共喰い の商品レビュー
情景描写が細かくてイメージしやすかった。話自体はどうしようもなく酷いものなんだけど、そこを考えなれば高校の教科書とかにも載りそうな話だなぁとなんとなく思った。
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方言が少し読みにくかった。。。 石原慎太郎が大絶賛した理由が理解できない。 だらだらした内容で、読んでいて不愉快になる。
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正直、そんなに好きな話ではなかった。内容や表現方法から読む人を選ぶと思う。情景描写も比喩もちょっと気持ち悪かった。 でも、方言と何もすることがない田舎が舞台なことが話をリアルにしていると思う。終わりもなんかしっくりこなかったけど、それが読者を考えさせるのかな〜とも思った。
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読み終えてからタイトルに注目すると愕然とする仕掛け。 父から息子にうけ継がれる家庭内暴力の負の連鎖と、そこからの救済を描いている。文章が格調高く、人の心の動きや、人と人の心の触れ合いが細やかに描かれていて、著者の人に対する愛情が伝わってくる。 個人的に、好きな文体、好き...
読み終えてからタイトルに注目すると愕然とする仕掛け。 父から息子にうけ継がれる家庭内暴力の負の連鎖と、そこからの救済を描いている。文章が格調高く、人の心の動きや、人と人の心の触れ合いが細やかに描かれていて、著者の人に対する愛情が伝わってくる。 個人的に、好きな文体、好きな作品です。
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芥川賞の小説という事と近県の山口県の作家であると言う事でこの本を手にした。 いわゆる少年期の子どもの心の動きを書いた私小説のような展開で、山口弁も子どもの頃に田舎に行った時に聞いた言葉が出てきて入り込みやすかった。 話としては普通の物だと思うが、「共喰い」より一緒に掲載されていた...
芥川賞の小説という事と近県の山口県の作家であると言う事でこの本を手にした。 いわゆる少年期の子どもの心の動きを書いた私小説のような展開で、山口弁も子どもの頃に田舎に行った時に聞いた言葉が出てきて入り込みやすかった。 話としては普通の物だと思うが、「共喰い」より一緒に掲載されていた「第三紀層の魚」のほうが小説的にはおもしろかった。 突っ張った会見だけが目立った作家だが、これからの作品がどのような物を書いていくのかその方が楽しみだ。
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図書館で借りた本。 表題作と、第三紀層の魚の2編。 共食いの方は、なんだかどんよりとした気持ちになってしまうような話。 その後…どうなるのか。幸せな将来が想像しにくい感じです。 第三紀の方は、色々な愛情の形があって、切ないけど救われる話。
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ブクログで、吉本ばななとか山田詠美の好きな高校生から、この小説が格調高い文章でおもしろかった、と教えてもらったので、さっそく図書館で借りて読んでみた。 内容が重過ぎて、まいった。 なんで、わざわざフィクションでこんな重い文章を読んでんだろう?と、自分で自分がやってることが分からな...
ブクログで、吉本ばななとか山田詠美の好きな高校生から、この小説が格調高い文章でおもしろかった、と教えてもらったので、さっそく図書館で借りて読んでみた。 内容が重過ぎて、まいった。 なんで、わざわざフィクションでこんな重い文章を読んでんだろう?と、自分で自分がやってることが分からなくなってしまった。 たとえば、実際に起きた事件のノンフィクションなら、まだ普通に読めたかもしれない。しかし、これは創作された物語なのだ。 人は、どうして、わざわざ、こんな暗い話を作って、それを読んだりするのだろう? おそらく、こういう話に共感できる人がいて、または共感できなくても想像力によって理解できる人がいて、そういう人にとっては、こういう小説の深さが分かるのだろう。 こういう話の深さが分かる高校生は、小説をたくさん読んでるので、想像力というか共感する力がすぐれているのだと思う。 オレは、あんまり小説を読まないので、どうしてこれが芥川賞なのか、分からなかった。 誰か、教えてください。 どういう文脈において、これが芥川賞を受賞したの?
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出だしは情景描写が淡々としていて、思い浮かべやすく入りやすかったが、そう思ったのも最初だけだった。 もう思い浮かべるのもイヤになるくらい、私には最後まで不快で気持ちが悪かった。
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芥川賞受賞時のインタビューが話題になった作家。 会見現場の異様な空気とは対照的に、ネットではかなり盛り上がったとかなんとか。 「共喰い」 第146回芥川賞受賞作品。 父子の因縁をテーマに書かれた短編小説。 中心人物の設定の関係上、生々しい暴力表現、性的表現がかなりの割合で含まれ...
芥川賞受賞時のインタビューが話題になった作家。 会見現場の異様な空気とは対照的に、ネットではかなり盛り上がったとかなんとか。 「共喰い」 第146回芥川賞受賞作品。 父子の因縁をテーマに書かれた短編小説。 中心人物の設定の関係上、生々しい暴力表現、性的表現がかなりの割合で含まれているため、読者を選びそうな気もします。 「第三紀層の魚」 小学生が主人公。 自分を振り返っても言える事ですが、子どもって大人が思ってる以上に色んな事を思い、考えています。 そのことを再認識させられる作品。 病院勤務の自分には、物語内の描写がとてもリアルに感じました。
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全体的に暴力的だけど、それが時折魅せる、穏やかな時間をより美しく感じさせてくれる。 赤黒く、灰色だったりする中で、二人で釣りをする、やわらかいオレンジ色の夕陽に包まれているような一節がいい。 音もなく、淡々と流れるその静かな時間が、正直気持ち悪くなる激しい暴力や性描写を読み進んで...
全体的に暴力的だけど、それが時折魅せる、穏やかな時間をより美しく感じさせてくれる。 赤黒く、灰色だったりする中で、二人で釣りをする、やわらかいオレンジ色の夕陽に包まれているような一節がいい。 音もなく、淡々と流れるその静かな時間が、正直気持ち悪くなる激しい暴力や性描写を読み進んで行く中でいつまでも残る。 背景描写がわかりやすく、読みながら画が浮かぶ作品。
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