。方言も多分山口。釣りが好きなのか、釣りの場面が2作品ともたくさん出てきます。が、釣りは良く分からん。共喰いの方がインパクトはあるけど、どうかなぁ。もう一つの作品の方がまだいい感じ...
芥川賞受賞作品ともう一つの作品が収められてます。芥川賞なので純文学。作者が山口県出身なので山口が舞台。方言も多分山口。釣りが好きなのか、釣りの場面が2作品ともたくさん出てきます。が、釣りは良く分からん。共喰いの方がインパクトはあるけど、どうかなぁ。もう一つの作品の方がまだいい感じかと。山口智子の久々の復帰ドラマだけど低視聴率のまま終わった「ゴーイング マイ ホーム」的な感じかな。少しだけ。
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