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プリズン・トリック の商品レビュー

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96件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

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  3. 3つ

    46

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2012/04/04

帯とかポップから内容想像するのはやめた方がいい。 登場人物が多すぎて頭になかなか入ってこなかった。 普段読んでる本のせいだと思うけれど、 わりと早い段階で犯人がわかったので楽しんで読めた。 嫌いじゃないけど、繰り返し読もうとも思わない。

Posted byブクログ

2012/04/04

なんとも評価し辛い作品だったってのが率直な感想かと。。序盤から刑務所内での密室殺人といった意外性で幕開けし、先読みできそうでありながらその期待(?)を裏切る二転三転した展開。その展開には惹きつけられたものの、様々な立場の登場人物とそれに合わせた視点の移り変わりが目まぐるしくて事件...

なんとも評価し辛い作品だったってのが率直な感想かと。。序盤から刑務所内での密室殺人といった意外性で幕開けし、先読みできそうでありながらその期待(?)を裏切る二転三転した展開。その展開には惹きつけられたものの、様々な立場の登場人物とそれに合わせた視点の移り変わりが目まぐるしくて事件の真相に近づいても誰に共感すればよいのか… 「こいつこそが探偵役か!」と思ってても肝心なトコでリタイヤしてくれたりだし。。。 交通刑務所内の描写は非常に丁寧で読ませるのだが、後半につれてその辺の描写的な魅力が薄れてしまったりもして、プロット自体の面白さや意外性は備えていたものの、イマイチ作品としてはしっくりこなかったってのが結論かと。 …やっぱり詰め込み過ぎによる消化不良なのかなぁ。。。 そもそも表題の通りであればトリックに重点を置いた内容なんだろうが、読み進むと事件の発端となった交通事故の真相だっり、それらに関わる各々の思惑だっりの謎解きになっていくので、トリック自体に対するオチはあっさりとした展開になってしまっている。ま、改題前は「三十九条の過失」ってタイトルだったらしいから作者の意図からすると致し方なのかもしれないが、ちょっと「プリズン・ブレイク」とかに絡めた話題性を意識しすぎてしまったって感じがもったいない。 内容的にも突っ込み所満載で、警察が無能故に成り立ってたりするご都合主義。それと、事件を多角的にするために視点を変えるにしろ、もう少し整理してかき分けてくれた方が分かり易かったんじゃないかと思う。 それでなくとも似たような名前の登場人物が存在するんだし… そして文庫本に収められた最後の手紙。 これの存在も読者によって賛否両論なんだろうが、個人的には幾ら伏線があったとはいってもコレでやっとスッキリできたからアリだとは思うものの、ここにきてこのキャラクターの異常性って部分についてはどーかと。。。 …等々と決して面白くない作品ではないだけに色々と「残念」って印象だけが残った。

Posted byブクログ

2012/03/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実を言うと、帯にあるような「鉄壁のトリック」自体にはそれほど驚かされなかった。 用意周到に準備され行動に移された計画が、というより、この小説であつかわれる事件全体が、ある人物の長年にわたる歪んだ精神によって企てられ生み出されたものであるという結末が、嫌悪や憎悪と共に、心地悪い驚愕をもたらした。 読み応えと読みやすさは、すばらしいが、☆を一つ減らした理由はそこにある。 おそらく、この人物が中心になって、次作以降に続いていく感じはするが、正体がバレたなかで、どういう描かれ方をするのかは興味がある。

Posted byブクログ

2012/03/26

自分にとっては久々のミステリーでしたが、いいと思います。 たしかに、大事な点やトリックまでが、そこ破綻しているのでは・・という荒削りな面も否めませんが、文章が上手で、ぐいぐいと引っ張られ、読み応えがありました。文章に才能のある人は、処女作でもここまで書けるのかと思いました。他の作...

自分にとっては久々のミステリーでしたが、いいと思います。 たしかに、大事な点やトリックまでが、そこ破綻しているのでは・・という荒削りな面も否めませんが、文章が上手で、ぐいぐいと引っ張られ、読み応えがありました。文章に才能のある人は、処女作でもここまで書けるのかと思いました。他の作品も読んでみたいと思わせられます。 ただし、最後のオチで、読後感が非常に悪いので、このような気持ち悪いオチが続くようなら、ちょっと勘弁かなと思います。

Posted byブクログ

2012/03/22

なんだろう? すごいスピードで読めたし、伝えたいことはわかったけど、モヤモヤしか残らない。 次も読んでみたいと思わせる魔力がある。

Posted byブクログ

2012/03/20

後書きにもあった通り話の視点があっちいったりこっちいったりで主人公が誰なのかよくわからないところがあって、ちょっとややこしかったかな。 でも読みやすくてすらすらいけました。 読み手を騙そうとする書き方がまだ甘いのかそこは読めたところありました。 最終章の”ある人物からの手紙”は...

後書きにもあった通り話の視点があっちいったりこっちいったりで主人公が誰なのかよくわからないところがあって、ちょっとややこしかったかな。 でも読みやすくてすらすらいけました。 読み手を騙そうとする書き方がまだ甘いのかそこは読めたところありました。 最終章の”ある人物からの手紙”は想像できず、しかもとんでもなくエグいけど・・・。 ハード版ではこれがないと物語が収拾できないのでは・・・?と思いました。

Posted byブクログ

2012/03/20

ミステリーとして設定がとても面白かった。 だけど伝えたいことを詰め込みすぎたのか、伏線なのか、要素が詰まりすぎていて結果まとまらない感じになっていた。 私の読解力の問題なのかな? 江戸川乱歩賞選考の段階で「ある人物からの手紙」がなかったというのが恐ろしい。 手紙がある状態で読め...

ミステリーとして設定がとても面白かった。 だけど伝えたいことを詰め込みすぎたのか、伏線なのか、要素が詰まりすぎていて結果まとまらない感じになっていた。 私の読解力の問題なのかな? 江戸川乱歩賞選考の段階で「ある人物からの手紙」がなかったというのが恐ろしい。 手紙がある状態で読めてよかった。後付けしましたっていうわざとらしさがあったけど、自分で推測してモヤモヤするよりはスッキリした。 でもちょっと無理がある。

Posted byブクログ

2012/03/18

本屋のPOPに書いてあった「このトリックを書こうとした志の高さ!」という東野評の理由は、結局のところ余り分からなかった。 主人公が入れ替わるから分かりにくいという感想が多くみられるが、ミステリでは常套なのでそれほど気にならなかった。 デビュー作なのに文章が硬質で上手く、ぐいぐいと...

本屋のPOPに書いてあった「このトリックを書こうとした志の高さ!」という東野評の理由は、結局のところ余り分からなかった。 主人公が入れ替わるから分かりにくいという感想が多くみられるが、ミステリでは常套なのでそれほど気にならなかった。 デビュー作なのに文章が硬質で上手く、ぐいぐいと読めた。 どのようなオチになるか期待したが、最後は「そううまいこといくかい!」と突っ込みたくなる箇所がいくつかあり、慌てて風呂敷を畳むような印象を受けた。 もう少しコンパクトにまとめられたかもとは思う。 加害者が被害者に会いに行くシーンはある意味蛇足だが、とても良かった(だけにその後の展開がちょっと残念)。 それにしても「交通刑務所での犯罪」というのは確かに盲点だったなぁ!

Posted byブクログ

2012/03/16

途中から主人公が誰かわからなくなった。。中盤以降、動きが出始めて、、最後にグッと畳み掛ける感じ。最後の手紙で全体の印象が全く変わった

Posted byブクログ

2012/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【乱歩賞史上最大級の問題作】という割には。。。 市原の交通刑務所内で、受刑者石塚が殺され、 同署内の宮崎が逃亡。 遺体は奇妙にも、‘前へならえ’の姿勢をとっていた。。 ↑ この‘前へならえ’の姿勢、のわけ、 めっちゃ意味があるのかと思ったら、 ただの、死後硬直後の着替えが楽だから、という、、 なんじゃそれ。 途中は確かに『トリック』に富んでいたかもしれないが、 (人物が入れ替わり立ち替わり…) 確かに最後は、へえ、という感じだが。 仕掛けがいろいろある割には、その意味がとても陳腐だった。

Posted byブクログ